「九条の会・わかやま」 268号を発行(2015年03月25日付)

 268号が25日付で発行されました。1面は、「くしもと9条の会」が正式発足 結成総会&記念講演会開催、改憲反対に若い力を「九条の会・全国討論集会」開催、九条噺、2面は、第9回「ランチタイムデモ」実施、HAPPY BIRTHDAY 憲法 5月3日(日)和歌山城西の丸広場、伊藤真氏講演会「集団的自衛権って何ですか」の報告集(リンク)  です。
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[本文から]

「くしもと9条の会」が正式発足
結成総会&記念講演会開催

 3月15日午後2時から「串本町文化センター」(東牟婁郡串本町)で、川合功一先生に、「串本地方の戦火と9条」と題する記念講演をしていただき、参加者38名が聴講しました。その後の結成総会は、28名出席の下、「くまの平和ネットワーク」から連帯挨拶も受け、「くしもと9条の会」が正式に発足しました。
 記念講演では、和歌山県下の小・中学校の沿革史、東京の防衛研究所図書館や国会図書館などからの資料収集の苦労話や串本地方での戦争と学徒勤労動員、空襲では防空壕の4〜5m先に爆弾投下があり、危うく難を逃れた体験などを話されました。川合功一先生は戦後70年に向けて、戦争は二度とあってはならない、太平洋戦争を最後のものにしなければならないと訴えられました。
 結成総会では、会則や今後の運動方針、12名の世話人・役員等が承認され、2015年度に向けての運動を飛躍的に発展させることを確認しました。(「くしもと9条の会」の上柳博さんより)

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改憲反対に若い力を
「九条の会・全国討論集会」開催


3月15日、「九条の会」は東京・専修大学で「全国討論集会」を開催しました。東京新聞3月16日付朝刊の記事を紹介します。

 憲法九条を守る活動をしている市民団体「九条の会」は15日、全国の会員による討論集会を東京都内で開き、若者へのPRや地域に根差した活動で改憲に反対する世論を盛り上げていく方針を確認した。創設時の呼び掛け人の作家澤地久枝さんと、同じく作家の大江健三郎さんも登壇し「歴史を繰り返さないために」と訴えた。
 集会は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、関連法制整備を進めていることを受けて企画。全国の280団体から450人が参加した。
 事務局が集団的自衛権をめぐる最近の動きなどを報告し、事務局長の小森陽一東大教授は「憲法に対する考え方はさまざまだが、安倍政権の『暴走』には、反対する人たちで一致することが大切だ」と述べた。参加者からは「地元でチラシ配りを重ねることで会員数を増やせた。国民投票の時に改憲をひっくり返そう」「改憲を目指す保守系団体はパンフレットや署名運動で若年層へPRしている。対抗していく必要がある」などの声が出た。
 澤地さんは「このままでは皆さんの子や孫が戦死する事態が迫っている。歴史を繰り返さないため、私たちが捨て石にならなければいけない」と、会員の結束を呼び掛けた。  大江さんは韓国・ソウルで参加したフォーラムで、2008年のノーベル平和賞受賞者の元フィンランド大統領、マルッティ・アハティサーリ氏が「日本には九条の会がある。私はそれに希望をかけている」と発言したエピソードを紹介。「日本が戦争を起こさない努力をしなければならない。しかし今の首相に期待は全くできない」と語った。
 九条の会は04年6月に誕生し、九条の精神を広めるという理念に賛同した人びとが、地域や職場ごとの会をつくっている。事務局によると、全国に約7500団体ある。

◆改憲派にも言葉届けよう

 「改憲派の人々にも、言葉を届けていこう」。こう呼び掛けたのは「九条の会・尾張旭」で事務局を務める筒井洋さん=愛知県尾張旭市=だ。最近、改憲に慎重な論調の新聞にも「九条を変えないと不安」といった投書が増えていることに懸念を持った。「改憲を真剣に考える人たちは『日本が危ないのではないか』と思っているが、自衛隊は今も十分、国を守る力がある。むしろ改憲してしまえば、米国の戦争に巻き込まれたり、日本から仕掛けたりすることにつながりかねない」と警鐘を鳴らす。

◆平和へ保守とも協力を

 「九条の会・葛城」事務局の岩下美佐子さん=奈良県葛城市=は「私たちが手を緩めたら、戦前へ戻るのではという思いがある。反戦、平和という一点でつながることができるならば、護憲派だけではなく保守の人とも協力していくべきだ」と、党派を超えた活動の可能性を説いた。
 奈良県は南北に長く、都市部が北部に偏っており、南部での活動が難しい事情があるという。県内に68団体ある九条の会はチラシづくりや、講演会を県内各地で開催できるよう協力し合っている。

◆東アジアの草の根で連帯

 「憲法9条つくばみらいの会」の世話人、野口修さん=茨城県つくばみらい市=は討論集会の壇上で「国家と国民が乖離しているのは日本だけでない。中国も韓国も同じだ」と指摘。「東アジアの草の根で連帯し、中心に九条を据えて『東アジア平和憲章』をつくっては」と、国の枠組みを超えて九条を守る取り組みを提案した。
 60歳の安倍晋三首相とは同世代で「九条は戦後最大の資産であり、皆がそれを守ってきたからこそ今がある。希望を奪わないで、という思いを彼にぶつけたい」と語った。

◆改憲阻止へ大きなうねり

 「鴨川九条の会」の世話人代表、手塚玲子さん=千葉県鴨川市=は「流れの強さにどう抗していくか。焦りにも似た気持ちで考えこんだ」と、スピードを速める改憲の動きに危機感を募らせる。阻止するため、100万人規模の集会を8月15日に開くことを目指し、動き始めた。
 美しい里山が広がる地域の平和で静かな暮らしを守り続けたい、というのが会の思いだ。「10万人じゃだめ、50万人でも足りない。大きなうねりを見せることで、暴走を止めたい」と意を決する。

◆障害者こそ平和が必要

 「山梨障害者・患者9条の会」の代表の玉井信子さん=山梨県北杜市=は、「障害者は平和でなければ生きられない」と昨年8月、県内で初の障害者らによる会をつくった。自身も脳出血で右半身が不自由に。「障害があることで、以前は見えなかったことが見えるようになり、不幸とは思わない。でも、戦争になれば真っ先に人権を踏みにじられることは、歴史を見れば分かる」と危惧する。2月の会合に22人が集まったことがうれしかった。「底辺にいる人の立場で、九条のことを考えていきたい」。

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【九条噺】

 安倍首相は「海外でテロなどに巻き込まれた日本人を早期救出に対応することは国の責務」と述べ、自衛隊による救出のための法整備に意欲を示している。ところが、自衛隊の準機関紙と言われる『朝雲』(朝雲新聞社)のコラムは次のように述べていたそうだ▼「自衛隊が人質を救出できるようにすべきとの国会質問は現実味に欠けている。人質救出は極めて困難な作戦だ。米軍は昨年、イスラム国に拘束されている二人のジャーナリストを救出するため、精鋭の特殊部隊『デルタフォース』を送り込んだが、居場所を突き止められずに失敗した。……もちろん人質を救出するためであれば、米軍の武力行使に制限はない。それでも失敗した。国会質問を聞いていると、陸上自衛隊の能力を強化し、現行法を改正すれば、人質救出作戦は可能であるかのような内容だ。国民に誤解を与える無責任な質問と言っていい」▼軍事の専門家が言うのだから本当なのだろう。安倍首相の議論は非現実的で容認できないという抗議の表明とも言えそうだ▼自衛隊については、九条の会の会員にも「違憲だ」と否定する人もおられるし、「専守防衛に徹するならば」と肯定される人もおられる。しかし、こんな非現実的で危険なことに自衛隊を海外へ派遣し、自衛隊員が「殺され」、「外国人を殺す」ことは何としても避けなければならない。自衛隊員の命を守り、自衛隊員に「殺人をさせない」のも、私たちの課題だと思うのだが、如何なものだろうか。(南)

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第9回「ランチタイムデモ」実施

 3月16日、第9回「憲法の破壊を許さないランチTIMEデモ」が、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の主催で行われました。  「安全保障関連法案」の国会提出が迫り緊迫する中、藤井弁護士は「戦争ができる法制が進んでいる。絶対に許さないという声を和歌山からあげよう」と訴えました。参加者80名は、市役所前から京橋プロムナードまでのコースで、沿道の人や通行中の車に「戦争する国絶対反対」「平和をこどもに残そう」とアピールしました。
 次回の第10回は4月15日(水)です。

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HAPPY BIRTHDAY 憲法
5月3日(日)10:00〜16:00
和歌山城西の丸広場

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9月16日に開催された和歌山弁護士会主催の弁護士・伊藤真氏講演会「集団的自衛権って何ですか」の報告集が見られます。 ここをクリック→<報告集PDF>

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(2015年03月26日入力)
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