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反戦貫く心棒感じた
「加藤周一さんお別れの会」 鶴見俊輔さん弔辞
会うたび話すたびに、心棒を感じました。軍国日本に不服従だった人の心棒であり、日本の知識人にまれにしか感じないものでした。過去・現在・未来のどんな戦争に対して話すときも、感じるものでした。
医学を学んだ加藤さんは、原爆を落とされた広島を見て、国家と結びついた科学が何をなすかを目の当たりにしました。さらにプラハの春では、戦争勢力が、国家全体主義の中から芽生えてくることを、しっかりと見据えました。そのとき育ったのが「九条の会」の構想でした。
会の発起人会で、加藤さんは「多数派にならないかもしれない。そういうときも、旗をおろすことはない」と言いました。勝ち負けをこえた見方が心に残りました。
(朝日新聞)
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映画「アメリカばんざい」&藤本監督トーク
「たこやき9条の会」が開催
2月11日、「たこやき9条の会」主催で、約150人が参加し、映画「アメリカばんざい」上映会&藤本幸久監督トークを行いました。監督は上映前の挨拶で、この映画の背景や想いを熱く語られ、質疑応答では今のアメリカ軍の仕組みと社会的な背景を話されました。交流会には約30名が参加し、監督からじっくりこの作品の背景やこれからの仕事について伺い、監督も交えて議論する機会を持つことができました。
また、アンケートでは、「マスコミからは知ることができないことが分かった」「戦争や軍の実態がよく分かった」などの感想が寄せられました。
田辺市教育委員会の後援をいただき、学校でのチラシやポスターを掲示など、多くの方の協力で今回の企画が実現したことに、「たこやき9条の会」のメンバーは本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
「知ること」は、知らなかったでは済まされない世界の不条理に対し、人として責任を持って生きるための第一歩だと思います。単なる知識としてではなく、愛と深い想像力とを持って「知ろうとする」努力を怠らないようにしたいと今回改めて思いました。
(小澤友佳子さんより)
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「わかやま“元気”1万人フェスタ」で「9条ネットわかやま」が署名活動
2月11日、和歌山ビッグホエールで「わかやま“元気”1万人フェスタ2009」が開催され、「9条ネットわかやま」が「平和活動ブース」を出展し、署名活動を展開しました。
このイベントは、県内のNPO等の市民活動や企業の社会貢献活動を紹介し、交流を深め、和歌山の元気を発信していこうというものです。
当日は代表の藤井幹雄さんを始め、十数名のメンバーが参加し、多数の来場者に署名を訴え、127筆を獲得するなど、大きな成果が上げられました。署名してくださった方には、限定25部で『平和のうちに生きるために』(憲法9条を守る和歌山弁護士の会編)を贈呈したり、手作 りの美味しいクッキーやコーヒーなどをふるまったりしながら、多くの人に9条を守る運動をアピールしました。署名用紙を持って知り合いのいるブースを駆け回ってくださった方もおられ、お隣のブースの女性は、閉幕前の30分足らずの間に数枚の署名用紙いっぱいの署名を貰ってきていただきました。
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