記者会見における呼びかけ人らの発言


<呼びかけ人・澤地久枝さん>
 私は朝鮮戦争時に大学生であった。その時もそうだが、主権在民の国なのにウソがまかり通っている。主権在民をアベ政治が踏みにじろうとしている今、私たちは学ぶことができる。学ぶ人が増えている。そこに希望がある。

<世話人・浅倉むつ子さん>
 安倍政権は、まるでマッチポンプのように、軍拡しながら改憲をたくらみ、北朝鮮の脅威を煽ってJアラートの訓練を押し付けている。9条は手放さないというメッセージこそ世界に広めるべき時。軍事研究するな。学問の自由を侵すな。

<世話人・池内了さん>
 アベ政治は「入り口」は優しいが現実は違う。自衛隊の存在の認知は、行動の認知につながる。そして行動の結果も認知させられる。何をもたらすか、戦前の軍隊を思い起こすべき。防衛装備移転3原則、軍事研究も同じ。アベ政治の姑息なやり方に騙されてはいけない。

<世話人・池田香代子さん>
 安倍政権のもとでの改憲に大反対。安倍政権の下で偽の文書に基づいて国会を運営してきた。臨時国会を開いたと思ったら「国難」解散。国会が始まったら働き方「改革」。自民党大会も9条加憲案に落ち着く。9条加憲は巧妙だが、説明すればわかってもらえる。

<世話人・伊藤千尋さん>
 国民が認めているのは災害救援の自衛隊。それを「武力としての自衛隊」にすり替えようとしている。2016年韓国は「キャンドル・デモ」で朴政権を倒した。「2015年の日本の戦争法反対運動に学んだ」と聞いた。今度は私たちが学ぶ番。

<世話人・清水雅彦さん>
 自民党の9条改憲案はいろいろな解釈が可能で危険。集団的自衛権は当然に入っている。「国民の安全」から在外邦人の保護も読み取れる。首相の自衛隊指揮監督権は、内閣による統制が外れる危険がある。立憲的改憲論という議論もあるが9条の維持こそ大事。

<世話人・山内敏弘さん>
 財務省の文書改ざん問題は財政問題だから流れたのではないか。軍事情報は同じでないはず。特定秘密保護法はすべての軍事情報を秘密にできる。緊急事態条項が自然災害に限定されると見るのはまちがい。在外には人為的なものもあり、「武力攻撃事態」も含まれる。