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「九条の会・わかやま」 101号を発行(2009年5月14日付)

 101号が5月14日付で発行されました。1面は、県民大署名駅前行動、JC和歌山「憲法タウンミーティング」開催、「9条変えない」64% 朝日世論調査、九条噺、2面は、タウンミーティング参加記、フリージャーナリスト斎藤貴男氏講演@、紀州・九条せんべい 朝日新聞が報道、3面として、WBS和歌山放送・特別番組「憲法を考える」@ です。
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[本文から]

県民大署名駅前行動
「ねがい」を歌い署名を訴える
子どもも参加 チラシを配布<


 5月3日午前11時から、JR和歌山駅前で、7回目の県民大署名駅前行動が行われました。40名の参加者で、1時間余りで227筆の署名を得ることができました。今回は、「和歌山うたごえ9条の会」から4人の会員が参加し、広島の中学生が作詞した「ねがい」をはじめとして、平和を祈る数々の歌を披露しながら、署名活動が展開されました。また、「楠見子連れ9条の会」から2家族が参加し、3人の小さな子どもたちが、道行く人に署名を呼びかけるチラシを配り、ほとんどの人が頬をゆるめて受け取ってくれていました。今回デビューしたものが2つあります。1つは、「9条ネットわかやま」がこの日のために新調したのぼりで、「9条は世界の宝」と訴えました。もう1つは、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の新人女性会員がデザインした署名呼びかけチラシのニューバージョン。小さな女の子がハトを抱きしめている可愛らしいイラストが印象的で、大変好評を得ました。事務局では、次回はもっと参加者を増やして取り組みたいと語っています。


JC和歌山、「憲法タウンミーティング」開催

 5月3日、午後1時30分から、和歌山県民文化会館小ホールで日本青年会議所(JC)和歌山ブロック協議会が「憲法タウンミーティング/国民投票法って何?」を開催しました。パネラーとして参加された松原敏美弁護士は「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の会員です。
 この日は、和歌山だけではなく、全国47都道府県で開催されました。JCは「自主憲法制定」を推進しようとする団体ですが、和歌山では松原弁護士の活躍やコーディネーターを務められた堀内秀雄氏(和歌山大学生涯学習教育研究センター長)のご努力もあり、JC本部の思惑通りにはいかなかったようです。参加記は裏面に。

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朝日新聞憲法世論調査
「9条を変えない」64%


 朝日新聞5月2日付は憲法に関する世論調査結果を発表しました。それによると、9条を「変える方がよい」は26%、「変えない方よい」は64%でした。
 「改憲必要」は53%、「改憲不要」は33%でしたが、「改憲必要」と答えた人の74%が「新しい権利や制度を盛り込む」で、「9条に問題がある」は15%(全体の8%)に過ぎませんでした。また、「改憲不要」と答えた人の44%は「9条が変えられる恐れ」を挙げています。つまり、「9条『改正』と新しい権利(環境やプライバシーなど)を切り離して考えよ」ということであり、9条改悪には反対というのが国民の圧倒的な声ということになるのではないでしょうか。また、「国民に定着し改正するほどの問題はない」と「自由と権利の保障に役立っている」が「改憲不要」の50%(全体の17%)あることにも注目をしなければならないのではないでしょぅか。

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【九条噺】

 ペシャワール会から新しい会報が届いた。伊藤和也さんの悲しい事件のあと、代表の中村哲医師を除く日本人スタッフは全員引き揚げた。情勢が益々悪化して身の安全が保てないからだ。それでも現地の人たちは中村代表の指導のもとで、農地の整備や村づくりに懸命だという▼報告によれば、同会が取り組んできた水利事業では実に13500ヘクタールもの耕地が潤うようになり、また、開拓農民の定着村完成も近づいた。学校(マドラサ)建設も順調に進み、図書館や備品整備ため、「伊藤和也アフガン菜の花基金」を募っている。この「基金」は、伊藤さんのご両親が「遺志を継いで」と設立されたもの▼それにしても一触即発の政情下、まるで土木作業員のような姿でアフガンの人々のために奔走する中村医師に、いつもながら頭が下る。中村医師はかつて和歌山での講演で、こうした命がけの活動も「憲法9条の具現化」なのだと強調した。易々と葬らせてはならぬとあらためて心を引き締める▼昨年、「新憲法制定議員同盟」(中曽根康弘会長)が新たに鳩山由紀夫、前原誠司両民主党幹部も役員に迎え、「九条の会に対抗する地域の拠点づくりが必要」だとしてJC(日本青年会議所)に協力を要請、JCも呼応して昨年から各地で「国民参加型憲法タウンミーティング」を開催している。「九条の会」をさらに広げて、ゆるがぬ世論構築を急がねばと思う。(佐)

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JC「 憲法タウンミーティング」に参加して
    「九条の会・わかやま」事務局・阪中重良


 日本青年会議所(JC)は、「自主憲法制定推進」を掲げる団体ですが、5月3日、JC和歌山ブロック協議会主催の「憲法タウンミーティング/国民投票法って何?」に興味津々で参加しました。入り口には、スーツ姿の人が並んで少し異様です。
 オープニングは、コント集団「ザ・ニュースペーパー」が出演。「浮動票で国民投票法が成立したのは恐ろしい。浮動票で当選した千葉県知事のようだ」「改憲後にハイブリッドで環境にやさしいミサイルが開発された」など痛烈なジョークに、会場は笑い声であふれ、彼らが普段演じているもののようで、とても楽しいものでした。
 続いて和歌山大学生涯学習センター長の堀内秀雄氏がコーディネーターを務め、県選出自民党参院議員・鶴保庸介氏、人材育成業「ヒューマンアシスト」代表・宮田栄子氏、弁護士・松原敏美氏の3人によるパネルディスカッションがありました。テーマは「@憲法についてA憲法第9条についてB国民投票法について」の3つで、パネラーが順に発言しました。宮田氏は、9条の平和主義は大事と思うが、領海侵犯とか北朝鮮問題など不安だ述べ、改憲賛成の鶴保氏は、「憲法の理想と現実がかけ離れている」「国際社会から頼られる国に」「そのために改憲」。松原氏は、「軍隊は持たない。交戦権は認めない。自衛の戦争も否定した憲法第9条1項、2項を高く評価し、国際貢献は、日本は9条を持つ国としてその範囲で行うことが国連憲章でも示されている」などと発言。
 国民投票法については、鶴保氏は、「国民投票法の成立は、改憲への第1歩」。宮田氏は、「国民の責任は重大」。松原氏は、「国民投票運動が問題だ。情報があふれかえって、国民が雰囲気に流されるのが怖い」などの発言がありました。
 堀内氏は、「@JC和歌山ブロックが、自分たちでパネラーの人選をしたことを評価する。A複眼でものを見る。いろんな意見を聞いて判断することの大事さを強調。B日本人は、国のあり方を議論してこなかった。危険性と拙速性は感じるが、草の根からの憲法議論が大事」とまとめました。
 当初、私が思っていたよりも自由な雰囲気で、「JC本部はともかく、この和歌山は・・」の意気込みで「憲法をもっと身近に。政治意識を高めたい」という主催者の意図が伝わる集会であったと思います。ただ、250人余の参加者のうち3分の2がJC会員らしく、一般県民の参加がもっとあれば、との感想を持ちました。

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平和と平等をあきらめない @
  フリージャーナリスト・斎藤貴男氏


 4月28日、青年法律家協会和歌山支部主催、フリージャーナリスト・斎藤貴男氏の講演会「平和と平等をあきらめない」がありました。その要旨を2回(予定)に分けてご紹介します。今回は1回目。

 米の片棒を担ぐ麻生政権

 北朝鮮のミサイル問題には危惧を持つ。マスコミはミサイルと断定し、防衛大臣は迎撃を指示し、PAC3やイージス艦を配備したが、日本国内の雰囲気は、ミサイルが落下してくるかもしれないと言いながら、誰もが非常に楽しそうに話しており、緊張感は全くない。結果残ったのは「有事体制」だ。国が決めたら何の疑問もなく、住宅地にミサイルが設置された。何か言うと袋だたきにあう雰囲気だった。敵基地先制攻撃論が言われ、核弾頭もないのに「核には核だ」とまで言い出した。いつの間にか戦時体制が当り前になった。マスコミは日本のミサイル防衛だけを正義と伝えている。
 ミサイル防衛は北朝鮮に備え、突然作ったものではない。アメリカはミサイル防衛で宇宙を軍事的に支配する宇宙軍拡を進めてきた。ラムズフェルド委員会の構想では、2025年までに宇宙に軍事基地を打ち上げて、何かあれば宇宙から地上を攻撃する。宇宙軍拡の一環として日本のミサイル防衛がある。アメリカに向かうミサイルを日本の上空で破壊するのは、日本のために当り前という雰囲気が作られたことが恐ろしい。法律的裏づけも出来つつある。昨年、宇宙基本法が成立した。宇宙開発は軍事利用もOKとなり、安全保障のために宇宙を利用することが可能になった。日本は宇宙軍拡の片棒をかつぐ可能性が高く、この1ヶ月ぐらいで世論形成が出来上がった。
 ソマリアの海賊対処法は世論を二分するようなことなのに、いつの間にかとんとん進んだ。日本はもっと根本的な解決を考えてもいいのに、麻生政権はアメリカの言いなりに同じ行動原理で、アメリカの片棒を担ぐだけである。集団的自衛権の行使や憲法の否定であり、そういう方向に行くと考えざるを得ない。

 米軍再編計画と改憲

 これは日本を取り巻く構造が導いている。その方向は「平和と平等」の反対「戦争と格差」、そういう国にされてしまうということだ。
 改憲の前提状況に、06年5月に日米両政府で合意された在日米軍再編計画がある。これは沖縄問題や海兵隊グアム移転などの話に終始しがちだが、実態はこんなものではない。首都圏にある在日米陸海空軍の司令部に陸海空自衛隊司令部が同居し、一体で行動する。横須賀米海軍基地には自衛隊基地もある。米横田基地には自衛隊航空総隊本部が移転し、米軍司令部と同居する。キャンプ座間には日本の中央即応集団という対テロ部隊が同居する。米本国から米陸軍第一軍団司令部の一部が来ており、もし、イランと戦争を始めると日本で指示が行われる。日本国内では自衛隊と在日米軍を分ける考え方は現実離れしている。自衛隊が米軍の一部になった。これをベースに憲法9条を考える必要がある。(つづく)

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「紀州・九条せんべい」朝日新聞が報じる

 5月9日付朝日新聞・和歌山版は「紀州・九条せんべい」を大きく報じています。12枚1組で、順に並べると9条全文が完成すると紹介しています。

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戦時中全てが戦争遂行のために統制
WBS和歌山放送・特別番組「憲法を考える」@


  月山桂弁護士 (当会呼びかけ人)、田中志保弁護士が出演

 5月3日憲法記念日の12時から20分間、WBS和歌山放送が「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の提供で特別番組「憲法を考える」を放送しました。その内容を2回に分けてご紹介します。今回は1回目。

(田中) 今日は憲法記念日。憲法とは何なのか、憲法はどのようにつくられ、今どういう状況にあるのかを、実際に戦争を体験し、人権活動を積極的にされている月山桂弁護士のお話をお聞きし、考えたいと思います。
 まず、私の方から憲法とは何なのかについて簡単にお話させていただきたいと思います。このラジオをお聞きになっている方の中には憲法は他の法律、例えば刑法とか民法とかと同じものだと思っている方がいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。法律は私たちが守らなくてはいけないルールですが、憲法は私たちが守らなくてはいけないルールではなく、国家権力が守らなくてはいけないルールです。国家権力が暴走すれば悲惨な結果になるということは、既によくお分かりのことだと思います。そんな国家権力を暴走させないために、国家権力が守らなくてはいけないルール、それが憲法です。では国家権力が守らなくてはいけないというルールの中身は何なんでしょうか。憲法の核心にはすべての人は生まれながらにして尊重されるべき存在であるという個人の尊重の考え方があります。ひとりひとりを尊重するためには、ひとりひとりの考え方を政治に反映出来るようにしなくてはいけないし、ひとりひとりの基本的な人権が尊重されなければいけません。そして、何より生きるという目的だけで精一杯のような状況におかれてはいけません。憲法においては個人を尊重するという目的のために、基本的なルールとして民主主義、基本的人権の尊重、平和主義が定められているのです。現在の日本においては、憲法の当り前の3本柱の下で、例えば、いろいろなニュースが報道され、それを聞いて自分の意見を言うことが出来ますが、現在の憲法が出来る前の明治憲法の時代、戦争中は一体どうだったのでしょうか。
 月山先生は戦争を体験し、軍隊にも所属されていましたが、その時の軍隊はどのような組織だったんですか。

(月山) 軍隊は上命下従、絶対服従の徹底した組織でした。軍隊は野戦の作戦行動を前提として動いていますので、部下が意見を差し挟むというようなことはあり得ないものでした。上官が「突撃、突っ込め」と命令しているのに、部下が「いや、まだ、それはちょっと」ということでは戦争になりません。上官の命令は正しかろうが間違っていようが、部下は絶対にこれに服従しなければならない。これが軍隊でした。
(田) なるほど。では、そのような軍隊の中で人権というものは認められていたのですか。
(月) 絶対服従の軍隊では人権はほとんど認められていませんでした。明治憲法も人権に関する定めはありましたが、軍人は軍の法令に抵触しないものに限って認められるということになっていました。つまり、憲法でははっきりと軍人に対しては人権が制約されるということが規定されておったのです。
(田) 軍隊では上官の命令が絶対で人権が認められていなかったんですね。戦争中の一般市民の生活はどうでしたか。
(月) 全てが戦争目的遂行のために統制されまして、世の中は軍国主義一色でした。物資は不足し、衣料はない、食料もない、移動することも自由にできない、そのような状況の中でいつ空襲でやられるかもしれない。戦況が激しくなるにつれ、情報についても統制が厳しくなり、戦争に関することは「見ざる聞かざる言わざる」、例えば、乗り物が軍事基地の近くを通ると窓側の人は誰に言われるともなく遮蔽幕を降ろす。また、「沖縄は完全にやられたらしい。民間人もたくさん自決したそうな」なんて話そうものなら、特高警察ににらまれて「ちょっと来い」ということになります。また、子どもも勉学が制限されて、中学生以上の生徒は先生に引率されて軍需工場に勤労奉仕に行く。終戦の年の4月頃になりますと小学校の授業もすべて停止になりました。家々は夜間の空襲の標的にならないように電灯を暗幕で覆い、国民は身も心も縮こまる思いで、いつ命が奪われるか分からない、そういった抑圧された生活を2年、3年と重ねていました。私の身内は従兄弟が2人戦死しただけですが、親・兄弟など戦死者を多く出した家もあったと思うんです。
(田) では、そのように何もかも抑圧された戦争の終りというのは、先生はどのように知らされたのでしょうか。
(月) 私は終戦の当時、中貴志の小学校に駐屯しておったんです。15日の朝、みんな校庭に集まれという指示がありまして、お昼過ぎにみんな校庭に集まったんです。みんなラジオに向かって整列して聞いておったんですけれど、雑音のために内容は全然分からない。夏の真昼で暑くて、蝉の声だけが「ワァー」と、今でもそんな感じが残っています。その時に私らはいよいよ内地が戦場になる。国民みんながしっかりとがんばってくれという詔勅だと思っておったんです。ところが聞いておる間に、何かそうではないらしい、「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」というところがチラッと聞こえた。どうも今の主旨は「しっかりがんばれ」ということではなく、日本が降伏するという主旨ではないかとみんなが感じました。ところが内容がよく分からない。それで連隊長から我々に向かって後で師団によく確かめた上で通達するから、それまで平常通り軍務に服するようにと命令がありました。3時間ぐらいたった後に、やはり私どもがそれとなしに感じたように、日本が無条件降伏するというご詔勅だった、国民に納得してもらうためのご詔勅だったということが分かりました。そんなことで敗戦ということが分かった訳です。私ども主計はそれからが大変だったのです。2千人近くの兵隊を3、4日の間に全部郷里に帰さなければいけない。帰らせると言いましても、タダで帰れという訳にいきません。帰るための旅費も渡さなければいけないし、それまでの給与も支払わなければいけない。3、4日の間に2千人近くの兵隊の給与を計算しなければいけないんです。その上に当時は食料事情が困難な状況だった。そのために帰れと言ったって、帰った先でたちまち食べる物に困る。ということで兵隊に4、5日分の食料を持って帰らせる必要があった訳ですね。(次号に続く)

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(2009年5月16日入力 18日文字色修正)
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