(財)全日本交通安全協会は交通安全功労者への最高位の章である「緑十字金章」を当会呼びかけ人の月山和男さんに贈りました。月山さんは(財)県交通安全協会和歌山西支部長を務められています。
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【九条噺】
ペルーのガルシア大統領は親日家だといわれる。08年以来、日本の首相と4度首脳会談をした。しかし、会うたびに人は変わった。自由貿易協定を福田首相に提案した。麻生首相がその交渉開始を決め、鳩山首相はその早期締結に意欲を見せ、そして菅首相と合意したのだ。大統領は「きっと誰に何を話したか覚えていられないことだろう」と「素粒子」(朝日新聞2月19日)もいう。そのうち「日本の首相はどうやら輪番制らしい」などと世界各地で噂されたりして(呵々)▼そのうえ菅内閣はどうかといえば、肝心の与党内部の不協和音は高まるばかり。とうとう身内役員からも「本質的には菅政権ではダメだ。はっきり言えばこの政権は小泉・安倍亜流政権だ」などという鋭い批判すら飛び出す始末。おまけに支持率(各紙世論調査)も無惨に落ち込む一方で、もはや〝風前の灯〟と見受ける▼この政権がやろうとしていることも感心しない。消費税増税を財源に見込んで法人税を下げたり、子ども手当を支給しても、喜ぶのは大きな企業だけだ。菅首相が「平成の開国」と豪語するTPPも、結局アメリカの産業を大いに潤し、日本の産業は逆に大打撃を受けて、食料自給率も推定13%程度に激減するというではないか。加えて憲法審査会の実動化という大問題もある。政治的混乱のドサクサでこんなことが相次ぎゴリ押しなどされたら、それこそ大変です。(佐)
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9条を楯にとり米軍駐留を正当化
ケビン・メア氏、暴言
3月7日に新聞報道された昨年12月のケビン・メア米国務省日本部長のワシントンでの発言は、沖縄県民と日本国民を愚弄し、侮辱するものだと抗議の声が全国に巻き起こっています。
メア氏は、「沖縄の人は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ」「沖縄の人は怠惰でゴーヤーも栽培できない」「沖縄県知事に対し、もしお金がほしいならサインしろと言う必要がある」「沖縄の人はいつも普天間飛行場は世界で最も危険な基地だと言うが、彼らはそれが本当でないと知っている。福岡空港や伊丹空港も同じように危険だ」などと述べたと言います。これらの発言は全く不当なもので、沖縄県議会をはじめ多くの自治体で抗議の決議を全会一致で可決しています。
問題発言はこれだけではありません。「沖縄で問題になっている基地はもともと田圃の中にあったが、沖縄が米施設を囲むように都市化と人口増を許したために今は市街地にある」と述べていますが、占領下で住民を収容所に閉じ込め、土地を奪い強大な基地を造ったのです。
また、全国紙はあまり取り上げていませんが、「憲法9条を変えるべきだとは私は思わない。憲法が変わることは米国にとって悪い。日本に在日米軍が不要になるからだ。憲法が変われば米国は日本の国土を米国の国益を促進するために使えなくなる。日本政府が支払う高価な受け入れ国支援(思いやり予算)は米国の利益だ。我々は日本でとてもいい取引をしている」と、何と、日本国憲法9条を楯に取って、米軍駐留を正当化し、米国の国益を最優先させようとしています。米政府はメア氏を更迭したそうですが、それで一件落着とはいきません。
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9条を軸とする自前の安全保障は
2月25日、和歌山市勤労者総合センターで「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が講演会を開催。西晃弁護士(大阪弁護士会)が「日本の安全保障と日米同盟再考」と題して講演されました。その要旨を3回に分けてご紹介しています。今回は2回目。
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