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「『韓国での神社参拝』と憲法九条」を語る 金静恵さん
第17回「キリスト者9条ネット和歌山」の集い
 (7月3日)

 2010年7月3日和歌山市の屋形町カトリック教会で第17回「キリスト者9条ネット和歌山」の集いが開かれ、参加者が自己紹介と今の思いを発言したのち、宣教のため来日して平和や環境のためにも積極的に活動して来られて7月に帰国される、韓国の金静恵(キムジョンヘ)さんが、「韓国での神社参拝と憲法九条」と題して講演されました。講演を受けて参加者が意見交換をしました。
 金さんは講演でおよそ次のようなことを話されました。

 韓国(朝鮮)で日本植民地時代に神社参拝が行われた。日本では生まれるとお宮参り、結婚式は教会で、亡くなれば仏教でとか、また宗教に関係なく多数の人が神社に初詣するなどこだわりが無いが、韓国では神社参拝を受け入れることの意味が違う。韓国では王朝が交替すると宗教が変わり、個人も新しい宗教に入れば前の宗教を捨てる。
 1937年日中全面戦争開始に向けて、1936年に1面(行政単位)1神社の規則改定を行うなど、皇民化政策の一つとして推進したものだ。ローマ法王庁も信徒を守るため宗教行事ではないという解釈で神社参拝を許可した。日本のキリスト教牧師も朝鮮で説得にあたった。こうして、神社参拝、皇国臣民の誓詞、宮城遥拝が強制された。1937年日中戦争、1941年太平洋戦争と拡大する中で、創氏改名、徴兵などに進む。
 日本の青年と話していて「日本は過去に悪い事をしたようだが、韓国に行って良いのだろうか」と問われ、「韓国では日本の青年が余りに歴史を知らないことに怒っているのだから、歴史を知って韓国に行って語り合えば良い」と答えた。
 戦争での苦労や原爆投下などの惨禍をもたらした反省から日本人が憲法9条を作ったことはすばらしい(天皇制維持の交換条件という側面もあったが)。その日本で、日米安保条約があり、自衛隊ができ、1991年に海外派兵、1999年には国旗国歌法の制定、そして最近アメリカの指導もあって改憲の動きがある。この方向は韓国人としてたいへん心配だ。
 韓国では「サムライ」は刀を振り回してばかりいるという印象だったが、先日のサッカーワールドカップでの「サムライJAPAN」を見て、勇気を持ってがんばる姿に良い印象を持った。憲法9条を持っている日本人は、武力競争の悪循環を断ち切るために、世界に9条をひろげるために「サムライ」精神を発揮してほしい。
 人間は愛し合い友だちになるために生きている。武力には世界平和への希望はなく、愛し合い友だちになることにこそ世界平和への希望がある。「花たちに希望を」という歌に、青虫が他の多くの生き物が花にはい上がろうとして落ちて山のように積もっているのを見て、他の所で静かに待っていると、サナギから美しい蝶になるという意味の歌詞が有る。武力ではなく世界の人と友達になることが世界平和につながる。
 宣教のため思いがけず日本に来たが、親類に出会ったり、6年間で多くの日本人と友達になれた。大切にしたい。

 つづいて、約10分ほどオーストラリア人が作った「ピョンヤン・ダイアリー」(平壌日記)というDVDを上映されました。北朝鮮から板門店を訪れて、気さくな北朝鮮兵士の言い分を紹介していました。(金さんから特に説明は無かったのですが、相互理解への希望をこめられたのでしょう)。
 追記 : 参加されていた金原徹雄弁護士は終了後メールで、同行の役人みたいな人の発言「この境界線を越えられるのは鳥だけ」から、戦前日本に渡って戻れなかった韓国人の悲劇についての金さんのお話を想起されました。


 休憩をはさんだ意見交換では、金さんの思い出や9条の大切さを述べられた話への感謝の発言、戦争のくわだては忍び寄ってくるので教科書の内容などに常に警戒が必要だ、朝鮮神社の神が敗戦翌日には魂を抜いて皇居に帰った話、朝鮮人にとって神社参拝は改宗の強要だった、ネットに「朝鮮で強要はなかった」などと書き込む人と仲良くなれるのだろうか、などの発言が有りました。
 まとめで金さんは「我々は多数派なのかとの疑問も出たが、集まることが大切だ。よく集まって話し合ってまた出かけていくことが大切だ」と訴えられました。

 前回講師の林京淑さん、今回講師の金静恵さんとも7月に帰国されるので、感謝と「行ってらっしゃい」の気持ちで花束贈呈がありました。



「集い」は以下のようなプログラムで進められました。

   司会:稲葉牧師
   開会のお祈り(「平和の祈り」p.11)
    「イムジン河」の歌を皆で (オルガン:石井さん)
   聖書朗読:ヨハネ黙示録第13章
   経過報告 (田村さん)
   自己紹介をかねて参加者の今の思い
   講演:金静恵(キム・ジョンヘ)さん「『韓国での神社参拝』と憲法九条」
   意見交換(司会:太田神父)
   次回の日時・講師・場所
   閉会の祈り(「平和の祈り」p.7)

   
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(2010年7月3日入力、4日補正)
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