「九条の会・わかやま」 68号を発行(2008年5月15日付) 68号が5月15日付で発行されました。1面は、9条世界会議開催される、朝日新聞世論調査 憲法9条改正反対66%、九条噺、2面は、西谷文和氏講演の要旨、「県民大署名」駅前行動 です。 | |
「9条世界会議」開催される
大阪にも8千人が集まる
朝日新聞世論調査 |
|
【九条噺】
戦争はテロとの戦いという単純な理由で始まるものではない ☆
イラクの米軍はテロリストと一般市民を区別しない。動くものは撃つ。殺された人のほとんどは一般市民だ。米兵は沖縄で訓練し、イラクに来て、2週間で7千人も殺してしまった。米兵は殺人マシンになっている。米兵も犠牲者でアメリカに帰ればうつ病になっている。これがテロとの戦いの本当の姿だ。――――――――――― 砂漠を掘ると黒い袋が出てくる。遺体収納袋だ。1人2人ではなく、ざくざくと出てくる。アメリカ国籍を持つ米兵が死んだ場合は、遺体をアメリカに運んで葬式をする。しかし、民間の、金で雇われた貧しい国から来た傭兵もいる。南アフリカ、ネパール、フィジー、ペルー、ウクライナなどが多い。運悪く死ぬと遺体は時間があれば砂漠に埋め、時間がない時はヘリコプターから袋ごと投げ捨てる。 ――――――――――― 戦争が民営化されている。イラクの傭兵は3万人、米軍に次ぐ人数だ。民営化の本質は戦争が最も儲かるので民営化して大儲けをしようということだ。PMC(プライベート・ミリタリー・カンパニー=民間軍事会社)というものがあり、今や戦争は国に代わり企業が戦争をする時代になっている。正規軍より人件費が安く、死んだ時の保障や保険も必要がない。米兵が死ぬと、ブッシュ大統領には逆風になるが、傭兵は安上がりでブッシュ大統領は安泰だ。PMCは都合のいい会社で、イラクではPMCが米兵教育をしている。 ――――――――――― PMCには親会社がある。親会社のカーライルは大金持ちの投資会社で、ブッシュ元大統領が役員をしており、ビンラディン一族も入っている。カーライルは87年に出来た企業で、9・11は01年。9・11以前からブッシュ一族とビンラディン一族は同じ会社の役員と大株主であり、大儲け仲間であった。 ――――――――――― ペンタゴンの軍事予算がPMCに丸投げされる。PMCは貧しい国に行き、傭兵を集めて戦争をする。大きな収益は親会社に行く。ハリバートンは石油会社だが、PMCも持っており、大儲けをして、売上が全米で31位から5年間で7位になった。 ――――――――――― 巨大な戦費はどこから出たのか。日本政府は円高対策を口実に円でドルを買い、入ってくるドルで米国債を買わされている。米国は湯水のようにドルを使っても、ブーメランのようにドルが戻ってくる。戻ってきたドルで戦争を続けることができる。 ――――――――――― 戦争はテロとの戦いという単純な理由で始まるものではない。その裏には巨大な利権がある。しかし、何かのキッカケが必要で、それが9・11。それがあったから戦争を続けることができ、ブッシュ大統領とその周りが大変な大儲けをしたのだ。 ――――――――――― イラク戦争は、大量破壊兵器も「アルカイダとの繋がり」もウソだった。戦争はウソで始まることが多い。戦争をして儲けてやろうという人がメディアを握っており、彼らに都合のよい映像しか流さないので、結果として騙されてしまう。我々は冷静に考えることが必要だ。 ――――――――――― アメリカ型社会は格差社会だ。非正規雇用が増大し、ワーキングプアが増え、自衛隊はそこを狙う。徴兵制より戦争に行かざるをえない社会の方が都合がよい。これが伝わらないのはマスメディアに問題がある。東京発のメディアはダメだ。 ――――――――――― 草の根でやるより仕方がない。9条の会は7千を超え、あと一歩のところまで追い込んでいる。各人が得手の部分で力を合わし、発信し、広げることが大事だ。 ☆
当会ホームページから、会紙27号(07・03・30)「戦争&石油屋」と会紙36号(07・05・30)「九条噺」もご参照ください。
「県民大署名」駅前行動 憲法記念日の3日、JR和歌山駅前で、「憲法9条を守る和歌山弁護士の会」の呼びかけで「県民大署名駅前行動」が行われました。約50名が参加し、1時間余りで271筆の署名が集められました。マスコミも、和歌山放送、朝日新聞、読売新聞の3社が取材をしました。
| |
(2008年5月16日入力)
| |
[トップページ] |