「九条の会・わかやま」 463号 発行(2022年10月20日付)

 463号が10月20日付で発行されました。1面は、第100回「ランチタイムデモ」実施、総がかり行動臨時国会開会日行動に250人、九条噺、2面は、みなべ「九条の会」131回目のピースアピール、ブックレット紹介、言葉「カルト」、時事通信世論調査、カンパお願い  です
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[本文から]

第100回「ランチタイムデモ」実施



 あいにくの雨模様の10月17日、記念すべき第100回目の「憲法の破壊を許さないランチタイムデモ」(呼びかけ:憲法9条を守る和歌山弁護士の会)が実施されました。
 最近の参加者数は50人前後で推移しており、第1回の時の「160人」とは言わないまでも、せめて「100人」は参加して欲しいという目標を立てて取り組まれました。様々な協力団体からの呼びかけもあり、雨天にも拘わらず目標の「100人」の市民が参加しました。
 今回のコーラー役は藤井幹雄弁護士でしたが、藤井弁護士は、最初と最後だけコールし、中間のコール役は、100回目を記念して、事前にお願いしていた方3人と途中で急遽お願いした方2人の、計5人がコールをされました。主催者の方で用意されていたコール案以外にも、自分で考えたコールをされた方もおられ、デモを盛り上げられました。
 ゴールの京橋プロムナードでは「ランチTIMEデモ」の幟を中心に参加者全員の集合写真も撮影されました。
 出発前に、「今の情勢ではこのデモをやめる訳にはいかない」と藤井弁護士が話されたように、この100回の節目を機に、デモを始めた時の初心に立ち返り、憲法を守り活かすための「不断の努力」を続けようという思いを新たにすることができたのではないかと思われます。
 なお、年内のランチタイムデモの日程は以下のとおりです。いずれも、正午和歌山市役所前集合、12時20分スタートで、11月16日(水)、12月8日(木)です。



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総がかり行動臨時国会開会日行動に250人



 総がかり行動実行委員会は10月3日昼、「統一協会と自民党の癒着徹底追及!改憲反対!軍拡反対!いのちと暮らしをまもれ!10・3臨時国会開会日行動」を開催し、250人が参加しました。統一協会と自民党の癒着の徹底究明、物価高騰対策やコロナ対策を強化させることが重要になっています。国民のくらしより経済優先、国民の声を聞かない岸田首相を打倒するため奮闘する決意を固めあう行動となりました。日本共産党の小池晃参議院議員、沖縄の風の伊波洋一参議院議員、社民党の福島瑞穂参議院議員、立憲民主党の石垣のりこ参議院議員があいさつしました。
 総がかり行動実行委員会共同代表の藤本泰成さんが主催者あいさつ。3人の市民が発言しました。
 チェンジ国政板橋の会の荒川孝治さんは、「国葬に反対し9月26日までに地域の24駅頭すべてで宣伝を実施。大山地域では94歳の女性が3駅頭の宣伝に参加し、みんなの励みになった。板橋本町の宣伝では、タクシーを降りて待たせて、宣伝に参加しスピーチした方も。下村博文氏の選挙区であり、総選挙では市民と野党共闘の力で落とすためにがんばりたい」と話しました。
 共謀罪NO実行委員会の角田富夫さんは、「自民党と統一協会の問題は徹底追及が必要だ。秘密保護法成立も共謀罪法も運動があったから適用を許していない。改憲・軍拡反対、いのち・くらしを守るため岸田政権をつぶすことに全力をあげる」と強調しました。
 辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の毛利孝雄さんは、「沖縄県知事選では、辺野古新基地建設反対の民意が示された。基地建設を撤回し、直ちに普天間基地を返還すべきだ。遺骨が入った土砂の辺野古への埋め立てを政府は撤回していない。220の自治体が撤回を求めている。10月23日に辺野古問題でのオンライン講演会がある。ご参加を」と呼びかけました。
 憲法9条を壊すな実行委員会の菱山南帆子さんが行動提起を行いました。(憲法共同センターNEWS10月4日号)

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【九条噺】

 日本維新の会は8月27日、馬場伸幸氏を新代表に選出し、馬場氏は、「自民党と対峙できる政党に育てたい」と強調した▼日本維新の会は『政策提言・維新八策2022』を発表している。「『身を切る改革』と徹底した透明化・国会改革」「中央集権を突破する統治機構改革、地方分権と地方の自立」「税制改革・社会保障制度改革・規制改革」「憲法改正に正面から挑み、時代に適した『今の憲法』へ」などの8項目を掲げている▼「憲法改正」を見ると、『今の憲法』とは、「自衛のための実力組織として自衛隊を憲法に位置づける『憲法9条』の改正、他国による武力攻撃や大災害、テロ・内乱、感染症蔓延などの緊急事態に対応するための『緊急事態条項』の制定」ということのようだ▼また、国民投票法案については、過度な規制は行わず、…正確な情報発信により国民的議論を喚起する」と言う▼ロシアのウクライナ侵略による日本の安全保障に対する不安を根本的に解消するため、『積極防衛能力』を構築、防衛費のGDP比2%への増額、最先端技術革新を踏まえた防衛力の整備、9条への自衛隊の明記、核拡大抑止もタブーなき議論の実施」と言う。自民党とどこが違うのか。よりアケスケだ▼自公政権には、「是々非々路線」で臨むというが、「や(野)党」でもなく「よ(与)党」でもない「ゆ党」と揶揄されている。しかしよく見ると、「与党」のさらに右にいて、「与党」を思い切り右に引っ張る「う(右)党」が正しいのではないのか。(南)

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みなべ「九条の会」131回目のピースアピール



 10月8日、みなべ「九条の会」はスーパー前で131回目のピースアピールを実施しました。
 「9月27日、岸田内閣は安倍晋三元首相の『国葬』を強行しました。『国葬』を行う法的根はどこにもなく、世論調査は『反対』が6割の多数を占めていたにもかかわらず、閣議決定だけで強行しました。なぜ安倍元首相だけが『国葬』なのか。時の政権の主観的評価や思惑によって特定の個人を特別扱いすることは、憲法14条『法の下の平等』と相容れません」と訴えました。(会の平野さんより)

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ブックレット紹介『新たな改憲の危機と九条の会運動の意義』



 7月29日に開催された「九条の会」事務局主催の「学習会」で話された内容をまとめたブックレットです。
【内容】
Ⅰ.参院選の結果と改憲のゆくえ(渡辺治)
Ⅱ.改憲原案作りをいそぐ憲法審査会~改憲発議を止めるために(高田健)
開会挨拶(小森陽一)
はじめに/おわりに(小澤隆一)
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発行:「九条の会」 2022年9月29日
頒価:1冊500円/10冊以上400円(2割引) 送料別途
版型:A5判、90ページ
申込:TEL:03-3221-5075 FAX:03-3221-5076
   メール:sppn3av9@hyper.ocn.ne.jp

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言葉「カルト」

 「カルト」とは、元来は「儀礼・祭祀」を意味する宗教用語であり、学術用語ではカリスマ的指導者を中心とする小規模で熱狂的な信者の集まりを指すが、現在では信仰を利用して犯罪行為をするような反社会的な集団や組織を指して使用されるようになった。
 「カルト」の特徴は、①導師やグルと呼ばれたり、自ら救世主を名のるカリスマ的教祖をもつ。②マインドコントロールといわれる心理操作の様々なテクニックを用いて入信させる。それは洗脳の一種で、信徒は自覚のないまま、主義、考え方、世界観を根本的に変えてしまう。③外部世界から隔離された場所で共同生活を営み、閉鎖的集団を形成し、そこからしばしば反社会的行動に走る。④神秘的、魔術的な儀礼を実践し、教義は異端的、宗教的折衷主義(いいとこ取り)的である。などだ。安倍首相銃撃事件の山上容疑者の母親の状況から見て、この特徴は全て「統一協会」に当てはまるのではないか。かつて、オーム真理教による地下鉄サリン事件があったが、「統一協会」は、そのような事件にまでなっていないだけのことではないのか。
 前川喜平・元文部科学事務次官は、「統一協会」に解散命令請求を行う根拠は十分あり、「請求できる」と指摘する。解散させても宗教法人でなくなり、税金などの優遇がされないだけというが、それでも弱体化させるべきだろう。

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時事通信世論調査(10月7日~10日)



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(2022年10月20日入力)
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