紀伊民報
2015年8月29日更新

安保法案の賛否聞く 街頭でシール投票

 和歌山県田辺市の市民団体「9条ママnetキュッと」は田辺市内で、安全保障関連法案の賛否を尋ねるシール投票をした。370人の回答中、反対が222人で、賛成は49人だった。
 同団体は憲法9条を守り、子どもたちに戦争のない平和な世の中を残したいという母親で構成。安保関連法案について賛否両方の声を聞く機会をつくろうとシール投票を企画した。21日、23日、26日に田辺市の街頭で実施した。



【安保関連法案の賛否を尋ねるシール投票に「1票」を投じる男性(和歌山県田辺市湊で)】

 投票結果は「反対」が165人、「どちらかといえば反対」が57人、「賛成」30人、「どちらかといえば賛成」19人。「どちらともいえない」は2番目に多い99人だった。
 「反対」では「日本が戦争に行くのはおかしい」「安倍首相の進め方は拙速」。「賛成」では「世界情勢を考えれば、日本を守るために必要」などの意見があった。
 「どちらとも言えない」の回答には、「判断がつかない」以外に、法案について「知らない」「分からない」という声が多く、「理解が深まっていない」と感じたという。
 世話人代表の小池佳世さんは「賛否でいがみ合うのでなく、話し合う場が大事。賛成、反対両方の意見を聞くと判断もしやすい。投票を機に、家庭でも話題にしてもらえればうれしい」と話した。

■法案考える座談会 田辺で9月12日

 9月12日午前10時から、田辺市南新万のひがしコミュニティセンターで、賛成、反対双方のパネリストを招いて、安保法案を考える座談会「安保法案だよ全員集合」を開く。問い合わせは、「9条ママ―」などでつくる実行委員会(090・6916・5990)へ。