【九条噺】
今年の賀状には「日残りて昏るるに未だ遠し」と書いた。まもなく69才になるが、「何かできる時間はまだ充分にある」との思いである▼さて、「時代遅れ」と笑われるかも知れないが、近頃になって「韓国ドラマ」に少々取り込まれている。「歴史モノ」も新鮮で面白い。大いに楽しみながら、同時に、一番近しい国のことをあまりにも知らずにいたことに少し反省もさせられている。この際、せめて歴史ぐらいはもう一度学び直したいと思う▼隣国と日本の関係はこの100年余に限れば悲しく憂うようなことが多い。それは、かつて日本が隣国を不当に支配し多大な被害を与えた、その大きな傷跡が今日も未だ癒えることがないからである。それは主として日本の歴代政府が加害の歴史に誠実に向き合ってこなかったことによる▼韓国では、日本軍「慰安婦」にされたハルモニたちが日本政府に謝罪と損害賠償を求め続けてきた。昨年には集会も1000回に達し、記念に「平和の碑・少女像」を設置した。12月に来日した李明博大統領もこの問題であらためて誠実な対応を求めたが、野田首相は「解決済みだ」と突っぱねた。しかし日本側が「解決済み」の根拠にする「日韓請求権協定」(1965年)には「慰安婦」問題はまったく含まれておらず、野田首相の対応はあまりにも不誠実である▼「せめて歴史に誠実に向き合う政府へ」今年は一歩でも前進するように願いたい。(佐)
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美浜、9条を守る過半数署名81%達成
「9条の会・美浜」は有権者の過半数署名に取り組んで町内を一巡し、第2ラウンドに突入しています。
スタートは三尾地区、6月に会員12人で72筆を集めました。9月11日の「9条署名全県総行動日」には、「9条を守る御坊・日高共同センター」の暖かく力強い支援をいただき、32名の参加で、猛暑の中、汗を拭き拭き、和田・吉原地区の、前回訪問していない所を回りました。署名をしていただけなかった家も少数ありましたが、161筆を集めることができました。その後、会独自で署名活動を続け、10月に69筆、11月に70筆、12月に152筆を集めることができました。
これで、今年は合計524筆を集め、美浜町内有権者の過半数の81%にまで到達することが出来ました。来年は100%達成まで頑張りたいと思います。
農業まつりで若者多数が署名
美浜町農協主催の農業まつりで、主催者からコーナー設置の許可を受け、3年連続で署名活動を行っています。
今年も12月11日の農業まつりで、年配の方には、「お孫さんや子どもさんの明るい将来のため、平和な国にするために」と、若者には、「あなたたち若い人は、平和な日本の将来を担っています。どうぞ署名してください」と訴え、数日前から袋詰めした「うまい菜」や「菜花」の種を渡して、どんどん署名が進み、4時間あまりで152筆も集まりました。
特に若い人に重点的に訴えましたが、快く応じてくれたように感じました。訴えを外へ、大胆に足を踏み出せば、大きな結果が生まれるという情勢の新しい変化が感じられ、署名行動に参加した会員は大きな力をもらうことが出来ました。(「9条の会・美浜」事務局長・大谷眞さんより)
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『平和なくして人権なく 人権なくして平和なし』
当会呼びかけ人・月山桂弁護士が出版
「九条の会・わかやま」呼びかけ人・月山桂弁護士が『平和なくして人権なく 人権なくして平和なし』を自費出版されました。月山弁護士は長年、人権活動に携わってこられました。この書籍は1989年から2001年までの間に行われた月山弁護士の講演録をまとめたものです。
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