きくちゆみ『平和省』設立を熱く語る(10月13日)
2006年10月13日、ロータスカフェの主催で、きくちゆみ氏の講演会が開かれました。きくちゆみさんは平和憲法を実践する部署『平和省』を設置する運動を呼びかけています。参加した「九条の会・わかやま」事務局南本氏の手記を掲載します。
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平和憲法を実践する「平和省」を 10月13日、中央コミュニティセンターできくちゆみさんの講演会が開かれたので、参加した。 きくちゆみさんは「911ボーイングを捜せ」や「テロリストは誰?」などのドキュメンタリー映画の翻訳で有名。「この映画を見るとアメリカという国の恐ろしさがよくわかり、そんな国と一緒に戦争につきあう日本でいいの?と考えるようになります。私のライフワークは環境問題なのですが、戦争こそは巨大な環境破壊ですよね。私は今、平和憲法を実践する部署『平和省』を設置する運動を呼びかけています」と語っている。 講演会では、9・11から5年の間に取り組んだ活動を、これらの映画の映像の一部を紹介しながら、ブッシュ大統領の「テロリストにつくのか、私につくのか」の演説に対して、「テロを攻撃すると、さらにテロが増える」とホワイトハウスに手紙を出したこと。米国海兵隊員の手紙をニューヨークタイムズに意見広告として出すために、日本で1700万円のカンパを集めたこと。米国軍人が作成した漫画「戦争中毒」の出版の応援、米国の高校への寄贈運動とアニメ映画化をしたこと。そして上記の映画の翻訳、上映活動などを語った。 米国では国家予算の半分が軍事費に費やされており、それは米国債で賄われているが、その60%は日本と中国で買われている。我々の銀行預金がそれに使われている。個人として戦争に反対するためには、銀行に投資するのではなく、自然エネルギーファンドに投資した方がよいとも。 昔、環境省はなかったが、今は設置されている。国としてできることは、それと同じように「平和省」をつくることだ。「平和省設置法案」を通すことが必要だが、超党派で対応が必要なので、ロビー活動も行っている。平和省運動は既に世界の40カ国で行われており、今度、国際平和省会議が日本で開催される。憲法9条こそ国際貢献、平和で貢献しようということだ。 以上のようなことを熱っぽく語った。 ところで、「平和省とは?」、それは「国防省」や「自衛軍」の対極をイメージするとよいようだ。役割は停戦監視などの紛争の予防や解決、災害救助などを行う非暴力的平和部隊である。これこそ、今の「自衛隊」に対して戦争ではなく、多くの国民が望んでいる役割ではあるまいか。 10/14 南 本 勲 | |
(2006年10月14日入力 16日掲載)
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