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「九条の会・わかやま」 259号を発行(2014年11月22日付)

 259号が22日付で発行されました。1面は、「第11回憲法フェスタ」開催 守ろう9条 紀の川 市民の会、みなべ「九条の会」が学習会開催、訃報 「九条の会・わかやま」呼びかけ人 月山和男 さん、九条噺、2面は、和歌山障害者・患者九条の会が「秋の学習会」開催、辺野古新基地は総合的・永久的な巨大基地(小林武さん B )  です。
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[本文から]

「第11回憲法フェスタ」開催
守ろう9条 紀の川 市民の会


 11月8日、「守ろう9条 紀の川 市民の会」の「第11回憲法フェスタ」が約100人の参加で、和歌山市・河北コミュニティーセンターで開催されました。午前中から会員の趣味の作品展示、DVD上映、「リサイクルひろば」などが行われました。

  

 メイン会場では、午後から原代表の開会挨拶につづき、第1部は「祈りの歌の会・みかんこ」とゲストの歌舞さんが平和の歌を披露した後、参加者と共に「見上げてごらん夜の星を」を歌いました。 

 第2部は「かぜのこ保育園」の皆さんが、「保育園での平和教育の実践」をスライドを使いながら報告しました。子どもと親に向けた先生の平和の取り組みから始まったが、講演会に参加した母親の報告から、自分たちも知り考えなければと思うようになり、毎年続けている母親たちの平和問題の学習、子どもたちへの実践活動を報告しました。学習の場では母親たちが平和について思いを出し合う「分ち合いの時間」を大切にしているそうです。

 第3部は日本体育大学教授(憲法学)・清水雅彦さんが「ちょっと待った!集団的自衛権〜日本を戦争する国にさせない〜」と題して、専門的な内容を分かりやすく、時にはユーモアを交えて講演をされました。清水さんは、「安倍政権の集団的自衛権行使容認は解釈改憲の手法で自民党改憲案を実現しようとするもので、国家主義に立ち、個人の尊重を否定し、平和主義を破壊するものだ」。そして、集団的自衛権の従来の見解をどう変更したかを解説され、「日本国憲法は戦争違法化の歴史の先端だ。武力による威嚇および武力行使を、国連憲章は『慎まなければならない』としているが、日本国憲法は『永久にこれを放棄する』としている。集団的自衛権は、大国が他国に干渉する時に行使している。法的には日本国憲法はもちろん安保条約にも抵触する『他衛権』『侵略権』だ」などと話され、まとめとして「多数議席を背景にした政権でも国民多数の世論には逆らえない。今こそ安倍首相が退場するよう世論を広げよう。運動は排除の論理でなく一点共闘で課題で一致してやるべきだ。会員は集会には人を誘って一緒に参加しよう。若い人に広げるために、「今の若者は打たれ弱い」「行事の後には懇親会に誘え。そこで説教はするな。費用はこちらが負担する」「金は出しても口出すな」などの実践的なアドバイスも含めて話されました。(講演要旨は次号以降に紹介予定)

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みなべ「九条の会」が学習会開催

 みなべ「九条の会」は11月8日みなべ町公民館で「集団的自衛権と平和」と題して白浜九条の会会員で元航空自衛隊員の渡邊孝さんを講師に学習会を開催しました。  世話人代表の柳田孝二さんは3泊4日で沖縄を訪ねて見聞した基地の島沖縄の現状と知事選挙の様子を報告されました。
 そのあと、渡邊孝さんの体験をもとにしたお話。自衛隊生活と仲間の事故死のむごたらしいさま、戦前の日本の侵略戦争への歩みの中から、力と力では何も解決しないこと。国際連盟脱退の時から世界の中から孤立していった日本の状況を考えると、真の平和は「外交努力」以外に道はない。他国の文化や歴史を尊重して相互理解を深める以外には平和はあり得ない。集団的自衛権の行使容認の是非より、集団的自衛権そのものを主張する限り紛争に巻き込まれる危険が極めて高いことを自覚すべきだと熱っぽく語られました。(会の平野憲一郎さんより)



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訃報 「九条の会・わかやま」呼びかけ人
月山 和男 さん

 和歌山県病院協会の元会長で、医療法人・三日月会・月山医院名誉院長、月山和男さんが11月12日病気で死去されました。84歳。謹んで哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りいたします。

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【九条噺】

 19日の朝日新聞の1面は、前夜に安倍首相が「消費税増税先送りとアベノミクスで信を問う」と21日の衆議院解散を表明したことを大きく報じた。隣に俳優高倉健さんが去る10日死去していたと告げる大きな記事も並んでいた▼解散風が吹き始めてからの世間の命名は「煙幕解散」「ジコチュー解散」「大義なき解散」など。増税先送りは景気附帯条項に従って停止の措置を取ればよく、アベノミクスは財政運営の範囲だから、それらを争点に解散する大義名分はない。だが、年明けに原発再稼働や集団的自衛権関連法の国会審議で議論が沸くはずだし、景気回復のメドも立たない中で、下手をすればじり貧に陥る恐れがあるから、野党がまとまらない今こそ勝機と解散に打って出て、議席は減っても過半数確保で「信任を得た」とした上で秋の自民党総裁選にも備える意図と見られる。解散の理由や争点はうやむやで政権長期化の狙いだけが明瞭だという点で、前記の命名は的確だ▼首相の本丸は、集団的自衛権関連法の成立と憲法改正だが、19日の記者会見で菅官房長官は選挙の争点について「何を問うか問わないかは政権が決める」と述べ、増税先送りは国民の信を問うと言いながら、集団的自衛権は憲法の現行解釈の範囲で争点にならないと争点隠しの願望を言明した。首相も18日「原発、安保政策を党の公約に書き込んで選挙戦を戦う」と言うに止めた。煙幕で集団的自衛権関連法を成立させる企みは許せない。(柏)

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和歌山障害者・患者九条の会が「秋の学習会」開催

 11月1日、和歌山ビッグ愛で原発問題をテーマに学習会を開催しました。あいにくの天気でしたが、初参加の方や子どもさんも含め34名が集いました。
 福島県郡山市から和歌山に避難されている渡辺陽子さんと、日高原発反対30キロ圏内住民の会事務局長の橋本武人さんが講演され、後半は質疑を含めた意見交流会です。
 3人の子どもと避難されている渡辺さんは、「きついのは、家族ばらばらの二重生活と子どもたちへの放射能の影響をいつも天秤にかけて考えていること。原発が爆発したらどうなるのか、福島の惨劇を教訓として、原発に賛成の人、反対の人、無関心の人、みんなに考えてほしい」と話されました。
 橋本さんは、日高町に原発立地計画が持ち込まれた67年からのたたかいの歴史を振り返り、世論作りが最も大切であると話されました。原発の火種を消すのは国の指定から外れることだそうです。それがついに通ったのが05年、38年に及ぶたたかいが終りました。
 今、和歌山に原発は1基もありません。私たちはそのことに誇りを持たなくてはなりません。戦争も原発も同じです。国の政策で国民の命が守られないことを私たちはしっかりと学ぶ必要があると、強く感じた一日でした。(会の野尻誠さんより)



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辺野古新基地は総合的・永久的な巨大基地

 10月18日、憲法9条を守る和歌山市共同センター秋の憲法学習会が和歌山県JAビルで開催され、沖縄大学客員教授・小林武氏が「戦争をする国にはさせない〜沖縄で考えること〜」と題して講演をされました。その要旨を3回に分けてご紹介しています。今回は3回目で最終回。

小林武さん B

 安倍首相は何故集団的自衛権行使を決めたのか。日本を自立して戦える国家にし、アメリカと対等のパートナーとしてアメリカのためにも血を流す国家にならなければならないと考えている。何故急ぐのか。ガイドラインを年内にまとめるためと、国会で圧倒的多数を持ち、国民の中に右翼的潮流が広がっているチャンスを生かすため。どこへ行くのかだが、今後も憲法破壊、立憲主義無視の政策を進めていくだろう。戦後レジームはアメリカを中心とした連合国が作った。それから脱却するということはアメリカを含む世界の国との軋轢が出てくるが、それでもそこを突破しようとしている。アメリカはむしろ警戒している。私たちはこれにストップをかけねばならないが、国会が私たちを代表しえていない中では、私たちの手で、草の根で暴走を止めなければならない。
 さて、沖縄だが、普天間基地を辺野古に移すことが最大の課題になっている。何故これが起ったのか。日米両政府は96年以降、沖縄県民が反対している辺野古移設を通そうとしていること、県民の声に耳を貸さないことが今日まで解決しない根本的な理由だ。この膠着状態が変わったのは仲井真知事が海面の埋め立てを承認し、一気に事態が具体化していった。新基地の実体は、耐用年数200年、1800mの滑走路2本をV字形に配置し、ヘリパッドや弾薬庫を併設、オスプレイは100機体制にする、強襲揚陸艦が接岸できる護岸を造るなどだ。普天間基地も嘉手納基地も海を持っていないので、今度は総合的・永久的な巨大基地になる。この要求はアメリカから60年代から出ている。結局、普天間基地を移すという言い方は、それこそ「御為ごかし」で、かねてからの要求である巨大永久新基地を造るのが本質であり、沖縄県の人たちはそれを見抜いているので、絶対に反対する。
 前の知事選挙では、仲井真氏は造らせないと公約して当選し、その公約を裏切ったにも拘らず立候補する。県民は統一候補として那覇市長の翁長雄志氏を推す。この人はオーソドックスな保守政治家だ。根っからの自民党の人を何故沖縄県民が推そうとしているのか、それは保守としての約束を断然守る人だからだ。彼は辺野古に新基地を造らせないという立場は自民党であってもずっと一貫している。自民党国会議員や仲井真氏が公約を翻す中で、絶対にその流れに加わらなかった。沖縄の保守の良心を貫くこの信義に信頼している。けれどもこれからの政治の中でその立場を貫き通せるかどうかは、当選後も沖縄県民の肩にかかってくることだろう。今一番大切なのはオール沖縄の候補者としてやっていくことだ。この選挙に勝つことの意味は非常に大きい。きっと民主主義に立ち戻らせることになるだろう。道は険しいが、その展望も沖縄の人たちは示すことが出来るだろう。
 最後に「九条の会」は今何を求められているのか。「九条の会」は思想・信条・政党支持を超えて憲法9条を守る一点で集まっている組織だ。東京の「九条の会」から行動提起があるが、思想・信条を超えて集まっているという原点をしっかり守りながら、行動についての合意を十分にする、つまり全員一致で行動に立ち上がることが必要だろう。安倍政権の憲法破壊は濁流のように来ているので、私たちの草の根も出来るだけ広い力、団結で安倍政権の憲法破壊に抵抗していくことが今日の課題ではないだろうか。(おわり)

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(2014年11月22日入力)
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