「九条の会・わかやま」 251号を発行(2014年8月2日付)

 251号が2日付で発行されました。1面は、「9条ママnetキュッと」結成記念お話会開催、「憲法大好き町民の集い」開催 九条の会いなみ、九条噺、2面は、「ふじと台」でデモ実施 集団的自衛権行使を許さない!、書籍紹介『壊憲に向かう安倍政権の暴走と矛盾』(森英樹)、DVD紹介 九条の会発足10周年講演会『集団的自衛権と憲法9条』  です。
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「9条ママnetキュッと」結成記念お話会開催

 「子どもたちに平和な世の中を残すことは母親の務め」との思いから5人のママが集まり、今年3月に「9条ママnetキュッと」は産声を上げました。キュッと≠ヘ9条と子どもをキュッと抱きしめることをかけて命名しました。
 小さな命をお腹に宿したときに感じる「授かった命を守りたい」という思いに平和を重ね、7月13日、万呂公民館(田辺市)で日本最高齢の現役助産師・坂本フジヱ先生(91歳)を講師に迎え、「平和でこその命〜生きとし生ける者みな仲良く住みよい世の中をめざして〜」と題して、結成記念お話会を開催しました。
 冒頭の戦争体験談では、大阪大空襲(当時22歳)を爆弾の屏風に例え、人や馬の死体が転がる心斎橋筋の惨状を語られ、終戦を迎えた時は勝った負けたではなく、とにかく安堵されたそうです。世界中で戦争をしたいと思う人はいない、その時の国の上層部の思いでそうなってしまうから、不戦を誓う活動は必要なことと話されました。
 38億年前に生命が誕生し、ペン先で書いたくらいの小さな点が全ての生命の始まり。胎児は38億年分の進化を38〜40週で遂げ生まれてくる。もとはみな同じなのだから共存することが大切。生まれてから1年間、母親が全幅の信頼と愛情を与えると一生を通じる真っ当な人間の元が形成される。教育の原点は家庭、とりわけ夫婦が仲良くあることで、感謝、尊敬、共生を基に愛でもって暮らせば、この世から争いや犯罪は減るのではと語られました。最後に、命に重い軽いはなく生まれたら必ず死ぬ。どういう終局を迎えるのかを考えれば良いと締めくくられました。
 後半は故やなせたかし氏が平和を願って作った「アンパンマンのマーチ」を歌い、憲法前文と9条をやさしい言葉に訳して朗読し幕を閉じました。
 和歌山市からも数名の方が応援に駆け付けてくださり、100名近い来場者に会場を埋めていただき、12名の賛同会員を得ることができました。地元の9条交流ネット、保育ボランティアの方々のご支援、ご協力に心からお礼申しあげます。(世話人代表・小池佳世さんより)

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「憲法大好き町民の集い」開催
九条の会いなみ

 九条の会いなみは、7月26日に印南公民館(印南町)で、約60名の参加で「憲法大好き町民の集い」を開催しました。集団的自衛権行使容認が閣議決定され、これに反対する国民の声が大きくなってきている時に開催できたことは大変意義があったと思います。
 代表の中家弘之氏は開会挨拶で自身の体験にふれられました。昭和20年3月には大阪で、7月には和歌山で空襲に遭い、終戦の8月15日には茨城県鹿島で海から上陸してくる「敵」に爆弾を背負って体当りする訓練をしていたと話され、平和を願う強い気持ちが伝わってきました。
 第1部は和歌山うたごえ九条の会による合唱。「青い空は」「町」「憲法九条五月晴れ」は会場の参加者も一緒に歌い、和やかな雰囲気に包まれた後、「日本国憲法第九条」「あの日の授業」「心ひとつに」と続きました。日高地方からも10名が合唱に加わり、印南での3回の事前練習を経て本番を迎えたのでした。

 第2部は小松雅也氏の講演。「引き裂かれた青春〜特攻で散った兄〜」。小松氏はこれまで30回以上の講演で3200人を超える人々に平和の尊さを訴えてこられ、今後も5千人を目標に話し続けると意欲的に取り組んでおられます。特攻で若い命を散らした兄上、彼を慕っていた女性・土屋としえさんとの出会い、息子を失った母上の思いなど、戦争が引き起した悲しい事実は聞く者の心に染み入るようでした。
 そして最後に合唱は「16歳の旅」。小松氏の兄上ととしえさんとの辛い別れや彼の死後のとしえさんの思いなどをうたった曲で締め括りました。
 閉会の挨拶では「憲法9条を保持してきた日本国民にノーベル平和賞を」の署名の訴えもありました。多くの方々のご支援・ご協力のおかげで開催できたことを感謝しております。(事務局長・宮本浩子さんより)

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【九条噺】

 和歌山市港まつり花火大会に出かけた。薄暮の頃から音が聞こえ始め、夕食をすませて自転車で見物の場所に向かう。花火の真下ではないが遠くない川端の昨年と同じ辺りだ。既にたくさんの人々が折畳み椅子やカメラ持参で集まっている▼花火が開く度に歓声が上がる。男の子が「幽霊みたい」「お化けみたい」と言う。出て消えるからだろう。様々な形と色が次々に重なると「めっちゃキレイ!」と叫ぶ。上空で開いたオレンジ色の極大輪の菊がゆっくりしだれ落ちると、高齢女性たちから「うつくしなあ」の声▼知る人も知らぬ人も集まって夏の夜の一時を良い気持ちで過ごす。平和な光景を良いなと思う。各地の花火大会が続く夏のこの季節は花火の美しさはもちろんだが、一方で原爆忌や盆と近いこともあって、命の大切さを称えているように思うのは私だけだろうか▼周りにはあまり見なかったが、女の子の浴衣姿が花火大会にはつきものだ。着替えて港まつりに出かけるのは若い人たちの楽しみのようだ。昔のように盆踊りを若い男女が楽しむことがほとんど無くなり、その代替の機会とも言えそうだ▼こうした庶民のほほえましい光景に冷や水を浴びせているのが、集団的自衛権行使容認の閣議決定だ。「僕らが戦争に行かされる」と青年が危機感を持ち始め、男の子の母親が心配し、憲法9条が壊れることの意味が広い国民に見え始めた。花火大会で会えなくなる戦争は許せない。(柏)

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「ふじと台」でデモ実施
集団的自衛権行使を許さない!



 集団的自衛権行使の容認の閣議決定を許さないと企画された「ふじと台デモ」。今まで和歌山市では、和歌山市役所やJR和歌山駅など和歌山市の中心部でデモ行進が行なわれましたが、今回は和歌山大学教職員組合員の2人の女性が呼びかけて、中心部ではない「ふじと台」でデモが行われました。
 「ふじと台」は、和歌山市北部に開発が進む大型のショッピングセンターも含むニュータウンです。その一角に和歌山大学のキャンパスもあります。
 急な呼びかけで参加者数は少ないのではと心配されましたが、和歌山大学の先生数名も参加され、約50名の参加となりました。
 手作りの横断幕、プラカード、ステッカーなどを掲げ、参加者一人一人にマイクを回して、自分の言葉で長短いろいろの意見表明やシュプレヒコールなどが行なわれました。「戦争する国は嫌だ」「閣議で勝手に憲法を変えるな」「若者を戦場に送るな」「憲法9条を守れ」「今後予想される関連法案を許すな」など。また「障害者が最も多く作られるのは戦争。障害者や弱者が犠牲になるのも戦争。そのことを学生に伝えたい」という意見もありました。「デモを企画した動機は、夏休み明けに大学生が登校したら『戦争するぞ』という世の中になっていないようにしたかったから」という話も披露されました。
 解散地で主催者の一人は「川のこちら側(紀の川北岸地域)でこんなに多くの人に参加してもらえて涙が出るくらいうれしい」と話されました。別の参加者は「今後何度もこんな催しをして、和歌山大学生も参加したら良いなと思う」と話されました。

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書籍紹介『壊憲に向かう安倍政権の暴走と矛盾』(森英樹)

安倍改憲路線が、憲法を壊す壊憲≠フ道を疾走しています。安倍改憲路線がはらむ矛盾を、抉り、衝き、追い込もうと全国を飛び回り訴える森英樹先生の講演会が、2014年4月27日、憲法記念日を前に緊急講演会≠ニして開催されました。その内容をより多くの方に伝えようと講演録としてまとめました。
森英樹講演会実行委員会(協力:こどもの本九条の会あいち)
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編集:講演会実行委員会
発売:2014年5月27日
発行:ほっとブックス新栄
   052-936-7551
定価:本体741円+税

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DVD紹介 九条の会発足10周年講演会
『集団的自衛権と憲法9条』

金栄鎬さん  (韓国・檀国大学碩座教授)
池田香代子さん(ドイツ文学翻訳家)
阪田雅裕さん (元内閣法制局長官)
大江健三郎さん(九条の会よびかけ人)
奥平康弘さん (九条の会よびかけ人)
澤地久枝さん (九条の会よびかけ人)
小森陽一さん (九条の会事務局長)
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実施:2014年6月10日 渋谷公会堂
時間:141分
定価:1500円(税込)
製作:九条の会

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(2014年8月2日入力)
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