×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

「九条の会・わかやま」 96号を発行(2009年3月19日付)

 96号が3月19日付で発行されました。1面は、益川教授 九条科学者の会で講演、海賊対処新法上程 護衛艦2隻ソマリア沖へ、全国革新懇が抗議声明、九条噺、2面は、「県民大署名」駅前行動、ソマリア 和平づくりこそ根本(谷本美加さん)、「高校生9条の会」交流集会(東京) です。
    ――――――――――――――――――――――――――――――
[本文から]

物理屋は問う 「なぜ改憲したがる?」
益川教授、九条科学者の会で

 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英・京都産業大教授(69)が8日、東京都千代田区の明治大で講演した。自身も呼びかけ人をつとめる「九条科学者の会」の発足4周年記念の一環。ユーモアを交えながら平和への思いを語った。
 益川教授は「改憲派は、なぜ憲法を変えたがるのか」という問いを何度も投げかけた。「ぼくは物理屋。因果律で考える癖がある。『なぜ』と。彼らは条文に不備があるからと言っているが、解釈改憲で自衛隊がソマリアまで行く時代。条文不備のせいじゃない。9条があったのでは出来ないことをやりたいからに違いない。つまり自由に兵器を使うということです」
 幼いころ名古屋で空襲に遭った経験を振り返った。名古屋大の先輩の被爆体験を話しながら、感極まって声を詰まらせた。「私は、子にも孫にもあんな思いはさせたくない。国家が国家の名のもとに始める戦争は嫌です。好きな人はやってください・・・・あ、いや、それも困る」。ひょうひょうとした口ぶりに、会場は、何度も笑いに包まれた。
 講演は約1時間。戦争は突然起きるわけではないと訴えた益川教授は「最終的には理性の問題。一つのかけらを見た時に、人間としてそこから何を想像できるか。鋭い目を持てば戦争の予兆は見える。その時、反応しなければならない」と締めくくった。(朝日新聞・3月9日)

    ------------------------------------------------------------

海賊対処新法を国会に提出
護衛艦2隻 ソマリア沖へ出発


派遣された護衛艦「さみだれ」

 政府は13日、「海賊対処新法案」を国会に提出しました。また、「新法」の成立を待たず、「海上警備行動」を発令し、海上保安官8名を乗艦させて、護衛艦「さざなみ」「さみだれ」を14日、ソマリア沖に派遣しました。「海警行動」では「正当防衛、緊急避難」の場合は「危害射撃」が認められます。海賊が停船命令に従わず、発砲すれば応戦し、海賊を殺傷することもできます。「新法」では、それに止まらず、海賊が停船しない場合は、海賊が発砲しなくても、自衛隊が先に「危害射撃」を行うことを認めています。これは、「海賊対処」であっても、憲法が禁じる「武力行使」です。
 「新法」の「海賊対処」区域は日本領海と公海になっています。つまり、ソマリア沖だけでなく、世界中どこにでも出かけるということです。
 警備対象も「海警行動」では日本関係船舶に限定していますが、「新法」では外国船も対象となっています。外国船への攻撃に対応するのは集団的自衛権の行使ではないかという疑念も出ています。
 さらに、「新法」は時限立法ではなく、「恒久法」として制定しようとしています。
 自民党などが制定しようとしている「自衛隊海外派兵恒久法」は、「地域を限定せず、任務遂行の武器使用を可能にする」ことが狙われています。「新法」は、これと軌を一にしており、「自衛隊海外派兵恒久法」に道を開くものと言わなければならないでしょう。

    ------------------------------------------------------------

ソマリア沖派兵に強く抗議し、撤回を求めます
  全国革新懇が声明


 全国革新懇は10日、自衛隊のソマリア沖派兵に対して抗議声明を発表しました。声明は、「●ソマリア沖への自衛隊派兵は、防衛省幹部でさえ、『かなりの確率で自衛隊が海外で外国人を殺傷する初のケースになる』と認めている通り、きわめて危険な軍事行動です。私たちは強く抗議し、即時撤回を求めます●法案は、これまでの武器使用基準を大幅に拡大し、派兵地域も世界中の公海へと無限定に広げています。これは海外派兵恒久法への突破口にもなるものといわなければなりません●海賊は犯罪行為です。本来警察力で対応すべき問題です。日本でその役目を担うのは海上保安庁です。これまでも日本はマラッカ海峡の海賊対策で巡視艇供与などをおこない、被害  件数が減るという実績を残しています●ソマリア沖での海賊行為は、内戦で生活に困窮した民衆の一部がおこなっているものです。外国軍隊の武力対応で根絶できるものではありません●憲法9条をもつ日本は、内戦を終結させて民生支援のための国際的な枠組み作りを各国に呼びかけるなど、武力によらない国際平和貢献の道こそ、胸をはって探究すべきです」(要旨)としています。

    ------------------------------------------------------------

【九条噺】

 今回は環境問題にまつわる話題でご容赦願いたい。過日、新聞で「森と海のシンポジウム」の記事を見て思い出した本がある。『南方随筆』(南方熊楠著「岡書院」大正15年)だ▼熊楠はこのなかで、紀州の「俗傳」をとりあげ、「山神、オコゼを好む」として、漁師らが豊漁を願って山神にオコゼを供えるという言い伝えが各地にあると書いており、それがとても愉快で今も強く印象に残っている▼「俗傳」によれば、例えば〔東牟婁〕川獺(カワウソ)が森の山神に会い、オコゼのように、目も大きく、頬骨も高く、口も大きな醜魚のどこが良いのかと尋ねたところ、山神が「目が大きいのは美人の証し、骨高く、また、口大きいは賢人の証し」と「反論」し、「かながしら、めばるも泳ぐ波の上、それにつけてもオコゼ恋しき」との恋文をオコゼに届けるよう川獺に託す。川獺が深海のオコゼに届けると、オコゼは大いに喜び、返礼の歌。それを読んだ山神は嬉し涙にくれたという。また〔日高〕では、漁師らが山神のオコゼ好きを逆手にとり、懐にオコゼを隠し持って、山神に最初は尻尾を少し見せてサッと隠し、次は背びれ・・・と山神を散々焦らせ、豊かな森を守るよう何度も誓わせたという(以下略)▼これらは、森が海を育てる≠ニいう環境問題の基礎的な命題が、紀州でも遠い昔から先人達によって体得されていたことを物語る。故郷の歴史や文化、地域と人にちなんで平和や環境を語り合うのも一計かと・・・。 (佐)

    ------------------------------------------------------------

「県民大署名」駅前行動

 13日、JR和歌山駅前で「県民大署名・駅前行動」として、宣伝・署名行動が行われました。参加者は9名でしたが、54筆の署名が集められました。通りかかった青年に訴えると「わかりました」といって署名をしてくれる場面もありました。
 この日は、新日本婦人の会和歌山市支部は、独自にJR和歌山駅東口のスーパー前で行動を行い、8名の参加で60筆の署名を集めました。和歌山市の「ゴミ有料化」問題の経過報告と9条署名を兼ねて行われました。「私も戦争体験があるので、戦争はもういやです」とか、「二度と戦争などないように頑張って下さい」など話してくれ、署名をしてくれた方もあったとのことです。

    ------------------------------------------------------------
ソマリア海賊対策 和平づくりこそ根本解決
  谷本美加さん
写真家。69年生まれ。98年NGO国境なき医師団日本フォトジャーナリスト賞。著書に「ソマリア、心の傷あと」
 ソマリア沖で頻発する「海賊」は国際社会を困らせていますが、海上での警戒や取り締まりで解決できるとは思いません。ソマリア国内には、海賊になるしかないような予備軍がいくらでもいるからです。91年から内戦状態にあるソマリアはそれほどひどい状況です。困難ですが国内の和平づくりに協力していくことこそ海賊問題の根本的な解決につながると思います。
 私は、99年から04年にかけて何度もソマリア各地に行きました。病院や難民キャンプ、市場や人びとの暮らしを取材し、写真を撮ってきました。その後もウオッチしていますが、「海賊」という言葉を耳にしたのは06年から07年の初め。写真などでその姿を見て、ソマリア国内の「民兵」たちが外貨稼ぎの場を陸から海に移したに違いない、と思いました。
 ソマリ人は多くが遊牧民で、ラクダやヤギなど家畜を飼って暮らしていました。沿岸部では漁業も盛んでしたが、内戦後は難民となって近隣、欧米諸国に出た人たちの送金に頼る経済になった。それも01年の9・11テロで、米国はテロ組織アルカイダに関連しているとしてソマリアヘの外貨送金を禁じ、干ばつや食糧危機などが重なって、経済はずたずたになりました。人□約870万人のうち320万人が食料など生活・人道支援を必要としています。
 町では働く場もなく、中央銀行も機能しないでドルやユーロが生活上の通貨になっている。この外貨を稼ぐために、多くの若者が武装組織の民兵になって1日1ドルくらいの手当で暮らしています。
 ソマリアはソマリ人の単一民族国家ですが、基本的に結束力の強い氏族社会です。六つの大きな氏族とその下に枝分かれした小さな氏族集団が地域ごとに暮らしている。植民地時代、北部は英国、南部はイタリアの保護領で、60年の独立で南部の有力氏族が政権を握ると、権力と利益を自分たちの氏族に集中させたため他の氏族の反発を呼び、内戦の下地となりました。
 特に南部では多くの武装勢力が群雄割拠する状況です。私も取材する特は、2人のボディーガードと通訳と運転手を雇って出ますが、銃声の聞こえない日はなかった。首部モガディシオではライフルなどで武装した若者を荷台に載せて行き交うトラックが日常的な光景でした。武装組織はこうした民兵を使って戦い、外国人を誘拐したり、海賊行為に出たりするのです。
 民兵の若者たちは「仕事さえあれば、こんなことはしたくない」と言ってました。内戦による死、憎悪、不安、絶望は多くの精神病患者を生み出しています。
 日本は何だか唐突に自衛隊を派遣しようとしてますが、私は93年の事件を思い起こします。国連平和執行部隊がソマリアに派遣されました。しかし治安回復どころか大勢の市民とともに18人の米兵が殺された。死体が引きずり回される映像が世界に流れた。結局、武力に対して武力で立ち向かうという策は失敗し、部隊は撤退した。あの失敗は大きな教訓だったはずです。今回は海上とはいえ、教訓を忘れてはいけないと思います。(3月8日・朝日新聞・耕論)

    ------------------------------------------------------------

Peace Party 9(ピースパーティーナイン)
東京 「高校生9条の会」交流集会


 都内の高校に通う高校生が、「9条の会をつくりたい」「自分たちが戦争の実態、被爆の実相を聞ける最後の世代。9条を守った世代といえる取り組みを広げたい」という思いから、9条の会交流集会を開催します。
 当日は「パッチギ!LOVE&PEACE」の上映会を行い、井筒和幸監督と、高校生9条の会メンバーとの「愛、平和、パッチギ!トーク」を行います。
 「9条と平和への思い〜高校生の主張〜」では、街行く高校生100人から集めたピースメッセージ、9条への思いをイラスト帳に書いてもらい、その姿を写真にとったものを映像にして紹介します。
 3月21日。03年にはイラク戦争反対の意志を抱いた高校生が、全国から1500人が渋谷に集まり、歴史を動かす大きな歩みがありました。09年のこの日、東京都内、各地へ高校生9条の会を広げていく歴史的な一歩をあゆむ日にしようと、高校生実行委員はがんばっています。(九条の会東京連絡会のサイトより)

    ――――――――――――――――――――――――――――――
(2009年3月20日入力)
[トップページ]