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「九条の会・わかやま」 79号を発行(2008年9月10日付)

 79号が9月10日付で発行されました。1面は、福田首相辞意表明、新テロ特措法延長法案提出へ、改憲の国民投票準備に52億円、第3回全国交流集会の概要決まる、岡本三夫氏講演会のお知らせ、九条噺、2面は、毎日新聞が県内「9条の会」の広がりを報道、書籍紹介「めっちゃええやん!憲法9条」 です。
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[本文から]

福田首相、辞意表明
  2人続けて無責任に政権を投げ出す


 昨年9月15日の本紙46号で、安倍前首相の突然の辞意表明を伝えてから、1年も経たないのに、再び福田首相が突然の辞意を表明しました。2人も続けて首相があっさりと政権を投げ出すなど、前代未聞で、とても無責任なことではないでしょうか。
 福田首相は「国民目線」を強調していましたが、実際にやってきたことは、貧困と格差を広げる「構造改革」路線の継続であり、ブッシュ大統領に新テロ特措法の延長を密約する「アメリカいいなり政治」です。農漁民・中小企業者や勤労者の多数が困っている状況には耳を貸さず、他方で国民の多数が反対する新テロ特措法の延長に固執するなど、どこが「国民目線」なのでしょうか。「国民目線」とは憲法を守り、戦争への加担をやめ、国民の生活を守る政治をすることでなくてはなりません。
 アフガンで「ペシャワール会」の伊藤和也さんが殺害され、このことでアフガン本土への自衛隊派兵は口にすることすらできなくなり、インド洋での給油活動にしがみつく以外になくなっていますが、国民多数の反対意見の前に身動きができない状況になっています。つまり、アメリカのいいなりに憲法を踏みにじり、自衛隊を海外に派兵する政治が行き詰っています。  自民党では後継者として多くの人が名乗りをあげていますが、4日の「天声人語」は、「麻生太郎氏はひと月前、福田氏に熱望されて幹事長を受けた。そのときすでに『福田後』のやりとりがあったそうだ。2人が『あうん』の間柄になっていたと聞けば、やはり国民より党利党略、何が安心実現内閣か、と不信感はいや増す」と書いています。国民の審判を受けない首相が密室で政権を譲り渡すなど、許されないことではないでしょうか。

新テロ特措法延長法案提出へ

 新聞報道によれば、インド洋での給油活動を継続するための新テロ特措法延長問題を取り扱う自民、公明両党のプロジェクトチームは3日、同法の延長法案を臨時国会に提出することを確認しました。
 首相交代で9月下旬に召集が遅れる臨時国会は解散含みで、法案成立のめどは立っていません。野党が反対するなか、法案を成立させるために必要な衆院での再議決には、公明党の同意が得られていないとのことです。公明党は昨年の国会では再議決に賛成しました。今回は衆院選挙を控え、再議決に反対する国民の目を気にする選挙対策≠ニの見方も一部にありますが、来年1月に新テロ特措法の期限が切れ、昨年に続き海上自衛隊がインド洋から撤収する可能性が高まっています。

改憲の国民投票準備に52億円

 新聞報道によると昨年5月に強行採決された国民投票法に基づく国民投票制度の実施に向けた予算が要求されていることがわかりました。
 総務省のホームページには、「平成22年5月に施行される日本国憲法の改正手続きに関する法律に基づく国民投票の施行の準備に必要な経費」として総額52億2千万円の概算要求が記載されています。国民投票の施行にあわせ、選挙人名簿の作成など新たなシステム開発、リーフレットやホームページの作成費用などの経費を盛り込んでいます。
 総務省は「来年度からでなければ(実施に)間に合わない」などとして、準備を先行させようとしています。

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第3回全国交流集会の概要決まる

 第3回九条の会全国交流集会が、11月24日、東京千代田区の日本教育会館で開かれます。
◎午前の全体会は、よびかけ人の挨拶と日本国際ボランティアセンターの谷山博史代表理事からアフガニスタン情勢等について特別報告。
◎午後は、青年の分科会を開くほか、職場の「会」の分科会を開く方向で検討する。他は分散会とする。
◎分散会・分科会では、つぎのテーマで交流を深める。
 ●継続的な日常活動をどのようにおこなうか。
 ●より広範な人々と結びつきつつ、さらに草の根に九条の会をどう広げるか。
◎交流集会の参加の有無にかかわらず全国の「会」の活動状況を掌握し、交流集会で全体的特徴を報告するため、アンケートを実施する。
    ◎交流集会への参加は、所定の申込書で「九条の会」事務局に申し込む。受け付け開始は9月16日とする。

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主催:「九条の会・わかやま」「第9条の会わかやま」
講演会「憲法第9条を見る世界の目」
   講師:岡本 三夫 氏(日本平和学会理事・元会長)

    <略歴>
    日本平和学会会長、日本学術会議会員、アジア・太平洋資料センター理事などを歴任。現在、NPO法人「世界ヒバクシャ展」理事長、第九条の会ヒロシマ代表、広島修道大学法学部教授
日時:2008年10月11日(土)
   午後2時〜4時
場所:わかやま市民生協組合員ホール
(和歌山市大田430−7 TEL:073-474-8640)
《入場無料》

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【九条噺】

 その朝、近所の人たちが「日の丸」の幟や手旗を持ち、「万歳三唱」で送り出そうと集まっている時、「彼」は自室でベートーベンの「悲愴」を聴いていたのだという。そして2年後、フィリピンの高地で戦死した。「彼」、つまり竹内浩三、23才の生涯だった。マンガと数学と小説が好きな、おとなしい、ごくフツーの若者だったという▼1947年、同人誌「伊勢文学」第8号が友人たちによって発行され、そこに彼の遺作の詩が発表された。その詩はたちまちにして読む人の心をとらえ釘付けにした。42年の作とされる「骨のうたう」である▼「戦死やあわれ 兵隊の死ぬるやあわれ 遠い他国で ひょんと死ぬるや(中略)ふるさとの風や こいびとの眼や ひょんと消ゆるや 国のため 大君のため 死んでしまうや(中略)帰ってはきましたけれど 骨は骨 骨を愛する人もなし なれど骨は聞きたかった 絶大な愛情のひびきをききたかった がらがらどんどんと事務と常識が流れ 故国は発展に忙しかった 女は化粧に忙しかった ああ戦死やあわれ こらえきれない淋しさや(略)」▼外山雄三氏がこの詩を合唱曲「戦死やあわれ」として作曲した。今年も大阪で「核兵器のない平和な地球」と憲法9条への思いを込めて「グローバル・ピース・コンサート」が開催され、女声合唱団がこの曲を歌った。家人も団の一員として、詩の心を伝えたいと、しばし「竹内ワールド」にはまる夏。(佐)

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毎日新聞(和歌山版)が県下の「9条の会」の広がりを報道

9月5日の毎日新聞(和歌山版)は県下で広がる「9条の会」について報道しました。その内容をご紹介します。

9条の会、県内に100団体以上
「戦争を永久に放棄」思い共有 草の根的に広がる

     「戦争を永久に放棄する」と明記した憲法9条を守りたい。この思いを共有する人々でつくる「九条の会」の結成が、県内で相次いでいる。憲法の平和主義を大事にしようとする人の輪は、政治的立場の違いを超え、草の根的な広がりを見せている。
講演会や映画上映会、まつり
  立場の違い超え連帯


 04年6月、作家の大江健三郎さんや小田実さん(故人)ら9人が「平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい」と、「九条の会」アピールを発表した。これに応え、05年9月に「九条の会・わかやま」が発足。よびかけ人には、農協組合長、元県教育長、首長の後援会長、牧師、僧侶といった多彩な顔ぶれがそろった。同年末には弁護士や市民運動関係者らの「9条ネットわかやま」も活発に活動し始めた。「9条を守ろう」という一点で手をつないでおり、メンバーの支持政党はバラバラ、無党派の人も多く参加した。
 その後、地域ごと、職場ごとに毎月のようにグループが発足した。現在、県内では100以上の団体が講演会や映画上映会などの活動を繰り広げている。
 今年7月5日には和歌山市内で「9条の会交流集会」が開かれ、56団体が参加。「排除の論理をとらず、交流を進めよう」と確認し合った。実行委の阪中重良・副委員長は「一つの会で人数が増えることより、各地に上下関係のない多くの団体ができて、それぞれ創意を凝らして活動していることに意味がある」と語る。
 堅苦しい「学習」一辺倒の平和運動ではない点も特徴だ。和歌山市立雑賀小の校区住民らが05年1月に結成した「雑賀9条の会」は、来月19日午後1時半から、同校近くの高津公園で「雑賀9条まつり」を初めて開く。戦争写真展のほか、腹話術、輪投げ、骨密度測定、フリーマーケット、福引などと盛りだくさんの内容だ。事務局の阪上佳子さん(58)は「9条は政治の問題ではない。私自身も、戦争に取られるために子どもを産んだのではない。楽しい祭りを企画して、子連れの若い人にも関心を持ってもらいたい」と話している。

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【書籍紹介】
「めっちゃええやん!憲法9条」
  監修:九条の会・おおさか 630円(税込み)

 いまの若者は、70歳を越えられた藤本義一氏と井上ひさし氏の名を知らないかもしれない。しかし、60年代からテレビに親しんだ世代には、「イレブン・ピーエム」司会の藤本氏と「ひょっこりひょうたん島」台本の井上氏は、ともに70年代前半半の直木賞受賞者でもあって、超有名人である。
 本ブックレットは、両者が本年3月に中之島公会堂で行った小講演と対談(本紙64号参照)を収録したものであり、10代で戦争を体験して平和にこだわり続け、また言葉にこだわる職業を持つ両者の面目躍如たる内容となっている。
 藤本氏は、世界の多くの人が日本の九条を知ると唖然とするが、それこそが日本の強みだと語り、井上氏も、第二次大戦時の中立諸国の政策を紹介し、戦力による平和という論理を排撃している。
 両者の対談は、空腹経験を含め大量の孤児をも生み出す戦争への反発、最も身近な天皇の下僕としての教員への不信、さらに戦後の混乱期に大学を出て書き物で賞金を取り合い始めた話から、ごく最近のイージス艦による漁船衝突事故が有する矛盾にまで及んでいる。
 最後に、大阪人のもつ正直さと自由さに話は広がり、生きることに窮状を感じるにしても真の生き方は九条にあると結ばれている。
 九条の会・おおさか呼びかけ人のお一人、宮本憲一大阪市大名誉教授の「地球環境問題と憲法九条」と題する開会の辞に続く講演も収録されている。大阪のみならず関西一円さらには全国の、一人でも多くの方々に目を通していただきたいブックレットである。
   九条の会・おおさか事務局
   関西大学法学部教授  吉田栄司
   購入方法は http://osaka9.hp.infoseek.co.jp/booklet.html

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(2008年9月21日入力)
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