和歌山市で映画と憲法9条語る

 『岸和田少年愚連隊』などの映画監督井筒和幸さん(55)を迎え、憲法9条や平和について考えるイベントが17日、和歌山市民会館大ホールで開かれ、約750人が参加した。主催は9条ネットわかやま、憲法9条を守る和歌山弁護士の会。
 第1部は井筒さんの最新作で、1974年の東京を舞台にした在日朝鮮人家族の姿を描いた映画『パッチギ!LOVE&PEACE』が上映され、第2部は井筒さんが講演した。
 井筒さんは奈良県出身。この日は映画製作での裏話などを交えながら、『パッチギ』IIで初めて取り組んだ戦争シーンでは、「若い人がカッコイイと思うようなものにはしたくなかった」といい、憲法9条については「憲法は為政者を管理するためつくられた。自衛のための戦争は関西人のリアリズムには理解できない」と語った。
 家族4人で参加した和歌山市の女性(44)は「戦争がいけないということを監督の映画と言葉を通して子どもに伝えたかったので来ました。講演のお話もとても分かりやすくてよかったです」と話していた。
 (和歌山新報 2008年2月19日)

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(2008年3月4日入力)
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