「和大で考える安保法案」シンポを報じた「朝日新聞」和歌山版(2015年8月30日付)です。




「安保法案反対 声を」
和大で教員らシンポ

 参院で審議が進む安全保障関連法案。「憲法違反」などと批判を浴びる法案を廃案に追い込もうと、県内でも日に日に法案反対の声が強くなっている。
 教員や卒業生らでつくる和歌山大学有志の会は29日、和歌山市でシンポジウムを開催。教育学部の内田みどり教授が集団的自衛権について講演し、市民約100人が耳を傾けた。
 法案が憲法9条に違反し、世界中の戦争に介入できる「戦争法案」だと断じる同会には、29日現在で325人が参加している。事務局長の越野章史・教育学部准教授は「世論無視、国会軽視、憲法蹂躙と、日本の民主主義の危機。強引に結論が出されようとしているが、最後まで声を上げることが大事だ」と話す。
 また、30日午前10時からは市民団体主催のデモ行進が和歌山市中心部であり、法案廃案を訴えて練り歩く。「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」も、市民らに「1万人アクション」への参加を呼びかけている。芝野友樹べんごしは「政府が勝手に憲法をねじ曲げることとへの危機感が広まっている。反対の声を国会に届けるため、多くの人に参加してほしい」と話している。(宋潤敏)