安保法成立1年和歌山で集会 「廃止の意思忘れぬ」 (朝日新聞・和歌山版 2016.09.20)

 2016年9月19日に和歌山市で行われた「採決強行から1年 違憲立法・安全保障法制(戦争法)ただちに廃止! 和歌山アピール行動」を報じた、朝日新聞・和歌山版(9月20日付)の記事です。


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朝日新聞・和歌山版 2016年9月20日

安保法成立1年和歌山で集会
「廃止の意思忘れぬ」

 集団的自衛権の行使を認める安全保障関連法が成立してちょうど1年が経った19日、和歌山市一番丁の和歌山城西の丸広場で関連法の廃止を訴える集会があった。
 集会を呼びかけたのは「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」や「安全保障関連法制の廃止を求める和歌山大学有志の会」など8団体で、約250人(主催者発表)が集まった。
 安保関連法は国会前や各地で市民らによる抗議がやまない中で成立した。この日、広場でスピーチした金原徹雄弁護士(61)は「食い止めるには市民が日頃から『忘れていないぞ』と意思表明し、一人でも多く、この問題に目を向けてくれる人が増えるかにかかっている」と話した。
 集会の後、参加者は「安保法制は憲法違反」「戦争地域に若者送るな」などと声を上げながら和歌山城の周りを歩いた。

 30日午後6時半から和歌山市手平2丁目の和歌山ビッグ愛で、早稲田大教授で憲法学者の長谷部恭男さんが「立憲主義と民主主義を回復するために」の題で講演する。長谷部さんは昨年6月の衆院憲法審査会に自民党推薦の参考人として出席し、安保法案は違憲と指摘した。入場無料で申し込み不要。問い合わせは主催の和歌山弁護士会(073・422・4580)。(森本大貴)