(1)総選挙結果など最新情勢を踏まえた報告と学習(講師:検討・調整中)
(2)各府県の九条の会活動報告(代表者・5分~7分程度)
13:00~15:30 分科会と分散会(ホール周辺の教室)
(1)分科会のテーマ
①北東アジア(東アジア)の平和と憲法9条
②憲法9条と25条(9条と貧困・格差問題)
③改憲動向をめぐる情勢(国民投票法問題など)
④環境問題と憲法9条
上記テーマ以外に幾つかのテーマが提案されており、検討中です。なお、1分科会で100名程度を予定しています。
(2)分散会
1つの分散会を20名から30名に絞って、会の財政や人の問題など、9条の会の活動の成果や悩みについて率直な意見交換を行う。女性・青年・職場などの分野別の分散会も検討中です。
15:45~16:30 全体会(まとめ、再びBigホール)
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鳩山内閣 発足
民主党の鳩山由紀夫氏が、9月16日に召集された特別国会の首相指名選挙で、現憲法下で29人目の首相に選出され、同日夜、民主、社民、国民新の3党による鳩山連立内閣が正式に発足しました。
9月9日に締結された「3党連立政権合意書」では、国民生活立て直しとして、「国民の可処分所得の増大による消費の拡大。中小企業、農業など地域を支える経済基盤の強化。年金・医療・介護など社会保障制度や雇用制度を、信頼でき、持続可能な制度へ組替え。地球温暖化対策として、低炭素社会構築のための社会制度の改革、新産業の育成等を進め、雇用を確保」などを掲げ、外交方針として、「沖縄県民の負担軽減の観点から、日米地位協定の改定の提起。米軍再編や在日米軍基地のあり方を見直しの方向で臨む。アジア・太平洋地域の信頼関係と協力体制を確立し、東アジア共同体の構築をめざす。包括的核実験禁止条約の早期発効、兵器用核分裂性物質生産禁止条約の早期実現に取り組み、核拡散防止条約再検討会議において主導的な役割を果たすなど、核軍縮・核兵器廃絶の先頭に立つ」などを掲げており、積極性を感じます。さらに、憲法に関しては、「唯一の被爆国として、日本国憲法の『平和主義』をはじめ『国民主権』『基本的人権の尊重』の3原則の遵守を確認するとともに、憲法の保障する諸権利の実現を第一とし、国民の生活再建に全力を挙げる」と述べています。
憲法9条を守ることは当然のこととして、憲法で保障されている国民の権利、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」「等しく教育を受ける権利」「勤労の権利」「勤労者の団結する権利」なども、実態として保障されなければなりません。
しかし、鳩山首相も、国土交通大臣となった前原誠司氏も、今のところ「新憲法制定議員同盟」を退会するという話はありません。他方、岡田克也外相は「集団的自衛権を幅広く認めていくことは、憲法9条の基本的な考え方とかなり矛盾する」と語ったといいます。鳩山連立政権はその内部に憲法や安全保障に関して様々な意見の勢力を含んでいます。私たちは新しい政権の憲法や安全保障に関して十分な注意と監視をしつつ、国民生活の改善と平和外交の推進を要求しなければならないのではないでしょうか。
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九条噺
「核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として、アメリカには行動する道義的責任がある」というオバマ米大統領の演説(プラハ・09年4月)は、核廃絶を願う世界と日本の国民に大きな感銘を与えた。しかし、当のアメリカでは、「ヒロシマ・ナガサキでの原爆使用は戦争の早期終結のため」などという声がまだ多いと聞く。また、国務省や国防総省、国家安全保障会議のアジア専門家をはじめとして、核廃絶への政策転換に反対する声も決して少なくないという▼それらの背後には巨大な軍需産業を思い浮かべることができる。問題は、核廃絶に反対する〝理由〟だ。「日本の外務省や防衛省で、外交、安全保障にかかわる官僚らが、米国の担当者に対して、『日本政府はアメリカの核政策転換に反対だ』と訴えている事実」が〝最大の理由〟だという。アメリカの「憂慮する科学者同盟」に属するアナリストの指摘だ。彼は、「核廃絶を目指すオバマビジョンが、人類の歴史上で唯一核攻撃の犠牲になった国の政府の反対で打ち砕かれるとすれば、まさに皮肉であり悲劇だ」ともいう。事実なら大変なことだが、なぜか日本のマスメディアもだんまりをきめこむ▼さて、新政権はどうだろう。そのような〝疑惑〟も一掃して、唯一の被爆国にふさわしく、世界の核廃絶の先陣へと大きく舵をまわせるだろうか。(佐)
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アメリカばんざい crazy as usual
60年余り前、日本では「天皇陛下ばんざい」と若者を戦争に送り出した。イラク戦争開戦5周年を迎えたアメリカでは、今なお「アメリカばんざい」の声とともに若者を世界の戦場に送り出している。送り出された若者たちの、その後を追う。ベトナムに送られた若者たち。コソボに送られた若者たち。アフガニスタンに送られた若者たち。イラクに送られた若者たち。アメリカに還ってきた若者たち。還れなかった若者たち、イラクだけでも4000人。どんな経験をしたのか。どんな今を生きているのか。マスコミが伝えない「ばんざい」の裏側が見えてくる。(映画は08年制作)
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