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北朝鮮が再び核実験
北朝鮮は25日、核実験を強行しました。国連安保理は06年10月の北朝鮮の核実験を受けて、北朝鮮にいかなる核実験または弾道ミサイルの発射もこれ以上実施しないことを要求したうえで、加盟国に大量破壊兵器や関連物資の輸出禁止、大量破壊兵器計画に関与した関係者の金融資産、資金、経済資源の凍結を義務付けた制裁決議(安保理決議1718)を全会一致で採択しています。今回の核実験はこの決議に明確に違反します。
安保理決議は、議長声明、公式コミュニケなどと異なり、すべての国連加盟国に対して法的拘束力を持っています。国連憲章25条は「国際連合加盟国は、安全保障理事会の決定をこの憲章に従って受諾し且つ履行することに同意する」と規定しています。北朝鮮は韓国と同時加盟が認められた時から安保理決議を受諾し、履行する義務があります。また、05年9月19日の6カ国協議共同声明で北朝鮮は「すべての核兵器および既存の核計画を放棄し、核不拡散条約(NPT)および国際原子力機関(IAEA)の保障措置に早期に復帰することを約束」しましたが、この共同声明にも違反しています。4月の「ロケット問題」を非難した安保理議長声明が気に入らないからといって、国際的な公約を一方的に破棄することは許されることではありません。オバマ米大統領のプラハでの演説を機に、核兵器廃絶への希望が生れつつある時に、核実験に踏み切ったことは、平和への重大な挑戦であり、暴挙といわなければならないでしょう。
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「海賊対処法案」参院で審議入り
「海賊対処法案」が27日、参院で審議入りしました。この法案はソマリア沖に限定するものでなく、「何時でも何処へでも」海賊対処を名目に自衛隊を派兵するものです。また、「任務遂行の武器使用」を認め、海賊と見られる船体への危害射撃を認めています。そもそも、どのように海賊船と認定するのでしょうか。海賊船は「髑髏の旗」でも立てているというのでしょうか。防衛省幹部ですら「不審な船を海賊船かどうか判断するのは難しい」と言っています。
海上自衛隊は28日、P3C哨戒機2機を派遣しました。航空自衛隊はC130を、陸上自衛隊は中央即応連隊というテロ対応精鋭部隊を派遣します。海上・航空・陸上の「統合3軍」体制です。海賊対策は「人道・経済支援や沿岸諸国の警備力向上のための援助などの非軍事アプローチを行うこと」(日弁連会長)であるべきではないでしょうか。
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敵基地攻撃「法的に可能」 首相、見解示す
27日の新聞報道によれば、麻生首相は26日、北朝鮮の核実験を受け、自民党内から自衛隊が敵基地攻撃能力を持つ必要があるとの意見が出ていることについて、「一定の枠組みを決めた上で法理上はできる。攻撃できることは、昭和30年代からの話だ」と、法的に可能との見方を示したと言います。敵基地攻撃論は、相手の攻撃の前に攻撃を加える先制攻撃論で、憲法違反です。従来政府は攻撃する兵器の保有自体は認めていません。首相の発言は、北朝鮮の核実験を口実に自衛隊の攻撃能力向上を加速させる危険なもの、北朝鮮に口実を与えるものと言わなければなりません。
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【九条噺】
今年は反戦川柳作家鶴彬(つるあきら、本名・喜多一二)の生誕100年。映画「鶴彬-こころの軌跡」(神山征二郎監督)も完成・公開された。昨年は、没後70年で、大阪城公園に百日紅の記念植樹と碑が設置された。代表作のひとつ〔暁を抱いて闇にゐる蕾〕が刻まれている。かつて鶴が治安維持法違反容疑で収監された陸軍大阪衛戍監獄の跡地である。近年、この川柳作家に関心を寄せる人は多い▼鶴こと喜多一二は生後まもなく叔父(機屋)の養子となり、進学の望みもかなわず、10代はじめから機屋で働きつつ川柳をはじめ、情熱を注ぐ。〔大きな物小さな物を踏みにじり〕〔縮まって女工未明の街を行く〕など、この頃すでに社会にしっかり目を向けた短詩文芸作品も少なくない。機屋の倒産後、喜多は大阪・高松(石川県=故郷)・東京を転々とするが、波乱の歳月の中で、もがき苦しみ、悩んだ果てに、その目はますます鋭く権力者たちに向けられていく▼喜多はやがて、柳名を鶴彬と変えて、人々の心にくいこむプロレタリア川柳をめざし、戦争に突き進む権力に対して、川柳を武器に立ち向かう。〔軍神の像の真下の失業者〕〔銃剣で奪った美田の移民村〕〔手と足をもいだ丸太にしてかへし〕作品の数々が「治安維持法違反」にとわれ検挙、不衛生な留置場で赤痢にかかり弱冠29才の生涯を閉じた▼〝海賊〟を口実に9条を踏みにじり、「憲法審査会」始動で9条を葬ろうとする暴挙に今頃鶴もさだめし怒っていよう。(佐)
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憲法改正が話題にもなっていないのに、なぜ多額の費用をかけてPRしなければならないのか?
これが総務省作成の「国民投票法」パンフレット
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