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「九条の会・わかやま」 166号を発行(2011年6月12日付)

 166号が6月12日付で発行されました。1面は、「和歌山うたごえ九条の会」が総会&うたう会開催 、「九条の会」発足7周年記念講演会開催、11月19日に全国交流集会、九条噺、2面は、永六輔さん山形で講演会 憲法や原発語る、民主党 来春に改憲見解取りまとめ、防相 日米共同開発の迎撃ミサイルの輸出を容認  です。
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[本文から]

「和歌山うたごえ九条の会」が総会&うたう会開催
歌える自由を未来まで♪

 6月4日、プラザホープ(和歌山市)で「和歌山うたごえ九条の会第5回総会&うたう会」が開催されました。
 由井会長の挨拶の後、中北事務局長から活動報告、財政報告、今年の活動予定、役員体制が提案されました。今年の活動は、「16歳の旅」に始まり「16歳の旅」に終ったという感がありました。この曲は、特攻隊員として戦死した美浜町の中西伸一さんを、今も慕い続けている女性が書いた手記と、中西伸一さんの実弟・小松雅也さんの話をもとに生まれた和歌山発のオリジナル曲です。浜波薫作詞・辻恵子作曲、混声四部の合唱曲に仕上げられ、昨年の総会で披露した後、6月に御坊での県母親大会、11月に長崎での日本のうたごえ祭典、2月に母親連絡会近畿ブロック学習会、5月に5・21県民のつどいと、1年を通じて歌ってきました。
 活動予定は、まず当面、「7・9和歌山大空襲を語り継ぐ文化の集い」を成功させることです。この集いの第2部で、由井勝会長指揮による合唱構成「ぞう列車がやってきた」が演奏されます。5月15日に、井澤副会長が代表の「童謡を歌う集い」が海南市で開催され、超満員の500人が集まりました。来年は第10回となり、5月頃に開催予定です。うたごえオールスターズのうたごえ喫茶は、6、9、10、12、2、4月の第3土曜日に「喫茶けまり」で開催されます。「うたごえ新聞」の普及、「うたう会」を県下各地で開催できるようにと、この2点も確認されました。
 役員体制は、新しく永井契嗣さんが事務局に入ってくれました。絵本作家の、まついのりこさんが特別会員として加入してくれています。まついさんから憲法9条の条文とまついさんの描いたイラスト入りの美しいクリアファイルを送っていただきました。これをジャンケンで参加者にプレゼント。総会の締めの挨拶は、副会長の小野原典子さんでした。
 「うたう会」は村木副会長の司会で、「ふるさと」「夏は来ぬ」「憲法九条五月晴れ」と歌った後、特別ゲストの堀田さちこさんに登場していただきました。ノーギャラでお友達参加でしたので、ドレスはなしと思っていたのですが、さすがプロ、美しいピンクのドレスで登場して、「街」「朝露」など4曲を歌ってくれました。「日だまりの声」と評される堀田さちこさんの歌声に魅了されました。その後は、リクエストでどんどん歌いました。
 辻恵子さんの創作ピアノ曲の演奏、亡くなった友達への思いを曲にした「悲しみの雨」「思い出の道」、そして、東日本大震災に思いを寄せた「祈り」、どれも心にしみ入る演奏でした。ピアノ演奏に続き、辻恵子さんの伴奏で辻さん作曲の「16歳の旅」を歌いました。初めて聴かれた堀田さんは、「素晴らしい曲。歌い出しの『あなた』が特に素敵。これで曲に引き込まれる」と感想を話してくれました。
 この日、紀州九条せんべいを少し持ってきていたので、「紀州九条せんべいの歌」をうたごえオールスターズが歌いました。歌詞をプリントしていましたので、途中からみなさん一緒に歌い盛り上がりました。
 最後はもう一度「ふるさと」。ふるさとに帰りたくても帰れない福島の人たちに思いを寄せて、無伴奏で歌いました。目頭が熱くなりました。  終りの挨拶は、井澤副会長が「里の秋」の誕生物語を紹介し、スローガンの「歌える自由を未来まで」を実践していこうと、締めくくりました。(事務局長・中北幸次さんより)

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「九条の会」発足7周年記念講演会開催
未来世代に残す「決意」

 「九条の会」は6月4日、日比谷公会堂(東京)で発足7周年記念講演会「未来世代にのこすもの 私たちは何を『決意』したか」を2000人の参加のもとで開きました。東日本大震災からの復興と原発事故の収束に向けて、国のあるべき姿は何かを問われている中、呼びかけ人4氏が講演しました。
 大江健三郎さんは福島原発事故について「ごく普通の環境の中で子どもが放射能に殺されようとしている。(原発に)はっきりとノーと言う、平和をつくり出す決意を確かめよう」と呼び掛けました。大江さんは、国内で原子力基本法の法整備が進んだのは、米国の水爆実験で第五福竜丸の多くの日本人船員らが被曝し(54年)、原水爆禁止運動の高揚があった翌年だったと指摘。「平和憲法のもとで(原発を)造らせないという方向の法律を作ることもできたはずだったが、逆の道を進んだ。その行き着くところが今回の原発事故だ。福島原発事故で人々が死の恐怖に脅かされている中で、あらゆる意味で平和を求めていくことが必要だ」と強調しました。
 澤地久枝さんは、「3月11日の揺れの中で初めに考えたのは、すべての原発を止める意思表示をすることだった」と述べ、福島原発の事故で、核の暴走を止める技術がないことが明らかになったとし、「人々が可能性をすべて発揮できる国をつくるため、世直しが必要。そのよりどころが9条をはじめとした憲法」と強調しました。
 また、鶴見俊輔さんは「後退を許さない文明」のあり方に疑問を呈し、「大国になったつもりで文明の進歩をひたすら信じ続けてきた日本国民は、日米戦争に敗北してもなお目をそらしてきた根本の問題に直面している」と強調し、原爆を投下した米国の行為は科学を悪用しないというギリシャ以来の伝統を断ち切るものだったと指摘。「9条は何らかの行動と態度表明によって裏付ける方がいい」と結びました。
 奥平康弘さんは、「9条の戦力不保持規定のあいまいな解釈で自衛隊や核兵器の保持さえ容認されてきたが、原発事故の中で、核兵器の禁止を明確にし直すべき時にきている」と述べました。

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11月19日に全国交流集会

 「九条の会」は11月19日に3年ぶりに全国交流集会を開催すると発表しました。

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【九条噺】

 公立学校の卒業式で「君が代」を斉唱するときに教諭を起立させる校長の職務命令をめぐる訴訟の判決で最高裁は、職務命令は思想・良心の自由を保障した憲法19条には違反せず、個人の思想・良心の自由を間接的に制約する面もあるが、一定の必要性や合理性があれば許容される、との判断を示した。原告の教諭は、起立しなかった理由を「日本の侵略戦争を学ぶ在日朝鮮人や在日中国人の生徒に日の丸・君が代を強制するのは良心が許さなかった」と述べた。要するに判決は、在日外国人の心を思いやる良心より職務命令の方が大切だというわけだ▼この判決で勢いづいたのが大阪府議会の「維新の会」(橋下知事主導)。早速、数の力で全国初の「君が代斉唱起立条例」(通称)をゴリ押しし、知事もまた「9月には従わない教師を免職できる条例も」と気炎をあげた。それにしても、「馘首」で脅してまで無理やり起立させて歌わねばならぬ「国歌」とは一体何なのかと思う▼かつて在日ピアニストの崔善愛(チェソンエ)さんは言った。「まさか君が代をうたわないということで、ある先生は処分されるという時代がくるとは思いもしませんでした・・・君が代によってあなたは傷つかなくとも、他方で血を流した歴史に思いをはせるひとびともいることを忘れないで下さい」(04・7・15福岡地裁陳述より)▼「異端者排除」の気風は危ない。いつも複眼でものをみつめ、「少数者の心」にも思いを馳せたいものだ。(佐)

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永六輔さん、山形で講演会 憲法や原発、鋭い視点で語る

 ラジオ番組などで活躍する放送タレント永六輔さんの講演会が29日、山形市のシベールアリーナで開かれた。長年の友人だった劇作家・作家の故井上ひさしさん(川西町出身)が信条とした「むずかしいことをやさしく─」をテーマに、憲法や原発についてユーモアを交えながら、切れ味鋭い視点で語った。
 「井上さんは芝居を書くのもうまいが、理解の仕方がうまい」と永さん。憲法9条を守ることに力を注いだ井上さんは、永さんには99条を託したという。99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」。「井上さんは、この条文に『国民』が入っていないことに気が付いた。つまり国民は憲法を守らなくていい、自由でいい。憲法を守らなければいけないのは役人たちだという読み方をした。その上で『きちんと守っていないじゃないか』と指摘する。そこが井上さんのユーモアだ」と話した。
 福島第1原発についても持論を展開。事故前には周辺住民は東京電力から恩恵を受けていたと振り返り「安全神話を唱えた科学者はもちろんだが、一般の人も『まずいこと言っちゃってたな、恥ずかしいな』と思ってほしい。ところが、みんなで東電に『土下座しろ』と言う。土下座しても何の解決にもならない。闘い方が下手だなあとも思う」。井上作品を引き合いに出し「大いに笑いながら、でもちょっと待て、笑っていられないぞ、と考えさせる物語になっている」と評価した。
 パーキンソン病を患いながらも、井上さんとの友情から1時間半の講演を自ら申し出たという。ロビーで観客を出迎え、開演15分前からステージに立って満席の会場の期待に応えていた。(5月30日 山形新聞)

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民主党、来春に改憲見解取りまとめ

 5月27日の日経新聞は「民主党憲法調査会(会長・前原前外相)は27日、来年3月末までに憲法改正に関する見解を取りまとめる方針を決めた。07年から活動を休止していた同調査会が約4年ぶりに再始動したが、党内に護憲派も抱え、議論は曲折が予想される」と報じています。
 民主党は前原氏が党代表だった05年10月に憲法提言をまとめ、「憲法に『制約された自衛権』を明確にする」「国連主導の集団安全保障活動への参加」などを提案しています。集団的自衛権の行使容認を持論とする前原氏はあいさつで「国の根幹である憲法をわれわれ自身で作り上げていくという気持ちで議論したい」と強調したとのことです。

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武器輸出3原則を一層形骸化
日米共同開発の迎撃ミサイルの輸出を容認


 時事通信は6月4日、「北沢防衛相は3日、ゲーツ米国防長官に日米で共同開発しているSM3ブロック2Aの第三国への供与について、6月下旬の外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会で合意できるよう政府内で調整していると伝えた。北沢氏は、第三国供与を認める基準について『わが国の安全保障や国際の平和と安定に資する場合で、第三国がさらなる移転を防ぐための十分な政策を有している場合』と説明。ゲーツ氏は歓迎する意向を示した」と伝えています。
 SM3ブロック2Aは弾道ミサイルを撃ち落とす「ミサイル防衛(MD)」システム構築のために日米共同開発中の、射程や速度を大幅に向上させた海上配備の次世代迎撃ミサイルです。
 日本政府は武器輸出3原則に反して、米国とのMDの共同開発は、04年に例外とし、今回さらに、米国から第三国への輸出を認めるということは、他国への武器輸出を禁じる武器輸出3原則の一層の形骸化を進める動きと言わなければなりません。

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(2011年6月12日入力)
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