九条の会・かつらぎ 総会を開催 (2009年5月9日午後1時30分から/和歌山県かつらぎ町妙寺公民館)
5月9日午後1時30分からかつらぎ町の妙寺公民館で「九条の会・かつらぎ」の2009年度総会が開催されました。総会には80人の方々が参加し会場は満員でした。この日は、総会に先立って「読みきかせ九条の会」による「語り」と「朗読」が行われ、山本真理子さんによる和歌山民話の語り≠はじめ、大塚敏子さん「春の雨」、別院清さん「でっちの久やん」、田原美栄さん「おしょぶ池」、高岸隆光さん「冬の月」が「語り」として披露されました。
今回の読みきかせは、和歌山県内の民話や創作された作品を語ったものです。和歌山弁が胸にしみいり、作品世界の中に導き入れてくれ、一人芝居のような、一人で行うラジオドラマのような、さまざまな感じを聞く者に与えてくれるものでした。
休憩をはさんだ後、「消えた℃c雪のような希み」と題する4人の演者による朗読劇がスライドとギターの伴奏付きで上演されました。この作品は、田辺利宏さんの従軍詩集の朗読を軸に構成されたもので、中国戦線を西に東に行軍したときの出来事や思いが自由詩に込められたものでした。田辺さんの胸が中国軍の銃弾に射抜かれ命を落とすまでを描いた朗読が、深い印象と余韻を会場に残しました。
平和は、かけがえのない命の連鎖の中で、悲しみ、祈り、怒り、絶望、憎しみ、悲願、希望、喜びなど人間のすべての感情を込めて語られてきました。命のバトンを九条に託し、希望を語れる時代をつくる。そんな思いが胸に広がりました。
総会では、平和行進や九条まつりへの取り組み、署名統一行動の提起、月光の夏の上演への参加要請、毎月の9の日統一行動の提起などが提案され、承認されました。お茶といちごなども振る舞われ、総会は活動への意欲と決意を固める場となりました。
(東芝弘明さんより寄稿)
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<出演の「よみきかせ九条の会 わかやま」配布資料>
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