イラク支援ボランティア。70年1月14日北海道千歳市出身。麗澤(れいたく)大学外国語学部英語学科卒。卒業後、東京で1年間の会社員生活。退職後はアメリカへ。黒人解放運動の田尻成芳氏の元を訪れ、生き方を学ぶ。30歳を機に仕事を辞めてからは、インドのマザーテレサの施設や孤児院、タイ、カンボジアのエイズホスピスでボランティアに専念する。
03年3月にイラク戦争が勃発し、ブッシュ大統領の「大規模戦闘終結宣言」が発表された5月1日にイラクに初入国。NGOと共に病院調査、医薬品運搬、学校再建などを行う。後半は路上生活する子どもたちの自立支援に取り組み始める。
04年4月、4回目のイラク入国の際にファルージャ近郊で地元の抵抗勢力に拘束される。04年8月より隣国ヨルダンからイラク支援を再開。バグダッドで薬物依存に走り始めた路上生活の子どもたちに「子ども自立支援プロジェクト」として就職斡旋と職業訓練プログラムの基盤作りを完了。
現在は、「ファルージャ再建プロジェクト」をイラク人と共に進めている。「9条世界会議」呼びかけ人。
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日時:2010年2月18日(木)
午後6時30分開演
会場:プラザホープ4Fホール
(和歌山市北出島1丁目5番47号)
入場:無料
主催:憲法9条を守る和歌山弁護士の会
連絡先:パークアベニュー法律事務所(073-422-1858)
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【九条噺】
ひところ、折にふれて京都の町なかを散策した。寿岳章子さんの『京に暮らすよろこび』(草思社)が格好の案内書だった。寿岳さんが父親である文章氏(英文学者)との思い出も交えながら、町なかに生きる人々の日々の暮らしを通して綴った京都賛歌である▼寿岳章子(1924~2005)さんは元京都府立大学教授・随筆家。鶴見和子さんらとともに女性学者の草分けであり、女性差別や地位向上をはじめ、様々な分野で幅広く活躍してきた。専門の言語学に関する多くの著作を通して〝ことば〟の大切さを伝え、また、言語を通して暮らしや女性問題などを訴えた。その寿岳さんと二度ばかり懇談する機会に恵まれたことがある。とても気さくで話題も豊かだったと今も記憶する▼「平和憲法は光り輝く存在/人間のありかたの原点/日本人が血と涙で手にしたこの尊いことば/その理想を地球人は追い求めたい/寿岳章子」これは父親の求めに応じて、文章氏の著作の裏表紙の添え書きに寄せたことばだとされる。晩年に至るまで一貫して憲法を語り、憲法を広め、憲法を守るために情熱を注いできた人なのである。その集大成の一端は著書『ひたすら 憲法』(岩波書店)にもうかがうことができる▼女性の中にとびこんで、日々の暮らしを通して憲法を知り、憲法を通して日々の暮らしや女性問題を考え合うという、地道な活動の積み重ねが憲法を守る確かな拠り所になることを体現された人であり、惜しむらくは「九条の会」が全国的に急速に拡がる様をご覧いただけなかったことではなかろうか。(佐)
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「九条の会」近畿ブロック交流集会に参加して
「九条の会・きし」世話人・雑賀敏樹さん ㊦
参加した第1分散会は23名の出席で、座席順に自己紹介と簡単な活動紹介から始まりました。
私は自己紹介と「九条の会・きし」の地域、立上げ時期と、毎月第3日曜の署名行動と集めた数の報告に止めたのですが、長い活動報告をする人もあり自己紹介が終わった後は数人の意見交換で終了になりました。
各会の活動エリアが市などの行政区単位から小学校区単位の会、自治会や町内会、職場や趣味の会まであり、呼びかけ人や賛同人の数も大小さまざま、成り立ちにも違いがあり、簡単な報告を聞くだけではすぐに参考にするのは難しいかな?という感じがしました。しかし会場で頂いた各会のニュースなどの資料はすばらしく良かったので、事前に手に入ればそれも材料に、もう少し時間をとって話し合えればよかったと思いました。
「奈良橿原のブログ立上げ」ひょっとすると「きし」がチャレンジしても面白いかも。「大阪阪南の120人の呼びかけ人ができるだけ参加できる運動にしたい」この目線学ぶべき。「奈良生駒の、代表や運営委員はなし、来た人でやる」とはどんなことかを聞いてみたかった。「明石おおくぼの朝の7時半から1時間【九条守れ】の看板を8人が無言で掲げて1年半」ユニークだが大変そう。「彦根の甲良9条の会は住民運動など起こったこともない保守的な土地柄で自分の意志表示をしない人が多い中、大阪から移り住んだ人が牽引者で立上げ、僧侶が会長を引き受け、その寺でいろいろなイベントを計画、8月の平和の集いには32名、除夜の鐘つきには55名が集まり、2周年記念・総会には甲良町長からメッセージが届くなど」そのしたたかさに感服。「戦争放棄は正義の大道」と言った幣原首相の出身地・門真の会はその紙芝居を作り、門真ゆかりの人たちの戦争体験集を発行し宣伝に活用・・・他にもいろいろ沢山のヒントを頂きました。どの会も高齢化、財源作り、会場や講師探しと、苦労しながら知恵と工夫、賛同者の力を借りて、たくましく、したたかに、しなやかに乗り越えていることを学ばせてもらいました。「九条の会・きし」も世話人だけで悩み、事を運ぶのではなく、多くの「呼びかけ人・賛同人」に相談し、その力に依拠し、今年こそは「総会と2周年記念行事」を中心に、楽しく意義ある取り組みを計画したいと思いました。(おわり)
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