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「九条の会・わかやま」 26号を発行(2007年3月10日)

 26号が3月10日発行されました。1面は「爆笑問題」太田光さんの『トリックスターから、空へ』の論陣、そして「九条噺」。2面は、詩人の会、俳人の会、俳優座9条の会と「みなと・9条の会」のつどい、労組幹部ら改憲手続法阻止で街頭宣伝など取組のニュースです。
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[本文から]

ウン、納得だ!さすが太田光さん

     ご存知「爆笑問題」の太田光さんが、「トリックスターから、空へ」という本を出版しました。彼らしい鋭い感覚の内容が詰まっています。中には「うん、そうだよ」と思わず膝を打つ表現がいくつもあります。既に読まれた方々には恐縮ですが、今回はそのひとつを紹介しましょう。

9条は世界との約束。改憲の是非は世界に問え

 憲法改正の是非を問うならぱ、私は国民投票だけでは足りないと思う。世界へ問うペきである。何故なら憲法9条は世界と交わした約束だからである。これを変えるなら国内だけでなく、世界中の人々の承認が必要である。
 憲法前文にはこうある。「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の間係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永久に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」
 これは世界に向けての宣言である。つまり、日本という国は、日本の人々だけでなく、世界の人々の意思の上に存在する国であるということだ。

武器捨てた日本は正常 武器持つ世界こそ異常

 改憲論者の中には「自分で自分の国を守れないのは世界中で日本だけである。だから日本も世界の国々に習って《普通の国》になるペきだ」とする主張がある。私に言わせれば、《世界の国々》こそ日本に習うペきである。おかしいのは世界の方だ。日本は自分の国を守れないのではない。紛争を解決する手段として《武器を使わない》と宣言しているだけである。
 国籍や文化が違うというだけで、その民族を殺す武器を持つ国が《普通》だろうか。そんな国が果たして正常だろうか。文明的に見て《進歩》しているのは、まぎれもなく日本の方である。「日本国憲法」は究極の理想論である。戦後アメリカは自国では絶対に実現出来なかった《理想》を日本で試した。憲法を改正するということは、《理想》を《現実》に近づけるということだ。我々がするべきことはその逆である。《現実》を《理想》に近づけるということだ。つまり「自衛隊を軍隊にする」のではなく、「世界の国々から軍隊を無くす」という方向に向かうペきだ。その為にも日本は《普通の国》に成り下がるべきではない。たとえ体が逆でも、顔だけは《理想》へと向けておくべきだ。つまり現実には自衛隊は軍隊ほどの戦力を持ち、9条はとっくの昔に崩壊しているとしても、憲法の中ではあくまで《戦争放棄》を謳い、《戦力の保持》を否定するペきであるということだ。人間はどんなに体がねじれていても、必ず目で見つめたものに向かって進む。我々の視線の先には必ず《理想》を置くペきだ。それが人間の方向性を決める。

外交の知恵を生み出すのが真の政治家

 では、我々は武力の代わりに何で国を守るのか。それは《話し合い》、つまり《外交》である。政治家とは、この《外交》の為にいる。数多くの《外交》の知恵を生み出す為に存在するのが政治家である。ここにこそ、政治家の存在価値がある。
 軍隊に頼るのならば、初めから政治家など必要ない。つまり政治家が日本の《戦争放棄》を否定し《戦力の保持》を肯定するとすれば、それは明らかに《職務放棄》であり、自分達の存在自体を否定することになるのだ。(2005/10)
『トリックスターから、空へ』 爆笑問題・太田光 (ダイヤモンド社より)

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憲法関連の新刊紹介
●トリックスターから、空へ  太田光
    ダイヤモンド社  \1400
●民権と憲法   牧原憲夫
    岩波書店  \740
●憲法?   金子勝・木村康子
    本の泉社  \952
●発信する声   澤地久枝
    かもがわ出版  \1785

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【九条噺】
▼「人間はしょせん時代的にしか生きられない。最近はとみに絶望的になっています▼長い間護憲を訴えつづけて来ましたが『マスコミ九条の会』呼びかけ人リストを見ても解るように、われわれの仲間はみんな高年齢です。若い人は一人も入っていません。
 マッチ擦るつかの間
 海に霧ふかし
 身捨つるほどの、祖国はありや
▼早大俳句研究会の後輩で、ポクに俳句をやめさせた天才、寺山修司の名作短歌ですが、これは皇民化教育を叩きこまれ、しかも敗戦で百八十度の価値観の転換を余儀なくされた世代にしか、本当の意味は解らないでしょう▼代々の政治家の家に、銀のスプーンをくわえて生まれて来、坊ちゃん大学を出た首相に、この国の未来を託して、一体どこへ行こうと言うのですか?▼呼びかけ人は一人一人死んで行きます。立ち上がるのは、若い者たちなのですよ。叫んでも空しいのは解るけど、言わざるを得ない悲しい72才なのです」▼これは大橋巨泉さんの嘆きです。戦後、瓦礫と荒廃の地に呆然とし、芋の蔓やトウモロコシで飢えを凌ぎ、それでも祖国復興の中核として働き続けた世代は、その悲惨な経験を語り継ぎたいと願えども、戦後世代が台頭し、概して「イデオロギーの押し付け」を感じるようで「9条守ろう」には消極的だという▼先人の戦争政策失敗の後始末をさされ、後輩には「経験を押し付けるな」と袖にされる▼ああ悲しき哉 戦中世代よ、どこへ行く。(保)

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詩人も俳人も、劇団も労組もみーんな 9条守る集いです

9条は世界の宝だよ、よろしくネ
   「九条の会・詩人の輪」が6回目のつどい

「九条の会・詩人の輪」は18日、横浜駅前のかながわ県民センターで「輝け9条!詩人のつどいパート4イン横浜」を開き、100人が参加しました(写真)。詩人のつどいは4回目で大阪、福岡での開催を含めると結成以来6回自となりました。大河原巌実行委員長が、「首相が憲法改定を課題にするという情勢のもと、詩人のカを発揮しよう」とあいさつ。
 福田美鈴さんが、「私の戦後とネパール」と題して、「世界の宝9条を広げたい」として10年以上続けているネパール詩人との交流を紹介。また、現在までに40カ国の詩人団体に招かれて交流を続けている白石かずこさんを、佐藤文夫氏がインタピユー。カナダ生まれの白石さんは、東京の祖父の家や、引越し先の松山でも空襲を受けたという戦争体験を語り、最近訪問したべネズエラ、チリ、アルゼンチン、コロンビアなどでの交流の様子を紹介。【ペネズエラに到着した夜に周りがシャンデリアのようだった。 それが、チャベス大統領が山岳地帯に住む貧困家庭のためにともした電灯の明かりだったことを知り感激した」と話し、現地に送った詩「おおベネズエラ」を朗読して喝さいをあびました。つどいでは、京浜協同劇団員のマジック、細野豊、佐川亜紀、大石規子、水野るり子さんらによる詩の朗読。バンクーバー九条の会を訪問した中原道夫さんは、「案内の運転手から、9条は世界の宝、日本をよろしくと頼まれた」と語るなど、国際色豊かなつどいとなりました。

憲法9条を持つ理想掲げ  辻井喬さんが講演・加藤剛さん、J・三木さん挨拶
   俳優座9条の会と「みなと・9条の会」

 俳優座9条の会、みなと・9条の会(東京・港区)が26日、都内で「平和憲法を守る一点で手をつなごう」と呼びかける集会を開きました。開場前から行列ができ、会場いっぱいの380人が参加しました。
 俳優座9条の会呼びかけ人の一人、俳優の加藤剛さんが「理想という言葉が否定的に使われるのは恐ろしいこと」と指摘し「たたかわない平和憲法」を選択した日本国民の先駆的役割を語りました。詩人で作家の辻井喬さんは「憲法の不思議」と題して講演。理想をかかげ、それに近づく努力をすることを訴えた南原繁と吉田茂首相の論争も紹介しながら「敵を味方にする運動を」と訴えました。劇作家のジェームス三木さん(みなと・9条の会会長)は「どんな理想をかかげるかは、文化の原点だ」とあいさつし、憲法という理想を日本国民がもっていることを強調しました。1月下旬から練習を重ね てきたという群読「日本国憲法」(吉原公一郎脚本、内田透構戒・演出)には、俳優座、劇団民芸の俳優と港区民が参加しました。戦争で上官の命令で殺してしまった老人と孫との会話を演じた芝居から始まって、日本国憲法前文と9条の迫力ある群読へ移る演出。地元の人たちによる「ねがい」「私をほめてください」の合唱、女優の岩崎加根子さんらの小川未明作「野ばら」朗読、ラディッシュ・マス・クワイヤーのゴスペル「アメージンググレイス」など、反戦の思いを強く訴える集会でした。

改憲派に偏るマスコミ報道 元地方紙論説委員長が講演
   大分・俳人「九条の会」

 俳人「九条の会」主催の「九条と平和を愛する集い」が22日、元大分合同新聞論説委員長の梅木秀徳さんを講師に招いて大分市内で開かれ、70人が参加しました。梅木さんは「マスコミの読み方、聞き方、その裏を読み取る」というテーマで講演。「改憲が日程に上っているときに、マスコミは何をしているんだという批判が多い」と話し、マスコミの報道が改憲賛成の側の「二大政党」のための報道となり、憲法擁護の政党が蚊帳の外に置かれて国民に対立軸が見えない。「権カを監視する」ジャーナリズムの精神が薄らいでいると指摘しました。また最近の政治家の事務所費問題や石原都知事の都政私物化などの報道について「これは全部『しんぶん赤旗』の報道、それを一般のマス コミが追いかけた。この『赤旗』の調査報道の姿勢をマスコミは見習わなければならない」とのべました。
 梅木さんは「報道を見る人、読む人は、マスコミが流す情報には制約や歪みがあることを念頭におき批判的に見てみる。目を凝らして政治、社会の動きを見、今、自分がどんな行動を起こさなければならないのかを考えること」と話しました。集いでは「九条いま被爆死の骨動きだす」「戦争する国は要らない秋あかね」「母の日や死ぬまで戦争未亡人」など、一句一句に憲法への思いが込められた俳句を群読しました。

通行人ら次々署名 改憲手続法阻止で
労組幹部ら街頭宣伝

 改憲手続き法案阻止のために、「労働組合が法案阻止の先頭に立とう」と、全労連(金国労働組合総連合)憲法闘争本部は23日新宿駅西口で街頭宣伝をおこないました。 全労連議長、事務局長、生協労連委員長、国公労連委員長をはじめ、建交労、全教、自治労連、JMIU(全日本金属情報機器労組)の委員長・役員らが勢ぞろいし、「世界に誇る憲法を守り、改憲手続き法案を阻止しよう」と訴えました。
 「改憲手続き法案は廃案に」との横断幕を掲げてビラを配り、憲法9条を守る署名を呼びかけると「憲法は世界に誇る憲法。変えるなんて許せない」「障害児施設で働いているが憲法の平和原則や基本約人権を生かしてほしい」など勤め帰りの人や買い物客らが次々と署名に応じてくれました。坂内全労連議長は、憲法9条は国民・労働者にとってかけがえのないものであり、国民は改憲も手続き法案も望んでいないと強調。
憲法改悪をやりやすくする改憲手続き法案の危険な内容を告発し、憲法記念日までの強行をねらう改憲派の横暴を許さない世論と運動を広げようと語りかけました。

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(2007年3月16日入力)
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