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「九条の会・わかやま」 7号を発行(2006年9月30日)

 今号は、1面には、そうだったら良いのに「戦争絶滅請合法案」、そして「8月の各地九条の会」、「和歌山県内で新しい九条の会」。2面には若い人に観てほしい映画を紹介する「映画特集」そして「九条噺」です。
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[本文から]

みなさん、ご存知ですか?地球から確実に戦争をなくす「妙案」
「戦争絶滅請合法案」

 由民党や民主党が躍起になって「なぜ、憲法を変えようとしているのか」。彼らの狙いは紛れもなく「戦争放棄」と「戦力の不保持」「交戦権の否定」を明記している「九条」です。
 どうしてもこれを変えるということは、「公然と戦争できる国にする」ということ。いかに言葉を弄しても、これ以外の意味はありません。最近では枡添議員など一部自民党議員も「ターゲットは九条だ」と公言しています。小泉首相の八・一五靖国奉拝や北朝鮮のテポドン発射以来、一般のなかにも、こういう考え方が急速に増えています。
 こうした考え方の中心は小泉首相を筆頭に、安倍、麻生など各級戦犯の子弟や、旧財閥の子弟など、戦争も戦災も知らない常に「安全地帯」の富裕階層です。だからこそ危険です。こういう考え方に一石を投ずる「妙案」があります。確実にこの世から「戦争を絶滅させる」ことのできる妙案、高橋哲哉氏と斉藤貴男氏共著「憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本」に掲載されているので紹介しましょう。

【戦争絶滅請合法案】
 戦争行為の開始後、または宣戦布告の効力の生じたる後、一〇時間以内に次の処置をとるペきこと。即ち以下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下に実戦に従わしむペし。
1.国家の元首。ただし君主たると大統領たるとを問わず、尤も男子たること。
2.国家の元首の男性の親族にして十六歳に達せる者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国民によって選出されたる立法部の男性の代議士。ただし戦争に反対の投票を為したる者は除く。
5.キリスト教または他の寺院の僧正、管長、その他の高僧にして公然戦争に反対せざりし者。
 上記の有資格者は、戦争継続中、兵卒として召集さるペきものにして、本人の年齢、健康状態等を斟酌すペからず。ただし健康状態に就いては召集後、軍医官の検査を受けしむペし。以上に加えて、上記の有資格者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として招集し、最も砲火に接近したる野戦病院に勤務せしむペし。

 二〇世紀のはじめにデンマークのフリッツ・フォルム陸軍大将が作った法案ですが、あまり知られていません。権力者や権力者と利益を共有する者たちが、自分たちの利益を守り拡大するために国民を犠牲にしておこなうのが戦争です。この法案はその戦争の本質を見事に捉えていると思います。戦争を始めた元首や権力者、戦争に賛成したり、反対しなかった国会議員はまず一〇時間以内に、自らが最前線へ行って敵と戦わねばならない法律です。軍需産業の経営者もここに入れると、ますます戦争はできない、と著者は書いてい ます。
 妙案ではありませんか。ナンセンスなどという前に、ちょっと真剣に考えてみませんか?
 これしか戦争をなくす方法はないのでは、と思えてきます。

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【8月・各地の九条の会】

■5 「06年詩人会議平和のつどい」岡本厚(『世界』編集長)が講演。
■5 民主主義化学者協会法律部会が早稲田大学で公開シンポ。田島泰彦上智大教授と新潟大学 成島隆教授が講演。
■5 堺市福泉・鳳地域「福泉・鳳『憲法九条の会』」結成。藤田スミ元衆院議員が挨拶。
■6 高知市平和の日。高知市長が挨拶。記念行事で憲法前文朗読。
■9 新潟・阿賀野市「九条を守る阿賀野の会」1周年記念総会。加茂市長が講演。
■9 反核日本の音楽家たちによる15回「グローバル・ピース・コンサートinOSAKA」いずみホール。
■9 京都宇治市「憲法9条を守る小倉の会」発足。
■17「憲法の平和原則を守る大阪女性連絡会」(憲女連)がアメリカ村で青年に訴える。
■19 近江八幡市「憲法を考える平和のまつり」250人参加。
■22 群馬県高崎市「豊幡九条の会」が長野県上田市「無言館」を訪問。
■25〜 奈良県「九条の会・三郷」発足1周年記念集会「日本の誇り、世界の宝、憲法九条夏祭り」700人参加。
■25 京都「松尾九条の会」が西京区で「映画と講演の夕べ」川畑嘉子さんが講演。
■26 広島県呉市「憲法9条を守る呉のつどい」
■26 京都「子どもと文化・教育を守る亀岡市民の会」「憲法制定60周年特別企画」作家・早乙女勝元氏の講演。
■27 浜松市「奥浜名湖九条の会」平和コンサート300人が参加。
■27 「九条の会・栃木」1周年総会と交流会。
■29 「商社九条の会・東京」発足1周年記念講演会。作家辻井喬さん講演。

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貴志川町に「九条の会」準備会
貴志川線存続運動に学び広範な結集を目指す

▼八月二六日、「九条の会・貴意川」の準備会があり、「貴志川線存続運動」に学び、幅広い人々の結集をと、「九条の会アピール」賛同で先行活動中の「エコネット」に共同を呼びかけ準備会にこぎつけました。九人の世話人を選出し、いま結成総会に向けて準備が進められています。なお、「九条の会・わかやま」のリーフレットで紹介している梅田恵以子作詞、森川隆之作曲「楽しい町は」という曲を、例会のたびにみんなで歌うことに決めたそうです。このほど「九条の会・わかやま」に譜面の依頼がありましたので、早速送付しています。

全国的に珍しい…
「よみきかせ九条の会」 和歌山で誕生

▼父兄と教師でつくる「和歌山よみきかせの会連絡会=代表・別院清さん」は、本の読みきかせを通して憲法九条の大切さを子どもたちに伝えるために9月17日「よみきかせ九条の会」を結成しました。この知らせを受けた九条の会事務局(東京)では、「読み聞かせと九条の結合は珍しい。全国に広げてほしい」と期待しています。問い合わせは、よみきかせの会連絡会・0736・77・2659

【お詫び】前号「元学校管理職ヘアピール賛同呼びかけ」記事で代表呼びかけ人・木下和久氏のお名前が間違っていました。お詫び申し上げます。

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いま、若い人たちにぜひ観てほしい
素晴らしい映画が目白押しだ

     戦後六一年。戦争を知る世代は高齢化し、戦争の風化が急ですが、いま、新しい若い作者による感動的な素晴らしい映画が数多く創られています。視角や切り口はさまざまですが、平和憲法を守るうえで、ぜひ若い人に見てもらいたいと思う映画を幾つか紹介します。

 アジア太平洋戦争末期、「特攻」の名で死と向かい合わされた若者の運命を描いた二つの作品が特に注目。黒木和雄監督の遺作「紙屋悦子の青春」と佐々部清監督の「出口のない海」は、その「青春」を真正面から見据えた、真摯で感動的な作品です。

 「紙屋悦子の青春」
 南九州の海軍特攻基地に近い一軒の家が舞台。海軍士官永与少尉(永瀬正敏)とその戦友明石少尉(松岡俊介)は、その家の娘・悦子(原田知世)に心を寄せる。パイロット 明石は特攻での死を覚悟、整備の永与に悦子をゆずる。その限られたわずか数日の出会いと別れ。男たちは端正な立ち居振る舞い、言葉少ない会話に複雑な思いをにじませる。悦子もまた自分の感情を抑える。黒木演出は、あの時代の「青春」「特攻」を強いられた「青春」の内面を静かに描く。
■9/9〜9/22 テアトル梅田、動物園前シネフェスタ、京都シネマ。和歌山で上映されないのが残念。

「出口のない海」
閉ざされた潜水艦内の主人公たちを描く。グラウンドを湧かせたピッチャーから学徒兵に志願した並木(市川海老蔵)らは、潜水艦から発進して敵艦に突入する人間魚雷「回天」に搭乗する。執拗な敵艦の機雷攻撃に耐える以外にない密閉された艦内の恐怖、佐々部監 督は特攻「回天」隊員や潜水艦乗員の苦悩を注視する。そして「回天」隊員には、いったん発進すれば帰ることのない「出口のない海」が待つのみ。まさに「明日という日のない閉ざされた青春」がここにもある。「紙屋悦子の青春」の航空特攻も同じだが、「回天」もまた、たとえ故障で攻撃を中止しても、任務を遂行する(自爆する)まで、何度も突撃を命ぜられる。その人間無視、生命軽視の思想こそ、日本軍国主義究極の残忍性だ。
■9/16〜ジストシネマ和歌山

 「蟻の兵隊」
 映画は、祖国のために戦い傷つき、最後は祖国にも棄てられた旧日本軍兵士のドキュメン卜。主人公・奥村和一さん(八一)は当時初年兵。捕虜となって帰国できたのは敗戦から九年後。元残留兵らで戦後補償を求める訴訟を起すが、国は「自分たちが勝手に戦争を続けた」として補償を拒否。軍人恩給も支給されない。奥村さんは自分たちがなぜ残留させられたのか、その真相を求めて中国を訪問。ついに残留部隊総隊長の命令書を見つける。さらに当時の日本の軍司令官が兵士の犠牲を承知で中国軍と交わした密約の証拠をつかむため活動するなかで、かつて駐屯した村々を訪ね、住民が口々に語る日本軍の蛮行にじっと聞き入る奥村さん。「初年兵教育」という名目で中国人の刺殺を命じられ、加害者としての自分を告白する。人間同士の和解と思いやりが温かくこみ上げてくる。平和憲法の改悪を狙う動きが急ピッチのいま、この作品から汲みとるものは多い。
■上映中〜9/29 第七芸術劇場(阪急十三駅前)

 「イノセント・ボイス」
 舞台はエルサルバドル。長く続く内戦のなか、兵力不足で男の子は十二歳で政府軍の徴兵対象になる。十二歳の主人公が家族と共に内戦を生きぬく姿を描く。いま世界中で三十万人の子ども兵士が存在する。
■9/24のみ大阪ドーンセンター(地下鉄谷町線・天満橋)

 「あんにょんサヨナラ」
 韓国人イ・ヒジャの父親は日本軍に徴用され、中国で死亡したのち靖国に合祀されていることを知る。〇一年に靖国合祀撤廃訴訟を提訴する。映画は、戦争と靖国の関係を軸に映像と証言が次々と登場する。日本、韓国の遺族、賛成、反対など立場の違う人々へのインタビューがこのドキュメン卜の特徴。靖国を学習する最適の教材だ。
■10/3AMのみ・大阪産業大学 11/3PMのみ・大阪大学豊中C

 「ガーダ」
 戦火のパレスチナで日本人女性が十二年間撮りためた、銃弾が飛び交う難民キャンプの粗末な家の中で力強く生きる女性たちのドキュメン卜。
■10/9・和歌山県民文化会館  ----------------------------

 和歌山ではなかなか上映されないので、眼にかかる機会は少ないのですが、ここに紹介した以外に機会があれば観てほしいお勧めの小品はたくさんあります。
●「赤貧洗うがごとき」
●「マリーンゴーホーム・辺野古・梅香里・矢臼別」
●「夜よ、こんにちは」
●「ホテル・ルワンダ」
●「白バラの祈り・ソフィーショル」
●「9―ナイン―九条は訴える」

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《告知》
緊急企画!きくち ゆみ「平和省」設立を熱く語る!
10/13 PM 7:00  中央コミセン(三沢町)

 ゲスト 関よしもと かず
主催:ロータスカフェ/問い合わせ 444−2239 花田

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【九条噺】
映画「出口のない海」を観た。人間魚雷「回天」で海の特攻兵となった学徒を描いたものである。▼「回天」は潜水艦から発進すると、スクリューを逆転させることも、止まることも、操縦室から抜け出すこともできないという。発進してしまえば、あとは死ぬだけである。▼特攻兵は志願したことになっている。志願する者は紙片に自分の名前と丸印を書 いて箱に入れる。本心は志願したくなくても、書かざるを得ない状況に追い込まれる。選択の余地など何もない。▼主人公の父は「敵兵の姿を見たことがあるか」と問う。見たこともない「敵」、個人的な恨みもない「敵」と闘う不条理を、家族のため、恋人のため、 友人のためと押し殺し 死に向かっていった彼等の思いは如何ばかりか。▼「自らの夢を捨て、愛しい人と別れ、死ぬことを宿命づけられた主人公は、何を思い、散っていったのだろう。平和の中に生きる私達は彼等の思いを受け止めなければならない」。これは、この映画の新聞広告に出た安倍晋三自民党新総裁(当時、官房長官)の推薦の辞である。▼「彼等の思いを受け止めなければならない」のなら、どうして「憲法9条を変えて戦争する国にする」ことになるのか。これを「恥知らず」と言わずして、何と言えばいいのか。▼「彼等の思い」は、家族や恋人、友人と楽しく暮らせ、野球も大いにできる平和で豊かな日本を作ることではないのか。「憲法9条」は、まさに「彼等の思い」なのである。(M)

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(2006年9月29日入力 10月8日修正)
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