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「九条の会・わかやま」 82号を発行(2008年10月25日付)

 82号が10月25日付で発行されました。1面は、岡本三夫氏講演会「憲法9条を見る世界の目」、池田香代子氏講演会、新テロ法延長案 衆院で可決、九条噺、2面は、白浜・上富田・中辺路9条の会シール投票、第1回「平和でこそいきいき」の集い(田辺)、雑賀9条まつり、ノーベル物理学賞益川さんは です。
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[本文から]

世界に注目と評価が広がる憲法第9条
  岡本三夫氏講演会


 10月11日午後、わかやま市民生協2階ホールで「九条の会・わかやま」と「第9条の会わかやま」が共催した講演会で、日本平和学会理事・元会長の岡本三夫氏が「憲法第9条を見る世界の目」と題して講演されました。
 岡本氏は生い立ちに始まり、68年5月に訪れた広島での衝撃が平和追求の出発点になったこと、善通寺の大学で初の「平和学」講座を立ち上げたこと、世界的な活動などを前置きした後、安倍元首相が「任期中に改憲」と言ったが、「9条改憲はしない」が国民多数となり、平和学会が行った大規模なシール投票でも圧倒的多数が「変えない」という結果が出て、国内では憲法9条への支持が多数になっていること、世界では湾岸戦争時にアメリカで「9条の会」ができ、オランダのハーグで開催された世界平和市民会議で「各国は日本国憲法9条のような条文を憲法へ取り入れるべき」の文書が採択されたこと、9・11で家族が犠牲になった人々が「平和な明日を求める9・11遺族会」を結成し、憲法9条の大切さを話し合っていることなど、憲法9条への注目と評価が広がっている、と述べました。
 そして、9条が押し付けではないことは、幣原首相に会い、軍備放棄という意見に驚き共感したマッカーサー回顧録の記事にあらわされており、また、戦争で紛争解決はできず、非暴力でこそインド独立・マルコス追放・ベルリンの壁崩壊などが達成されたように、戦争と戦力放棄、つまり非暴力を定めた憲法9条には人類史的意義がある、と訴えました。
 質疑応答は、日米為政者の改憲意図と9・11テロや経済との関係、アジア諸国での日本の軍事力への懸念などをめぐり、活発に行われました。

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心開いていろんな人と話を
   池田香代子氏講演会


 10月18日、和歌山市プラザホープで、「憲法9条を守る和歌山市共同センター・結成2周年記念集会」が開催され、池田香代子氏が講演。約200人が参加しました。以下は講演の概要です。

 9・11の後、アメリカがアフガンに攻め込んだ時に中村哲さんが募金を呼びかけられ、募金なら私にもできるので、絵本を出して印税で募金をと考えた。メールで伝わっていた「1000人村」を「100人村」にしたら広がる力がつき、140万部が売れた。その印税で「100人村基金」を作り、中村さんをはじめ、いろんなところに寄付をしした。
 日本の食料自給率はカロリーベースでは40%だが、重量ベースでは20%。外国の食料に頼るということは、栽培のための水や、輸送のための石油が必要なので、環境保全や地球温暖化防止、石油利権にからむ戦争防止には「地産地消」が一番大事。消費者として平和のために今すぐにできる本質的なことだ。
 憲法は人権宣言なので、義務が少ないのは当然。私は国民の義務はただ一つと考えている。それは「・・自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない」という12条。自由や権利が侵害されたら、裁判に訴えてでも守る義務が国民にあると思う。
 憲法草案は1週間でできたと言われるが、日本人の草案の英訳があったからこそ、GHQで1週間で作れた。そうでなければ出来るはずがない。
 名古屋高裁の判決は「平和でなければすべての人権は絵に描いた餅」と言っている。判決が全国で学ばれ、一人の裁判官はそれがうれしいと言っている。
 自衛隊員・OB・家族で3人が当選できる百万票あるが、当選したのは1人。自衛隊の現場にいる人たちは名古屋高裁判決は当たり前と思い、大多数は海外派兵には反対だ。関係者の声を聞いてあげることが大切だ。
 池田さんはこのように語り、最後に「心を開いていろんな人と話して下さい」と結びました。

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新テロ法延長案、衆院で可決
   民主党提案で審議たったの2日間


 インド洋での給油活動を1年延長する新テロ特措法延長法案が21日衆院本会議で自公両党の賛成多数で可決されました。民主党が早々と採決に応じる方針のため、参院で29日に否決された後、30日の衆院本会議で3分の2の多数で再可決され、成立する可能性が高いといいます。
 戦争でテロはなくせないことがますますはっきりし、カルザイ大統領もタリバンと政治的和解を呼びかけるなど、和平のための交渉が始まり、アフガンの安定化やテロを押さえ込むためには国際社会はどうすべきか、日本の国際貢献はどうあるべきかなどを真剣に議論しなければならないのに、衆院テロ特別委員会は法案の審議をたった2日間という異常な状態で終えました。
 これは、あくまでアメリカの戦争を支援する与党の姿勢とともに、衆院の解散をめぐり、民主党が早期採決日程の提案まで行うという、民主党の党利党略的な姿勢にその原因があると言わなければならないでしょう。民主党は法案に反対ならば、その問題点を徹底的に論議し、与党との違いを明確にした上で総選挙に臨むのが当たり前です。まともに審議もせず、与党の早期採決を応援するなど、「本当に法案に反対なのか」と疑問を呈さざるを得ません。
 委員会で否決された民主党の対案は、憲法9条の下でも「国連のお墨付き」があれば自衛隊を海外に派兵し、武器も使用できるというものです。(本会紙59号参照)民主党が法案に本当に反対なら、「対案路線」をやめ、戦争によらない和平の道に進まなければならないのではないでしょうか。

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【九条噺】

 若さにまかせてがむしゃらに走っていた60年代の終わり、グループサウンズが全盛だった。その流れに乗って「ザ・タイガース」は誕生し、たちまち多くの若者たちをとりこにした。とりわけ、そのメインボーカリスト、「ジュリー」こと沢田研二のあまいマスクと力感あふれる歌唱力にファンは酔いしれた▼当時、毎日が忙しく、テレビすらゆっくり見ることも殆どなかったが、それでも「モナリザの微笑」や「花の首飾り」など、知らぬ間に覚えて口ずさんでいたのを、今、懐かしく思い出す▼近年、もう「歌手沢田研二」はすっかり忘れていた。その彼が「還暦」に新曲を出した。当会紙でもすでに紹介した「我が窮状」だ。「窮状」に「9条」をかけ、改憲の動きを憂い、「言葉に出さないが9条を守りたいと願う人たちに、僕も同じ願いだと伝えたい」(朝日新聞9月13日)と作ったのだという▼「60才になったら、言いたいことをコソッと言うのもいいかな」(同紙)と彼自身も言うとおり、歌詞自体に勇ましい言葉は何もない。しかし、家人の友人は今もジュリーファン≠ナ、還暦記念<Rンサートに出かけ、この歌に感激した由。抑えた表現がより強い思いとしてファンの心に響いたのだろう▼今も彼のコンサートにかけつける多くのファンだけでなく、この曲と彼の思いがもっと広がることを願う。(佐)

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白浜・上富田・中辺路9条の会がシール投票
   「9条を守る」に78名中72名が投票


 9月8日、白浜・上富田・中辺路の3つの「9条の会」が共同で十数人の参加のもと、朝来駅前で高校生を対象に憲法9条について、シール投票に取り組みました。午後3時半から1時間あまりでしたが、「憲法9条を守る」が72票、「わからない・どちらでもよい」が5票、「変える」が1票という結果でした。
 「白浜9条の会」の横矢さんは、「今回の取り組みでよかったことは、参加者が多かったことと3つの9条の会で取り組んだこと、シールやビラを渡したり、高校生と話をしたりと全員が生き生きと活動できたこと。署名も一緒にするというのはちょっと無理。用意していたビラもほとんど配れたし、高校生も真面目に考えてくれていたので取り組みとしよかったと思います」と語っておられます。

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第1回「平和でこそいきいき」の集い(田辺)

 10月19日、田辺市の万呂コミュニティーセンターで、「田辺9条の会」と「左会津川9条の会」が主催し、約40名の参加で第1回「『平和でこそいきいき』の集い」が「外国人がみた日本国憲法」をテーマに開かれました。
 ゲストのルーク・ザレブスキーさん(オーストラリア)、チョン・ヨンザさん(韓国)の意見発表につづいて質疑に入り、活発に意見交換が行われました。
 ゲストの発表は多面的でしたが、参加者から「麻生首相がかつて創氏改名は朝鮮人が望んだと発言したが、韓国での受け止めはどうか」「日本の為政者の発言と国民世論の違いは知られているか」「9条の運動が見えないのは日本のマスコミが報じない問題もあるのでは」「若い世代への教育が問題ではないか」など質問・意見が出されました。
 ゲストからは「麻生発言の趣旨は韓国では致命的な反発を引き起こす」「為政者と世論の違いは日本に来れば分かるが韓国ではマスコミで報じられないのでよく知られていない」「日本のマスコミと政府との関係はよく分からない点がある」「マスコミの問題点はアメリカにもある。イラク戦争開始の際の報道は政府同調が150、反対デモなどの報道が3だった」「マスコミが知らせないなら自分で知らせることが必要だ」「中学生などにも平和の問題を伝えることが大切と考え、語りかけたり、読みやすい本を置いたりしている」などの発言がありました。
 これを受けて「意思表示をしない日本人」「マスコミが知らせない実態」「知らせないならどうする」をめぐって活発な意見交換がありました。
 ゲストの提起を受けて多くのことを学び、考えあった意義深い集いでした。主催者によれば、12月13日(土)田辺市民総合センターで、「環境と人権が社会全体の平和とどう関わっているか」を考える第2回「つどい」を開く予定です。

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「雑賀9条まつり」開催

 10月19日(日)、和歌山市高津公園で「雑賀9条まつり」が開かれました。
 好天に恵まれ約400人が参加しました。メインステージでは、9条に関するミニ講演(坂本文博氏)、腹話術・南京玉すだれ・みんなで歌いましょう等の楽しい中に平和の願いをもりこんだプログラムが進行しました。会場内では食べ物コーナー・フリーマーケット・遊びコーナー・健康コーナーも開かれ、多くの参加者が訪れました。

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ノーベル物理学賞受賞者・益川敏英さんは「九条科学者の会」の呼びかけ人です。

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(2008年10月25日入力)
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