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「サウンド・ウォーク・デモ」実施
GO VOTE(選挙に行こう)
6月11日の午後、若者と若いママたちを中心に「選挙に行こう」と訴える2回目のサウンド・ウォーク・デモが行われました。和歌山市役所を出発して、けやき大通り、三木町を北上し、城北通りを南海和歌山市駅前まで、市内中心部を通るコースで行われ、80名が参加しました。戦争法を廃止し、苦しい生活を良くするため、7月10日の参議院選挙で投票して意思を示そうという趣旨。
サウンドカーのリズミカルなリードで、「選挙に行こうよ」「聞く耳もたない総理はいらない」「安保法制絶対反対」「憲法守れ/9条守れ」「学費が高い/奨学金を給付に変えて」「大金持ちから税金取って/みんなの暮らしに税金使え」などと元気いっぱいコールしました。
大学生、税理士、ママら4人がスピーチし、「高い学費、少ない収入で生活が苦しい。卒業後の奨学金返済が不安。安心して勉強したい」「今の税制は分かり難く、貧しい人から集める不公平な税制」「子どもに『自分勝手を言ってけんかしてはだめ』と教えるのに、一国の首相が自分の信念だけ強行するのは許せない」など、それぞれの立場から政治を変えようと訴え、共感を呼びました。
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会紙「九条の会・わかやま」300号をお祝いします。
金原徹雄さん(弁護士)
会紙「九条の会・わかやま」300号到達、おめでとうございます。200号到達に際し、お祝いのメッセージをお送りしたのがつい昨日のような気がしますが、調べてみると、2012年9月14日でしたから、この間3年9カ月、1カ月2回以上の発行をたゆみなく続けてこられた結果の300号到達であり、深甚なる敬意を表するとともに、心よりお祝い申し上げます。
200号到達に際しても申し上げたとおり、私は、「九条の会・わかやま」には、和歌山における9条を守る運動の「情報センター」となっていただきたいと常々考えてきました。そして、事務局の皆さまの献身的な奮闘により、その重責を果たしてこられたことは、少しでも9条を守る運動に関わってきた者であれば、ひとしく認め、感謝しているところです。
しかしながら、200号から300号に至る3年9カ月は、日本国憲法が、その施行以来最大の危機を迎えた時期であったことは、贅言(余計な言葉)を費やすまでもありません。そして、なおその危機のただ中にある今だからこそ、「九条の会・わかやま」に対する期待はいやが上にも高まっています。
会紙300号到達をお祝いするとともに、なお一層活発な活動を継続されますようお祈りします。
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【九条噺】
300号の九条噺でも触れたが、安倍首相は改憲を狙いつつ争点を隠して選挙後に憲法破壊を繰り返してきた。一昨年7月の閣議決定による集団的自衛権行使容認という解釈改憲、昨年の安全保障関連法(戦争法)による立法改憲も、その手法だった。そして今回の参院選で3分の2を超える議席を得て明文改憲をめざすとして、一時は選挙争点にするとも明言していた▼しかし参議院選挙の公示を前に、またも争点隠しを始めた。マスコミも「安倍晋三首相が参院選に向けた全国遊説で、悲願の憲法改正への言及を避けている。賛否が割れる改憲に重点を置かず、アベノミクスによる景気回復の是非に焦点を当てた方が有利との判断とみられる。ただ、参院選後に改憲論議が加速する可能性は否定できず、野党は『争点隠しだ』と批判を強めている」(毎日新聞6月10日)と批判的に紹介している▼触れない理由を「改憲は自民党の党是であり言うまでもない」とするが、正面に掲げられなくなったのは世論の力による。各種世論調査で9条改憲反対は過半数になる。改憲一般では賛否は拮抗か、反対がやや多く、民主主義破壊には反対で「緊急事態条項」付加に賛成33%、反対52%(朝日新聞5月3日)と出ている▼野党共闘が進み評価されているが、無党派層の動向がカギになる。与党側はアベノミクス失敗の中で外国脅威論や野党への野合論などの攻撃を仕掛けている。ぜひ民意を選挙結果で示し、戦争しない国を確立しよう。(柏)
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「和歌山障害者・患者九条の会10周年の集い」開催
6月12日、和歌山市ふれ愛センターで「和歌山障害者・患者九条の会10周年の集い」を開催し、33名が参加しました。午前の総会では10年間の活動を振り返り、午後は記念の集いです。差し迫った7月の参議院選挙に「市民連合わかやま」の野党統一候補の由良登信(たかのぶ)先生より力強い連帯の挨拶をいただきました。そして、本会結成当初より関わって下さっている「憲法九条を守るわかやま県民の会」の坂本文博先生、同じくこれまで本会で3回も講演講師を引き受けて下さった「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の金原徹雄先生よりお祝いのメッセージをいただきました。
記念講演は「今、見つめ直す憲法九条、そして明日へ」と題して、養護学校で35年間教職に携わってこられ、大津市で地域の九条を守る会の要として活動されている松尾隆司先生です。3万人在住の中学校区で集めた戦争法廃止署名数は7000人を突破、街頭でのアピール活動も数百回を超えると「もうマイクで話すことに何の違和感もなくなる」とのこと。その様子をスライドで紹介してくださいました。3つの大切として、平和を守る運動、みんなでやっていくこと、真実を見抜くことだと強調され、主権者は私たちであり、それを支えているのが憲法であると話されました。
参加者から「最近のマスコミ報道が偏っている。報道の裏にあるものをみていかなければ」「憲法は生活の中に形にしていくことに意味がある」などの発言がありました。松尾先生は、講演後の意見交換にも加わっていただき参加者からの質問にもズバリ答えていただきました。
「障害者は平和でなければ生きられない」のスローガンを胸に、私たちの手で命かがやく未来をつくるために、本会10周年をステップ台にして今後も取り組みを粘り強く継続していきたいと思います。(「会」の事務局・野尻誠さんより)
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吉永小百合さん、若者に投票呼びかけ
安全保障関連法の廃止や投票率向上などを掲げる「関西市民連合」が12日、大阪市内で意見交換会を開き、聴衆約700人が集まった。「戦争をする国になってはいけない」と訴え、若者に投票を呼びかける俳優の吉永小百合さんのメッセージが読み上げられ、会場から大きな拍手が送られた。
吉永さんは「憲法9条を守って、武器ではなく対話で、平和な世界を作っていきたい。私は強くそう思います」とつづり、10代の若者に「あなた達の思いを考えを一票に託して下さい」と語りかけるメッセージを寄せた。メッセージはリーフレットに印刷され、会場で配布された。
関西市民連合メンバーの岡野八代・同志社大大学院教授が、吉永さんの所属事務所を通じ、手紙で意見交換会への出席を依頼したところ、吉永さんの自筆のメッセージがメールに添付されて届いた。岡野さんは吉永さんとは面識がなく、「まさか返事が来るとは」と驚いた。所属事務所からは、「若者たちが、日本の政治に対して動いていることを応援します」と説明されたという。(6月13日朝日新聞デジタルより)
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「安保法違憲」関西の713人提訴 平和的生存権を主張
集団的自衛権の行使を認めた安全保障関連法は違憲で、「平和的生存権」が侵害され精神的な苦痛を受けたとして、主に関西に住む市民が8日、自衛隊出動の差し止めと1人1万円の国家賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。訴えたのは「『戦争法』違憲訴訟の会」(大阪市)の呼びかけに応じた戦争体験者やその家族、宗教者、医師ら713人。訴状では、安保法は「時の政府の判断で世界中で武力行使を可能にするもので憲法9条に違反する」と指摘。「安倍政権は、圧倒的多数の憲法学者も違憲と判断した法案を憲法改正の手続きを経ずに成立させ、立憲主義を破壊した」と批判した。さらに法施行で戦争ができる状態になり、「不安と苦痛にさらされる生活を余儀なくされた」と訴えている。
憲法が前文でうたう平和的生存権は、航空自衛隊基地の用地買収をめぐり最高裁判決が「抽象的概念」と指摘。裁判で救済を求められる具体的権利と認めない考え方が主流となっていた。しかし名古屋高裁は08年、自衛隊のイラク派遣差し止め訴訟の判決で「具体的権利性があり、侵害された場合、賠償や差し止めを求められる」と述べ、一石を投じた。
この訴訟の狙いは、安保法を「違憲」とする判決を導き出すことだ。しかし、具体的な権利侵害がなければ、裁判所は審理せずに退ける「門前払い」となる可能性もある。訴状には、戦争中の悲惨な体験や悔いを抱えながら生きる人たちが安保法施行で受けた「損害」が盛り込まれている。「門前払いされないよう中身を練りに練った。原告の平和的生存権がどう侵害されたのか訴えていく」。原告代理人の冠木克彦弁護士は提訴後の会見で力を込めた。(6月8日朝日新聞デジタルより)
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