憲法守ろう 各地でイベント(朝日新聞・和歌山版 2016.05.04)

 2016年5月3日に和歌山市と田辺市で行われた「憲法守ろう」と呼びかけるイベントを報じた、朝日新聞・和歌山版(5月4日付)の記事です。


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【文字情報】


朝日新聞・和歌山版 2016年5月4日

憲法守ろう 各地でイベント

 憲法記念日の3日、和歌山城西の丸広場で、憲法に親しみを持ってもらうイベント「HAPPY BIRTHDAY憲法 in Wakayama」が開かれた。「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」などでつくる実行委員会が主催し3回目。
 冒頭、会の代表世話人の藤井幹雄弁護士が「この日本国憲法があるから平和を世界中に発信できている」と呼びかけた。紀北農芸高校の和太鼓部の生徒12人が迫力ある演奏を披露=写真。参加者は「守ろう9条」などと書かれたもちを含んだもちまきなどを楽しんだ。 (真田嶺)
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 田辺市の紀南文化会館でも、「憲法記念日のつどい」(紀南9条交流ネット主催)が開かれ、元日弁連会長の宇都宮健児さんが「どこがあかんの?戦争法」というテーマで講演した。
 宇都宮さんは、ドイツのワイマール憲法という民主的な憲法のもとでヒトラーの独裁政治が成立した経緯を説明し「権力者に、憲法というたがをはめる立憲主義が重要」と強調した。
 「憲法が最大の危機を迎えている」と言う一方で、「立憲主義」という言葉が広まり、政治と距離をおいてきた市民運動が選挙に取り組み始めたことを評価。「選挙にかかわると同時に、高額の供託金によって若者や低所得者を排除している公職選挙法も問題にしたい」などと説いた。  (藤井満)