第1回「平和でこそいきいき」の集い(田辺)

 2008年10月19日(日)午後、田辺市の万呂コミュニティーセンターで、田辺市9条の会と左会津川9条の会が主催し約40名の参加で第1回「『平和でこそいきいき』の集い」が「外国人がみた日本国憲法」をテーマに開かれました。
 主催者あいさつの後、ゲストのルーク・ザレブスキーさん(オーストラリア)、チョン・ヨンザさん(韓国)の意見発表につづいて質疑に入り、途中に沢田研二さん「我が窮状」のCDと、9条世界会議in関西のDVDに収録された9人のメッセージをはさみながら、活発に意見交換が行われました。
 ゲストの発表は多面的でしたが、司会者がザレブスキーさんについて「(9条を守る)日本人の意思表示が見えない。世界に9条を発信すべきだ。」、チョンさんについて「韓国国民はマスコミ情報を通して日本の軍事大国化を危惧している。韓国の平和運動が人権とも結びつく方に変わっている」などの特徴点を指摘して質問・意見を求めました。
 参加者から「麻生首相がかつて創氏改名は朝鮮人が望んだと発言したが、韓国での受け止めはどうか」「日本の為政者の発言と国民世論の違いは知られているか」「9条の運動が見えないのは日本のマスコミが報じない問題もあるのでは」「若い世代への教育が問題ではないか」などが出されました。
 ゲストからは、「麻生発言の趣旨は韓国では致命的な反発を引き起こす」「為政者と世論の違いは日本に来れば分かるが韓国ではマスコミで報じられないのでよく知られていない」「中央の政治にはたらきかけることは大切だ。日本のマスコミと政府との関係はよく分からない点が有る」「マスコミの問題点はアメリカにもある。イラク戦争開始の際の報道は政府同調が150、反対デモなどの報道が3だった」「マスコミが知らせないなら自分で知らせることが必要ではないか」「中学生などにも積極的に平和の問題を伝えることが大切と考え、語りかけたり、読みやすい本を置いたりしている」などの発言が有りました。
 これを受けて「意思表示をしない日本人」「マスコミが知らせない実態」「知らせないならどうする」をめぐって活発な意見交換が有りました。
 ゲストの提起を受けて多くのことを学び、考えあった意義深い集いでした。  主催者によれば、「『平和でこそいきいき』のつどい」を5回程度続ける予定で、12月13日(土)田辺市民総合センターで、「環境と人権が社会全体の平和とどう関わっているか」を考える第2回「つどい」を開く予定です。


主催者あいさつ




ゲスト発表と意見交換(1)


DVD映写



意見交換(2)

(2008年10月19日)
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