「全国首長九条の会」結成 改憲阻止へ 川井元白石市長ら共同代表に(河北新報ONLINE 2019.11.18)

 憲法9条の改正に反対する首長や首長経験者による「全国首長九条の会」の結成総会が17日、東京都内の明治大リバティータワーで開かれた。約130人が賛同者となり、地域レベルで9条擁護の動きを展開する方針を確認した。
 総会には約250人が参加。賛同者には保坂展人世田谷区長や中川智子宝塚市長ら現職13人のほか、秋葉忠利元広島市長や稲嶺進元沖縄県名護市長らが名を連ねた。
 共同代表に川井貞一元白石市長ら8人を選出。川井氏は「安倍晋三首相の憲法改正に向けた執念は決して油断してはいけない。会の結成を改憲阻止と9条を守る出発点としたい」とあいさつした。
 今後は全国各地に約7000あるとされる九条の会と連携。現職首長への働き掛けや改憲反対の署名活動などを展開するとした活動方針を確認した。
 「九条の会」世話人の浅倉むつ子早大名誉教授が講演し「改憲に向けた動きが強まっており、憲法を取り巻く状況は悪化している。地域住民の最も近い場所にいる行政のトップの方々が連携するのは大変心強い」と期待した。