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和歌山障害者・患者九条の会「人権と平和の学習会」開催
(葉華氏)
2月2日、和歌山市ふれ愛センターに22名が集い、人権と平和の学習会を開催しました。「中国の障害者事情、そして現代日本の社会構造を問う」のテーマで講演をしていただきました。講師は中国上海市出身の葉華(イェ・ホア)氏です。来日して20年、現在は教員として和歌山盲学校で鍼灸(はりきゅう)・マッサージを教えておられます。
前半は小さい頃のお話を伺いました。文化大革命の最中の1970年生まれ。当時は計画経済で、日常の品物はすべて配給制。卵や肉が十分でないので家では鶏を飼っていたそうです。視覚に障害があり、小学校から高校までの12年間を上海盲学校で学んだ。校則が厳しく全員が寮生活で、おやつなども持ち込んではいけない。見つからないように仲間と校則をやぶった経験によって友情が深まった。ちょうど高校3年生の時に天安門事件が発生。盲学校の仲間とデモ隊に参加。校長先生は教育委員会からおとがめがあったようですが、容認してくれたそうです。卒業後は10年ほど働き、鍼灸を勉強したいと考え、日本に留学。近頃の中国はネット社会が進み、視覚障害者でも音声でスマホをうまく操作できれば、家で買い物をしたり、タクシーを呼んだりできるし、街には点字ブロックの敷設も進んだが、音の出る信号機はあまりない。一人で外出するのはなかなか困難とのこと。
最近、日本人の外国人に対する態度が変わってきたように感じる。東アジア、特に日・中・韓は経済的な結びつきが大きいので仲良くした方が良い。国を家に例えると、隣の家で虎を飼っていたら、うちも狼を飼おうかという話になる。国の制度は100%理想的なものはない。長所も短所もある。最後に伝えたいことを2つ。色々な情報を見たり聞いたりするよりも、実際にその場所に行って自分で体験して考えること。それが難しい場合は、いろんな立場で書いた本を読むこと。マスコミで流れる情報は疑いの目で見た方が良いと、話を結ばれました。
次々と質問が出され、あっという間に閉会の時間となりました。今回の企画は外国の障害者事情を知りたいという声から始まりました。同じ障害者、そして外国人の立場から、普段は聞けないような貴重な話に触れ、心の視野が広がったように感じる一日となりました。
(事務局の野尻誠さんより)
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安倍9条改憲NO!を求めて
根源的な言葉の意味をかみ締めながら
「九条の会・わかやま」事務局・田畑安敏
昨年秋の臨時国会で「桜を見る会」による税金と国政の私物化を追及された安倍首相、臨時国会閉会時どんな反省の弁を述べるのかと思いきや、国民の疑問や関心事などおかまいなしに「在任中に私の手で改憲を成し遂げたい」と改憲への異常な執念を述べたのには、本当に「怒りを通り越してあきれてしまう」心境になりました。安倍改憲は絶対に許してはならない、本紙390号掲載の「総がかり行動実行委員会」と「全国市民アクション」の訴えの通り、2020年はたたかいの最大の山場との思いを痛感します。
「九条の会」で学習や活動をするなかで、私が特に印象深く受け止めていることがいくつかあります。それは、何よりも故加藤周一さんが話された「戦争の準備でなく平和の準備を」との訴え、故月山桂さん(「九条の会・わかやま」呼びかけ人)の「軍隊がいかに非人間的組織であるか、それを憲法に書き込んではいけない」とのお話、そして、故品川正治さんの「戦争を起こすのも人間、止める努力ができるのも人間」とのお話です。月山さんのお話とあわせて、辺見庸さんの和歌山講演での「(戦争によって)人間はどこまで非人間的になれるのか」とのお話も深く心に刻まれています。これらは、私にとって、まさに、戦争政策に反対し、平和を求める学習と活動の支えとなる、根源的な言葉です。
私が勤務する特養施設は、その理念を日本国憲法に置いていることもあり、施設の入口に憲法署名(安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名)コーナーを設けています。訪れる人が少ないので、数の効果は少ないですが、今年、情勢を踏まえ新しく提起されている憲法署名(安倍9条改憲反対!改憲発議に反対する全国緊急署名)については、あらためて公私の場で頑張って集めていく決意を固めたいと思います。先の根源的なことばの意味を常に考えながら。
(加藤周一氏)
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【九条噺】
新型コロナウィルス感染症が世界中で大問題になっている▼2月14日現在、中国以外では日本が一番感染者が多く、遂に和歌山県でも感染者が出たとのこと。早い終息を願わずにはおられない▼うかつなことは言えないが、チャーター機やクルーズ船で日本に帰ってきた人々、到着した人々がホテル等や船内に隔離されていることの苦労は察して余りある。医学的に必要な措置なのかもしれないが、物理的に身体を拘束するのだから、人権には十二分の配慮をし、意思疎通を密にして対処してほしい▼SNSではフェイクニュースも横行し、科学的な真実よりもデマを広げ、「怖い」や「気にするな」とかの感情を広めているそうだ。市場でのマスク入手が困難になっている中、ネット転売で高値で販売するなどの行為は非難されなければならないと思う▼注意しなければならないのは、この感染拡大を口実に、憲法に「緊急事態条項」を追加しようという議論が起こることだ。「緊急事態条項」の追加は全く必要がない。そもそも、公衆衛生の維持は国家の古典的責務で、憲法25条2項は、「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と定めている。感染症対策は国の責務だ。感染症法、検疫法、出入国管理法もある。不備があれば法律を改正すればよい▼感染症は何時どこで発生するか分からない。軍事費を増やすのでなく、今回を教訓にそれに備えることが今求められている。(南)
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第68回「ランチタイムデモ」実施
生憎の雨天となった2月14日、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」が呼びかける第68回目の「憲法の破壊を許さないランチタイムデモ」が、50人の市民が参加して行われました。和歌山市役所から京橋プロムナードまで「安倍9条改憲反対」を訴え行進しました。
出発に先立ち、「『桜』問題は民主主義のバロメーターだ。これを許すと、民主主義の崩壊、憲法の破壊につながる。中東への自衛隊派遣も同じ。東京高検検事長の定年を変更するのも同じだ。さらに安倍政権は、肺炎の問題まで憲法改正に利用しようとしている」とのスピーチがありました。
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みなべ「九条の会」がピースアピール実施
みなべ「九条の会」は2月8日10時から1時間、買い物客や観梅に訪れた方に向けてピースアピールを実施しました。事務局を中心に15名が参加し、会の結成以来15年間で114回目の実施となりました。
「みなべ『九条の会』は結成以来、先の大戦で日本国民や周辺諸国の皆さんに大きな被害を出してしまった反省にたち、『永久に戦争はしない』と決めた憲法9条を守り通したいと活動を続けています。また、町内の5つのお寺のご住職が『永遠の不戦を願い、憲法9条を変えることには反対です』とメッセージを寄せてくれています。安倍首相は、1月20日から始まった通常国会の施政方針演説で、自らが関わる『桜を見る会』疑惑をはじめ、カジノ問題をめぐる数々の汚職、『政治とカネ』の問題で2人の大臣が辞任したことについても一切触れませんでした。また、野党議員の質問に対しても真摯に答えることなく、『募ってはいたが、募集はしていない』などという、不思議な答弁をしています。国民の批判に背を向け、ウソとごまかしで開き直る安倍首相。信用できるはずがありません。私たち、みなべ『九条の会』は、『憲法9条は今のまま大切に守り育てていきたい』と願っています。日本に『憲法9条』がある幸せを絶対に手放したくありません。町民のみなさん! どうかお力をお貸しください」と、今が見頃の観梅状況の中、弁士交代で寒風の中を頑張りました。
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DVD紹介『アフガニスタン 用水路が運ぶ恵みと平和』
中村哲医師が12月4日、銃撃をうけ死去されました。中村医師の死を悼み、その功績を振り返るDVDをご紹介します。
医師の中村哲さんが戦乱と干ばつの地、アフガニスタンで用水路建設を始めてから13年。いま、中村医師が関わった用水路群の水で1万6千ヘクタールの大地が甦り、60万人の命が支えられています。用水路沿いには麦の穂がゆれ、野菜や果物が実り、それらの恵みが人々に穏やかな暮らしをもたらしました。それでは、恵みと平和を運ぶこの用水路群はどのようにして建設されたのでしょうか? そこには知られざる「江戸の技術」と中村医師が編み出した「中村メソッド」とも呼べる技術がありました。このDVDはこうした知られざる技術にも焦点をあてた、中村医師による「干ばつと戦乱」との闘いの記録です。
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企画:ペシャワール会
制作:日本電波ニュース社(2016年10月発売)
TEL:03-5765-6810 メール:Info@ndn-news.co.jp
DVD 本編(緑の大地計画の記録 ) :30分
技術編(PMSの灌漑方式) :35分
価格 2,700円(税・送料別)
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