「わたしたち韓国の人にとっての憲法9条」を語る 林京淑さん
第16回「キリスト者9条ネット和歌山」の集い (4月29日)
2010年4月29日、和歌山市の屋形町カトリック教会に30名近くが参加して、第16回「キリスト者9条ネット和歌山」の集い が行われました。
皆で「イムジン河」を歌ってから、まず参加者が自己紹介を兼ねて日韓関係への思いや平和・憲法9条の大切さなどについて発言したのち、2007年に宣教のため2回目の来和をして、この夏に帰国する予定の林京淑(イム・キョンスク)さんが「わたしたち韓国の人にとっての憲法九条」と題して講演されました。
林さんは、「韓国人が日本を『近くて遠い国』と言うのは分かるが、日本に来て日本人も韓国を『近くて遠い国』と言うので驚いた。その歴史的背景を考えたい」と語り始めて、明治から第2次大戦までの日韓の歴史と、安重根(アン・ジュングン)のめざしたものについて話されました。まとめで、「100年前には毎年のように日韓の協定が結ばれて、そのたびに韓国は自由を奪われていった。先日のNHK番組で安重根を取り上げていたが、日本人に向けてこのように取り上げたことに感銘を受けた。安重根は『東洋平和論』で、韓中日が理解しあい遼東を交流区域に、共通貨幣を、などの理想を述べている。このような平和なアジアを目指す上で、日本は過去の歴史を反省すべきだし、戦争の反省に立ってできた憲法9条を大切にすべきだ。韓国にも9条がほしいと思う」と述べられました。
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