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「九条の会・わかやま」 85号を発行(2008年11月28日付)

 85号が11月28日付で発行されました。1面は、「九条の会」第3回全国交流集会・会7294に、多田道夫さんと景観権、浄土宗戦争協力の反省、九条噺、2面は、、ペシャワール会中村哲氏が参院で陳述A、山田邦子さん です。
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[本文から]

「九条の会」第3回全国交流集会開催
様々な層から900人以上が参加


 「九条の会」が24日、第3回全国交流集会を東京・日本教育会館で開催し、全国から900人以上が参加しました。5年目を迎えた運動に確信を深め、一層広げようと経験を交流しました。

 呼びかけ人の大江健三郎さんは「平和主義の個人的な規範が国家の伝統になれば、日本が国際的に平和主義を樹立する大きな手がかりとなるのではないか」と述べました。  澤地久枝さんは「九条の会に参加した人数は確実に増え、質的にも顔ぶれが広がってきた。今、私たちの課題は、次の世代、その先の世代にどのような社会を残していくかです」と強調しました。
 鶴見俊輔さんは「為政者の戦後はもう一度世界の大国になろうというもの、田母神発言は朝鮮戦争以後の復興の空気を通り、全く無反省に戦前の日本に帰っていく道を開いている」と指摘しました。
 奥平康弘さんは「田母神論文は批判のあるトピックを断定的にまき散らした他愛のないものだが、ああいう形で世に出た、その政治的背景、雰囲気が問題だ」と述べました  日本国際ボランティアセンター代表理事・谷山博史さんが特別報告を行い、「『対テロ戦争』は対話を否定し、テロリストと名指し、殲滅するもの。憲法9条をもつ日本こそ軍隊によらない紛争解決ができる」と訴えました。
 地域・分野の「会」からの報告として宮城「憲法九条を守る首長の会」の鹿野文永さんが、県内の16人の元市町村長で会を結成、全国の首長ら約1800人に呼びかけ文を発送し、賛同が多数寄せられていると報告。会場からはどよめきと拍手がおきました。
 10の分散会とともに「学生・青年」「職場」の分科会も行われ、様々な創意あふれる取り組みが紹介されました。
 また今後の取り組みについて「九条の会」は、@一人ひとりの創意や地域の持ち味を大切にした取り組みで、憲法を生かす過半数の世論をA継続的・計画的に学習し、条文改悪も解釈による憲法破壊も許さない力を地域や職場にB思いきり対話の輪を広げ、引き続き小学校区単位の「会」の結成に意欲的取り組みを、交流・協力のためのネットワークを、と呼びかけています。

「会」7294に

 「九条の会」は地域・職場・学園など草の根の「会」が昨年11月以降、新たに493結成され、合計で7294になったことを明らかにしました。

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多田道夫さんと景観権
    恩田 雅和 さん(天満天神繁昌亭支配人)


恩田さんが「九条の会・わかやま」呼びかけ人・故多田道夫さんを偲ぶ文を書かれていますので、ご紹介します。

 和歌山大学名誉教授の多田道夫さんが6月に81歳で亡くなり、10月19日、和歌山市和歌浦の玉津島神社に関係者が集まって多田さんをしのぶ会が催された。当日はスライドを使ってありし日の多田さんが紹介され、業績を参会者で語り合った。
 多田道夫さんといえば、やはり和歌浦の保全と再生に体を張って闘ったことで知られるだろう。ちょうど20年前の9月、和歌山県が和歌浦の不老橋そばに車道橋の建設計画を発表した時、先頭に立って反対したのが多田さんだった。フランス文学専門の多田さんがなぜに立ち上がったのか不思議でならなかったが、私が仲介して作家の中上健次を和歌浦の講演会に呼んだ際、その理由がよくわかった。多田さんは、中上にこう言った。「和歌浦が開発されると万葉で詠まれた景勝地が破壊される。万葉が壊されるということは、自分が学んできた詩が否定されることであり、それは自分の人生が否定されることなのです」。
 多田さんはそこで和歌浦の歴史的景観権を提唱し、訴訟まで起こした。結局は敗訴するのだが、その後全国各地で広がった景観を文化財としてとらえる動きに大きな影響を与えた。
 最近でも、広島県福山市の鞘の浦で海上架橋計画が持ち上がっていて、反対住民は「景観利益」を訴え、驚くほど和歌浦の景観保全訴訟とよく似たケースをたどっている。  そんな多田さんは、専門書も含め、ついに一冊の著書も残すことはなかった。しかし12年前の12月、裁判の仲間たちとともに訴訟の記録書としての『よみがえれ和歌の浦』を東方出版から刊行した。この中の「第一部声・証言篇」で、多田さんが公判で「景観とは何か」と題し意見陳述したことが活字化されている。今あらためて読むと、そこに多田さんの思想がすべて凝縮されていた。

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【九条噺】

 ベトナム侵略戦争で敗北したアメリカは、そののち「徴兵制」を「志願兵制」に切り替えた。戦争が長期・ドロ沼化する過程で、ベトナム帰還兵の多くが心の病を抱えて自殺したり、あるいは反戦運動に転じる兵士らも続出、さらに、公然と兵役を拒否する若者もあとをたたず、「徴兵制」そのものが維持できなくなったためだ▼「志願兵制」に変えた後も要員不足は常態化し、ターゲットは女性にも向けられた。「安全な任務で高収入」という 売込み は一定の効果を奏するが、「後方」に限定された「任務」も「湾岸戦争」あたりまで。イラクでは要員不足から遂に女性も最前線に立たされる▼しかも「災害救助」目的で州兵になった女性まで派兵対象となり、イラクでの女性兵士は約1万3千名、うち3分の1が母親という。これまで女性はのべ16万人派兵されたが、これは全体の約14%に達するとか▼NHK衛星放送「ママはイラクに行った」は、その「母親」兵士の多くが帰国後PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患い、イラクで黒こげになった赤ん坊や戦闘の恐怖が脳裏から消えず「わが子を慈しみ、愛することすらできない」と涙する姿、あるいは外出自体も恐怖となり、子どもや夫と公園にも行けずに泣き崩れる女性、「身も心もボロボロになり」家庭崩壊に至る姿などを次々と紹介した。戦争の悲惨さと今ひとつ「アメリカの病む姿」を見た。(佐)

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浄土宗、戦争協力への反省と歴史検証取り組みを表明

 浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)は19日、広島市中区の「妙慶院」で平和を祈念する法要を営み、近代の戦争に協力したことへの反省と歴史の検証に取り組む方針を盛り込んだ平和アピールを表明した。戦後63年を経て、同宗が対外的に戦争責任に言及するのは初めてという。
 稲岡康純宗務総長らが読み上げたアピールは、戦時中に同宗が陸海軍に軍用機を献納したことについて「(浄土宗が)戦争協力した事実は否定できない」と指摘。「歴史的検証を行うことこそ世界平和の実現に必要」と宣言し、「被爆地広島で非戦・非核武装を誓う」としている。
 同宗は第2次世界大戦中に僧侶らが戦意高揚などに協力したとされる。現在も理念として掲げる「共生(とも・いき)」という言葉が戦争を肯定する意味で使われたとの指摘もある。
 伝統仏教の教団では、過去に真宗大谷派や浄土真宗本願寺派、曹洞宗、臨済宗妙心寺派などが戦争協力について反省を表明。浄土宗は94年に故・中村康隆門主が「戦役に助力した重責に対する懺悔(さんげ)」を表明したが、外部に向けて反省を表明すべきだとの声が宗派内で上がっていた。(朝日新聞・11月19日)

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「Peace Night 9」今年も早稲田大学で開催

 12月12日、東京・早稲田大学で、憲法を守る大集会、第2回「Peace Night 9(ピースナイトナイン)」が開催されます。昨年11月に開かれた第1回の集会には1,100人の青年・学生が集まり注目を集めました。昨年の成功を力に、学生たちが準備を進めています。

 この集会は、「9条を守りたい」というメッセージを学生として社会に大きくアピールすることと、各大学内九条の会の「運動の結節点にする」という、2つのコンセプトがあります。

    第2回 Peace Night 9
    「早稲田発 世界の窮状に9条!」


    日時:12月12日(金)午後6時30分
    場所:早稲田大学 大隈講堂
    メーン企画:学生トークwith井上ひさし
        「学生の未来と憲法9条」
      http://www.peace9.net/main/index.html

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軍事力でテロはますます拡大
    ペシャワール会・中村哲現地代表の陳述抜粋 A


 新テロ法延長案を審議している参院外交防衛委員会での11月5日の中村哲氏の参考人として陳述を抜粋で紹介します。今回は2回目。

 恐らく2千万人のパシュトゥン民族、農民を抹殺しない限り戦争は終わらないだろうというのは、これは私ではなくて、地元の人々、カルザイ政権も含めた人々たちの意見であります▼アメリカ兵が、カナダ兵が何名殺されたということはニュースになりますけれども、その背後には、何でもない普通のアフガン人の犠牲はその百倍と考えたい。外国人の戦死、犠牲者の百倍の人々が、日々、自爆要員、いわゆるテロリストとして拡大再生産されていく状態にあるということは是非伝えるべきだと私は思います▼対日感情、これは少しずつ陰りが見えてきておるということを私は是非伝えておく必要があると。かつて広島、長崎は現地で有名でありまして、アフガンの知識人のほとんどは、アフガンの独立と日本の独立が同じ日だというふうに信じている人が多いくらい親日的なんですね。ところが、最近、米国の軍事活動に協力しているということがだんだん知れ渡ってくるにつれて、私たちも身辺に危険を感じるようになりました▼日々日本に対する感情は悪くなっているとはっきり言ってもいいんじゃないかと思います。かつては、我々は、外国人、欧米人と間違えられないために日の丸を付けておれば、どこに行っても安全だった。ところが、今その日の丸を消さざるを得ないという状況に立ち入っているというのが現実です▼国際社会という言葉、これに私は率直に疑問を呈さざるを得ない。国際社会という実態は何なのか、少なくともアフガン、パキスタンの民衆はその中には入っていないということは言えると思います▼私たちは、国際社会、国際協力、国際貢献と言うときに、何をもって国際と言うのかという土俵から十分な審議を尽くさなくちゃいけないのではないかと思います▼国際というのは、国や国家が、国家、民族、宗教を超えて、人々が互いに理解し合って命を尊重すること、これが平和の基礎であろうと、現地に行って分かるわけです。今、日本はその分かれ目にある。いかにより良い世界、より安全で平和な日本を自分たちの子孫に残すか、どういう世界を残すのか、私たちは岐路にあると思います▼アフガン問題は局地的な国際紛争かもしれませんけれども、これを目先の政治的な具にしたり、目先の経済的な利益という観点から見るのでなくて、実際にこれからの日本の岐路を決定する重要な問題だとして十分な討議をお願いいたしまして、私の意見とさせていただきます。
(つづく)

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9条はいい言葉    タレント 山田邦子さん

 ───「憲法九条を守ることに賛成」と言われていますね。

 九条を読み返してみました。いい言葉だし、なんの問題もない。どうしてこれをなくそうとするのかと思います。少し書き変えたことで「戦争が始まってしまう可能性がある」と思われるなら変えてはいけないと思います。
 だって、いま世界は戦争中です。間違えて爆撃されて家族を失ったという記事は毎日、(新聞に)載っている。ひどい話です。私は子どもに説明できないことはしたくないし、「殺し合いなさい」と教えたくない。
 また、戦争をするようであれば、(日本が)戦争をしていた時代に先輩たちが死をもって残してくれたことや教えてくれたこと、後(のち)の人たちを守るためにがんばったことが無駄になってしまう。その人たちの思いを汲めば、「戦争しよう」とは絶対ならないと、私は思います。(全国革新懇ニュース・11月10日号)

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(2008年11月30日入力)
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