第52回 日本母親大会
日本母親大会 分科会で討論 長野市内で二十二日から始まった第五十二回日本母親大会。信州大学などを会場に開かれた分科会では、関心が高まっている憲法や平和問題について熱心な討論がおこなわれました。 三百二十人が参加した「世界がみつめる憲法九条、国民投票法案はNO−『戦争する国』にしないために」分科会。戦争体験者の母親から息子、娘にその体験を伝えたいという思いを込めた発言が相次ぎました。 十七歳のころ姉の娘を抱えて中国に渡り、戦争でその子を失った新潟県三条市の渡部ミツ子さん(七九)。戦争にほんろうされた人生を『踏みにじられた青春』との小冊子にしています。どんなことがあっても二度と戦争はしてはいけないと切々と訴えました。 福島県郡山市の森ヒロノさん(六九)は、毎週続ける「憲法九条を守れ」の署名が若い人に広がり、「この子らにたしかな平和を伝えたし、憲法九条かえてはならぬ」と詠んだ短歌を紹介し、若い世代へ引き継いでいきたいと語りました。 「A9n′et」のニックネームを持つ長野青年九条の会の若い女性も、ストリート紙芝居、ライブ、メーリングリストでの情報交換などを通じて青年のなかに平和への新たな思いが広がっているとのべました。 助言者の奥平康弘氏(憲法研究者、「九条の会」呼びかけ人)は、九条の会の広がりに改憲勢力の野望を打ち砕く展望があるとのべ、「憲法九条を生かしていく活動が大事だ」と語りました。 助言者の三上満氏(全国革新懇代表世話人)は教育基本法改悪を許さないことと憲法九条を守ることを結び付けて運動を広げようと呼びかけました。 <しんぶん赤旗 2006年7月23日>
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(2006年7月24日入力)
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