「九条の会・わかやま」 180号を発行(2011年12月20日付) 180号が12月20日付で発行されました。1面は、第4回「九条の会」全国交流集会に参加して ①、自然エネルギーは原発の40倍のポテンシャル(岩本智之氏 ③)、九条噺、2面は、武器輸出3原則 人道目的や共同開発は「例外」、なちかつ・たいじ9条の会 「無言館」上映 です。 | ||
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第4回「九条の会」全国交流集会に参加して ① ☆ ☆ この日はあいにく雨で、早々に会場に行くと、順番待ち。参加者が少ないかもと聞いていたが、800席の会場はいつの間にか満席になった。 はじめに、よびかけ人の大江健三郎氏、奥平康弘氏、澤地久枝氏が挨拶を淡々と、だが、情熱を持って語られた。 大江健三郎氏の挨拶 |
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まず大江氏は、福島原発事故後の「さよなら原発集会」で感じた、物々しい警備の中で、身動きもできない、6万を超えた参加者のエネルギーの凄さと感動を語られた。そして、「私たちは、武装をしないと憲法で言っているが、原発を稼働することは核兵器の原料のプルトニウムを作ることであり、プルトニウムを持つことは、潜在的な核抑止力を持ち、他国を威嚇し、核戦争の武器を持っているということで、9条の精神と矛盾する。私たちは広島、長崎、東京空襲の経験から、こんなことを二度と繰り返させないと決意した。原爆を人の上には使わないと自覚していることは、文化の一側面であり、憲法文化とでもいうべきものだ。しかし、福島の事故が起った。これは原発を持つことのマイナスの遺産である。戦後築いてきた憲法文化を本当の文化にするためには、福島の事故を最初の段階で押しとどめ、復興につなげていかなければならない」と語られた。 |
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奥平氏も3・11に言及。「原発は素晴らしい、地球を汚さないエネルギーだと信じていた。原発があのような事故を起すということを知らなかったことが恥ずかしい。これを知った今、日本人の知恵と行動力を信じたい」と、さる文化人が述べたことを紹介。「原発と核兵器は表裏一体。9条との深い関りを確信できるようになった」「そしてこの時期に憲法改正の動きが亡霊のように出てきた。『今ならできる。今を逃してはならない』ということか。自民党は現憲法を『屈辱的押しつけられ憲法』といい、全面改正を党是としてやってきた。しかし、憲法とは単に政治的なものではなく、人間の生き方の根幹に関る問題、つまり、生き甲斐であり、正義であり、正に justice なのだ。3・11以降、こういう認識がようやくできてきた。今こそ憲法とは何かを問い、根本に哲学的意義を持っていることを認識するときである。その点で、今のアラブの状況も重大で、アラブの春とか言われるが、これからどんな憲法をつくっていくか、その行方を見据えなければならない」と。氏は、憲法学者として述べたいことが多すぎて、時間内に語りつくせないようだった。 |
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澤地氏は冒頭の「もうすぐ81歳です」の言葉が信じられない張りのある声で、明快に話された。
自然エネルギーは原発の40倍のポテンシャル |
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岩本 智之 氏 ③
【九条噺】
武器輸出3原則 人道目的や共同開発は「例外」
なちかつ・たいじ9条の会 「無言館」上映 |
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12月4日、「なちかつ・たいじ9条の会」はドキュメンタリー映画「無言館」の上映会を開催しました。紀南災害支援で準備が遅れましたが、当日は2回の上映で、120名の参加があり、大成功でした。昨年の講演会は90名でしたので、大幅増となりました。(事務局長・津本芳光さんより) |
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(2011年12月21日入力)
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