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「九条の会・わかやま」 115号を発行(2009年11月9日付)

 115号が11月9日付で発行されました。1面は、「九条の会」近畿ブロック交流集会プログラム決まる、「九条の会・わかやま」第3回呼びかけ人懇談会、九条噺、2面は、 「雑賀9条の会」第5回総会、50万人の若者が生涯治療の必要な心の病に(藤本幸久監督講演A)です。
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[本文から]

「九条の会」近畿ブロック交流集会 プログラム決まる

 「九条の会」事務局と近畿ブロック交流集会運営委員会は、「九条の会」近畿ブロック交流集会のプログラムを下の通り決定しました。全体会の学習の講師は一橋大学大学院教授・渡辺治さんです。
 「九条の会」近畿ブロック交流集会は、@総選挙の結果、民主党中心の連立政権誕生という情勢を踏まえ、憲法9条を巡る情勢と9条を拡げる課題について学習する。A「全ての小学校区に9条の会」を合言葉にして思想・信条・社会的立場の違いを超えた「会」をつくる運動の現状や継続的に活動を行うための課題、結成後3〜5年を経過した会が抱える問題と課題(財政や体制なども)について充分な時間をかけた意見交換を行う。を目的としています。交流集会は、「九条の会」の主催・運営ですが、具体的な実務は、「九条の会」から委託を受けた近畿各府県の9条の会が集まった運営委員会が担当します。
 「九条の会」事務局と交流集会運営委員会は、近畿の「9条の会」から多数の参加を期待しています。和歌山県下からの問合せ、参加申込みは「九条の会・わかやま」までお願いします。



交流集会開催要領
 日 時:12月13日(日)
 会 場:関西大学千里山キャンパス
 参加者:近畿各府県の九条の会から
 参加費:一人1000円
当日のプログラム
 10:00〜12:00 全体会
 (1)最新情勢を踏まえた報告と学習
     講師:渡辺治さん(一橋大学教授)
 (2)各地の九条の会活動報告
 13:00〜15:30
  分科会
       第1:東北アジア・世界の平和と憲法9条
   第2:9条改憲の動向とわたしたちの課題
   第3:青年学生と憲法9条
  分散会
   各地の9条の会の経験を少人数で交流する
 15:30〜16:00 全体会
  分科会・分散会のまとめ
九条の会・わかやま
 TEL :073-457-7279、FAX:073-457-1038、Eメール:kashi@384.jp

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九条の会・わかやま 第3回「呼びかけ人懇談会」開催

 11月3日、ホテルグランヴィア和歌山で「『九条の会・わかやま』呼びかけ人懇談会」が開催されました。呼びかけ人が6名、事務局が4名の10名の出席でした。
 事務局から「07年1月以降の『九条の会・わかやま』の主な活動」と「『九条の会』近畿ブロック交流集会」について説明し、懇談に入りました。
 月山桂さんの著書の話をスタートとして、戦前の軍隊の実情や庶民・小学生の生活、和歌山大空襲や「慰安婦」問題から現在の民主党政権の問題点、「九条の会」の活動意義まで話がはずみました。
 「戦争の語り部がなくなりつつある中で著書は永遠の語り部として貴重なものだ」「国を守るという軍隊は、一体市民のために何をしたのか」「和歌山大空襲では、あれほど多くの市民がやられているのに、市内の第24部隊は1発の焼夷弾も落とされず、兵隊は1人も死なず、市民を助けにも行かず、ただ隠れていただけだ」「『慰安婦』問題の解決なくしてアジアの平和はない」「若い人に伝えないと、会の発展はない」「鳩山首相も小沢幹事長も改憲派だ。革新的な仮面を被っており、国民はだまされているのではないか」「なし崩し的改憲に向かおうとしており、危険だ」「身をもって体験したことを語ることが大切」「改憲派が憲法改正の会を作るということは、九条の会が彼らにダメージを与えている」などの意見が出され、そして「呼びかけ人の一人に加えていただいたことが、自分にとって幸せな根拠を与えていただいたと感謝している」という意見で懇談会を締めくくりました。

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【九条噺】

 9月7日、ドイツ連邦議会(下院)は、第2次大戦下の軍事裁判で「国家反逆者」として罰せられたすべての人々に対する判決を一律に取り消す「包括的名誉回復法案」を全会一致で採択、成立させた。軍事裁判では、戦争批判をしたり、軍隊を脱走したり、あるいはユダヤ人の逃亡を支援して逮捕された人々のうち約3万名が死刑判決を受け、うち約2万名はすでに処刑されたが、残る人たちや遺族らは戦後も迫害を受けてきたといわれ、今般の法律で、戦後64年後にしてようやくすべての人々の名誉を回復することになったのである▼それにしても、かつてのあのナチスに対して、勇気ある発言や抵抗をして処刑された人々の尊厳も踏みにじられ、生き残った旧軍人と遺族もつい最近まで「犯罪者」として扱われていたとは驚く。ドイツはユダヤ人犠牲者や周辺諸国に対しては謝罪と保障を積極的にすすめ、信頼を得てきたが、自国の抵抗者に対しては様々な事情で「解決」に長時間を要したようである▼しかし、我が国の状況≠みれば、いかに時間を要したとはいえ、「歴史の清算」を着実にやりとげてきたドイツの政府と国民の姿は眩しく、羨ましくさえうつる。先日、鳩山新総理は中国の胡錦濤首相に対して「『村山談話』を踏襲する」旨約束した。その立場はとりあえず了とするが、アジア諸国への侵略にかかる歴史への鳩山氏の評価はどのようなものなのか、氏自身の言葉であらためて聞きたいものだ。(佐)

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「雑賀9条の会」第5回総会を開催

 「雑賀9条の会」は、10月31日和歌山市雑賀支所で52名の参加で第5回総会を開催しました。  代表の引地秀世さんが「攻められたら自衛するのは当り前という意見があるが、支配者は侵略戦争を『自衛の戦争』と言って、絶対に侵略とは言わない。憲法9条は『殴られたら殴るのは当り前』『目には目を、歯には歯を』を否定したものだ。当時、文部省は『日本は正しいことを世界に先がけてやった。憲法9条は日本を守る最強の方法』と教えた。その精神で憲法9条を守る運動を広げよう」と挨拶しました。
 続いて、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の金原徹雄弁護士が、「新しい情勢のもとで、9条を大きく広げよう」と題して講演しました。
 08年は、イラクでの航空自衛隊の活動実績が公開され、06年7月以降は67%が米軍の空輸で、民生支援とは程遠い実態だった。インド洋の給油活動は3分の2の再議決で再開された。他方、「9条の会」は7千を超え、「9条世界会議」も開催された。4月には名古屋高裁がイラクでの自衛隊の活動は憲法9条1項、イラク特措法に違反し、「日本は戦争をしている」と断罪した。空幕長・田母神氏は「論文」で独自の見解を発表し、自衛隊の文民統制に深刻な疑念を抱かせた。そのような年であった。
 09年8月30日の衆院選で、民主党を中心とする連立政権が出来たが、当初から安保外交問題がアキレス腱と懸念されていたとおりの状況になっている。インド洋での給油活動を中止し、アフガンの民生支援に軸足を移すという考えは、アメリカは容認しても、普天間基地移設問題は県外移転、海外移転などは絶対に容認しないだろう。辺野古容認では社民党の連立離脱も予想される。日本政府は「米軍再編」問題をどうするか、まだ、先は読めない。この問題は、煎じ詰めると日米安保に行き着く。今の政権では解決は無理だろう。
 来年5月に「改憲手続法」が施行されるが、18もの付帯決議が付いている。これはこの法律の問題点を端的に表したものだ。護憲勢力は共産、社民の16名だが、民主党の中にも護憲を言う人もいる。彼らは政治家としての腹の据えどころだが、我々の活動でしっかりとやらせる必要がある。などの話がありました。
 その後、平和リレートークとして、相生(兵庫県)の播磨造船に学徒動員された経験、45年7月9日の和歌山大空襲で逃げ惑い、お姉さんを亡くした悲惨な体験などが話されました。
 合唱の後、総会に移り、活動報告、会計報告が承認され、今後の取り組み、代表・世話人・事務局を決めて、総会は終了しました。部屋の後には戦前の教科書や報国貯金通帳などの貴重な資料も展示されていました。

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50万人の若者が生涯治療の必要な心の病に

10月17日、和歌山市民会館で「アメリカばんざい crazy as usual」が上映され、藤本幸久監督が講演しました。講演の内容を3回に分けて紹介しています。今回は2回目。



藤本幸久監督講演A

[アレン・ネルソンさんの「ベトナムの記憶」上映の後]
 アレンさんが話してくれたことの中にとても大事なことがあると思う。それは、軍隊の出発点はどこかというと、「人は人を殺せるようには出来ていない」というところだ。放っておいたら人は人を殺せない。それが出発点。アレンさんが最初に人を殺した時の経験は「一瞬だった」。いつも訓練されたように軽く引金を引いたら当ったと話している。撃とうとか殺そうとか考える時間はない。気がついたら引金を引いて人が死んでいた。第2次大戦の時に米軍が調査したら、敵が来た時自ら率先して発砲した兵士は25%しかいなかったそうだ。米軍はこれでは戦争は出来ないということで、どうしたら引金を引けるようになるのか、引金を引ける人間をどうしたらもっと増やせるのかということを研究した。
 出発点は、そのままでは人を殺さないから、取り入れたのが「条件づけ」だ。敵だと思った瞬間に身体が動いて引金を引いているようにしていく。「肉体の記憶」とも言っている。頭が記憶しているのではなく、身体が記憶している。認識した瞬間に身体が動き、次の瞬間には人が死んでいるということだ。それが「人を殺すのは本当に簡単だ」ということだ。それが戦争の現場だとイラク帰還兵も言っている。本当に人を殺すのは簡単に出来るようになっていく。アメリカ軍は「殺人学」と言っているが、どのようにすれば普通の高校を出たばかりの若者が引金を引いて殺せるようになるのかということを研究し、訓練にも取り入れた。その結果、ベトナムでは95%の兵士が敵を見た瞬間にライフルを撃っているというようになった。それが今に続いている。
 しかし、人を殺すのはとても簡単なのだけれど、気持が楽になる訳ではない。殺したのは人間だと思うと本当に辛くなる。これはイラク戦争でも同じで、仲間の死を身近に目撃したり、人を殺したりした兵士がたくさんいる。映画に紹介された女性兵士の一番大きな苦しみはイラクで人を殺したということ。それが12歳ぐらいの少年だった。瞬間に引金を引いたら当った。死んでいく少年の目を見た。それから本当に苦しむようになる。殺せるようになっても楽にはなれないのは、ベトナムでもイラクでも同じだ。元に戻ると「人間は人間を殺すようには出来ていない」ということに帰る。今、150万人のアメリカの若者がイラクに送られ、帰ってきた時、米軍の病院で健康診断をすると、3分の1が治療の必要な心の病を抱えているという結果が出ている。50万人の若者が戦場で、自分の経験した出来事で生涯治療が必要な心の病(PTSD)を抱え、一生涯背負っていくことになる。戦争は、終ればそれで終わりではなく、被害者たちにも、戦争に行った若者にも一生抱えていかねばならないものを残していくものだ。(つづく)

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(2009年11月15日入力)
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