「九条の会・わかやま」 219号を発行(2013年5月14日付)

 219号が5月14日付で発行されました。1面は、県民大署名駅前行動 和歌山駅から和歌山城まで初めてアピール行進、朝日新聞憲法世論調査 改憲手続き緩和 反対54%・賛成38%、九条噺、2面は、憲法に基いた法律で基本的人権が生かされている WBS和歌山放送 特別番組「憲法を考える」@(冨山信彦弁護士)、衆院憲法審査会で96条を議論、土佐電鉄に「憲法9条号」   です。

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[本文から]

県民大署名駅前行動
和歌山駅から和歌山城まで初めてアピール行進


 国会での改憲の動きが勢いを増す中、憲法記念日の5月3日、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の呼びかけに応じて、午前11時から12時過ぎまでJR和歌山駅前で、憲法9条「改正」に反対する「第11回県民大署名・駅前行動」が行われました。
 好天で連休にもかかわらず諸団体から約80人と、07年の第1回以来の多数の参加者で、270余筆の署名が集められました。
 つづいて12時30分より、JR和歌山駅前を出発して「けやき大通り」を進み、和歌山城西の丸広場にゴールする第1回「憲法9条を守り生かそう わかやまアピール行進」が行われました。地域9条の会の会員を含む160人を超える多くの人が参加し、「憲法9条を守ろう」「戦争反対」「平和で行こう」「憲法96条改定反対」と声を合わせて訴えました。多くの人にアピールができ、和歌山の運動に大きな元気が加えられました。












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朝日新聞憲法世論調査
改憲手続き緩和 反対54%、賛成38%

 朝日新聞は憲法に関する全国郵送世論調査を行い、結果を5月2日に発表しました。それによると、憲法96条を変え、改憲の提案に必要な衆参各院の議員の賛成を3分の2以上から過半数に緩めることについては、反対が54%と、賛成の38%を上回っています。
 衆院と参院の一票の格差が是正されない状態で選ばれた議員が改憲の提案をすることについては、「問題だ」が54%、「問題ではない」が38%。改憲手続き緩和の自民党の主張に賛成の層でも、44%が「問題だ」と答えています。
 一方、9条については「変えない方がよい」が52%で、「変える方がよい」の39%より多くなっています。昨年4月の電話調査でも「変えない方がよい」が55%、「変える方がよい」が30%で、「変えない方がよい」という人が多い傾向は続いています。
 集団的自衛権については、「行使できない立場を維持する」が56%、「行使できるようにするは」33%です。行使を是認する人でも、アメリカが一緒に戦うことを求めても「戦うべきでない」が66%で、「戦ってもよい」の23%を大きく上回っています。

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【九条噺】

 1人の政治家の発言としても「粗末に過ぎる」のではないだろうか。それが一国を代表する首相の発言なのだから問題は深刻である。先日、安倍晋三首相は、かつての日本のアジア諸国に対する侵略と植民地支配の責任を認めた「村山談話」について、「そのまま継承しているわけではない」と述べ、その翌日には「侵略という定義は学界的にも、国際的にも定まっていない。国と国の関係でどちらから見るかで違う」と語った。要するに、日本は侵略や植民地支配などはしていないと言いたいのであろう▼これは、かつて日本に酷い目に合わされた朝鮮(韓国)・中国などアジア諸国の激しい怒りを呼ぶだけではない。国連は、「侵略の定義に関する決議」(1974年)をおこない、侵略について詳細に規定したが、安倍首相の発言はこの国連決議も無視しており、少なくともこの決議に加わった百数十カ国の意向を踏みにじるようなものだ▼加えて、この安倍発言は日米関係にも影を落としており、アメリカのメディアも重大な関心を寄せている。ワシントン・ポスト紙が「安倍氏は歴史を直視することができない。中国や韓国の怒りは理解できる」としたのをはじめ、他紙も「安倍氏の恥ずべき発言は外国で友人を増やすことはない」等々いずれもコメントは手厳しい▼他人の痛みにも無頓着な、ひとりよがりの発言は友を失い、孤立を招くだけである。(佐)

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憲法に基いた法律で基本的人権が生かされている
WBS和歌山放送・特別番組「憲法を考える」 @


 5月3日憲法記念日の15時から20分間、WBS和歌山放送が「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の提供で特別番組「憲法を考える」(出演・冨山信彦弁護士)を放送しました。その要旨を2回に分けてご紹介します。今回は1回目。
冨山信彦弁護士が出演

今日は和歌山駅で署名活動が

 今日はJR和歌山駅で署名活動を行った後、「憲法9条を守り生かそう 和歌山アピール行進」を和歌山駅から西の丸広場まで初めて実施した。一般の市民の方にも参加してもらおうと新聞にも意見広告を出して呼びかけて実施した。

「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」は今どれくらいの会員がいるのか

 和歌山県下には130人ほどの弁護士がいるが、その中の67人が加盟している。憲法9条にはいろんな考え方があると思うが、「憲法9条は守るべきだ」という考えを持った弁護士が集まる団体だ。

弁護士になろうと思ったキッカケは

 大学卒業の頃は就職難だったので、せっかく法学部にきたのだから法律を生かして何かやりたいと思った。それからが大変だった。京都に帰って勉強を始めた。最初の頃はえらいものに挑戦してしまったなと思ったが、やっていたらだんだん面白くなり、面白いと思いだしたらやっと合格した。その中でもう一度憲法を読み直すと、国民主権、基本的人権、平和主義について理想的なことを謳っているすばらしい、今後の世界の行く末を見据えたような憲法だと思った。その頃は憲法に恋をした。

大阪から和歌山市に来たのは

 両親とも和歌山市の出身だった。いずれは自然豊かな和歌山に帰って来ようと思っていたので、大阪での3年半の「イソベン」の後、和歌山に帰ってきた。

弁護士になり解決された事例は

 一般の金銭貸借とか交通事故とか相続とかはもちろんやっているのだが、大阪にいる時に環境問題に関心を持つようになり、和歌山に来てからは公害調停に参加したり、水害訴訟にも関与した。最近では脳脊髄液漏出症という病気の労災認定訴訟に関わり、4月16日に和歌山地裁で12級だったものが2級が認められる判決があった。

私たちと憲法との関わりは

 憲法は国の基本法で、憲法に基いていろんな法律が作られている。例えば、憲法25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」とあり、こういう憲法の規定に基いて社会福祉関係の法律ができて、実現されている。基本的人権の規定が法律によって生かされている。日常生活では「これは憲法だ」という意識はなくても、憲法の趣旨が生かされた法律によってみんなの生活が守られているということがある。また、13条には「すべて国民は、個人として尊重される」という個人の尊厳を謳った規定だが、国や共同体も大事ではあるが、その基本をなす個人の尊厳を謳っている。私はこれもすばらしいものだと思う。(つづく)

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衆院憲法審査会で96条を議論

 5月10日の朝日新聞は、「憲法96条改正について、9日の衆院憲法審査会で各党が議論を戦わせた。改正に前のめりになる自民党や日本維新の会に対し、公明党はあいまいな姿勢に終始。民主党は先行改正には反対し、共産党、生活の党は反対姿勢を鮮明にした」と報じ、各党の賛否を下図のように伝えています。
 改憲派は日本国憲法は96条によって「世界的にも改正し難い」と言っていますが、3分の2という改正発議要件は国際的にみても妥当な基準です。日本国憲法が今まで改正されなかったのは、要件が厳しいからではなく、変えない方が国民の利益にかなうと判断されたからです。本当に国民のために改正が必要なら、その中身を堂々と訴え、衆参両院で3分の2以上の議席を得るよう努力すべきです。



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土佐電鉄に「憲法9条号」

 高知憲法会議、県平和委員会、県労連は、土佐電鉄の路面電車に平和を訴える「憲法9条号」を作りました。車両の両側にそれぞれ「守ろう9条・世界の宝」「ともに平和な日本を」のスローガンを掲げ、中吊り広告でも憲法前文、憲法9条などを掲示しています。県平和運動センターや連合高知なども「平和憲法号」の電車を1台走らせています。


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(2013年5月16日入力、17日修正)
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