憲法改正問題県議らが討論(朝日新聞・和歌山 2019.12.08)



憲法改正問題県議らが討論  (朝日新聞・和歌山 2019年12月8日)

 各政党の県会議員が憲法改正について議論を交わす「憲法改正問題シンポジウム」(和歌山弁護士会主催)が7日、和歌山市の県民文化会館であった。
 口火を切ったのは自民の尾崎太郎氏。「憲法を解釈で運用することで(実質的に)改憲が行われてきた。9条をきちんと改正するのがいい」。憲法9条に自衛隊を明記することを主張した。
 国民民主党の浦口高典氏は「9条が抑止力となって平和を保つことができた。9条の意味をしっかり考えるべきだ」と言い、立憲民主党の谷口和樹氏は「民主的、平和的発展の礎。9条を変えなければならないところはない」と強調した。
 共産の楠本文郎氏は「9条は守り、生かすことが求められている」と語り、公明の中拓哉氏は「9条に自衛隊を明記しなくてもいいのではないかと思う」と述べた。日本維新の会の林隆一氏氏は「自衛隊の明記には反対の立場。国民でもっと議論が必要だ」と訴えた。
コーディネーターを務めた由良登信弁護士は「今国会でも憲法改正手続きを定める国民投票法改正案が議論された。憲法改正について判断が求められる日が来るかもしれず、準備が必要だ」と締めくくった。
 (山田知英)